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歯科医師として根本にあるのは
患者の歯と歯の神経を守ること

いとう歯科 ITO DENTAL CLINIC

(八幡市/松井山手駅)

最終更新日:2022/07/14

いとう歯科 ITO DENTAL CLINIC 歯科医師として根本にあるのは 患者の歯と歯の神経を守ること いとう歯科 ITO DENTAL CLINIC 歯科医師として根本にあるのは 患者の歯と歯の神経を守ること
  • 自由診療

「神経を取りましょう」「この歯はもう残せません」と歯科医院で言われ、戸惑った経験のある人は少なくないだろう。歯の神経にはさまざまな役割がある。抜髄することで歯の寿命は変化し、抜歯後に周りの歯に悪影響が及び将来的な口腔内の変化も想像すると、すぐに決断しにくい。京都府八幡市で診療を行う「いとう歯科 ITO DENTAL CLINIC」の伊藤善博院長は、特に生まれ持った自分の歯と歯の神経を守ることを歯科医師の根本と考え、精度の高い治療を追求している。大阪大学歯学部附属病院の歯科保存学教室で学び、先進の歯科医療にも精通。「少しでも望みがあれば、神経も歯も残す選択肢を全力で考える」と話す伊藤院長に、同院が重視する歯を長持ちさせる、神経を残す治療についてじっくりと聞いた。

(取材日2022年6月9日)

いかに治療の精度を高めるかで予後は変わる。先進の手法で歯科医師としてクオリティーの高い治療を追求する

Q歯の神経を取るとどうなりますか? デメリットをお聞きします。
A
いとう歯科 ITO DENTAL CLINIC 歯の神経について、正しい知識を教えてくれる伊藤院長

▲歯の神経について、正しい知識を教えてくれる伊藤院長

歯の神経にはさまざまな役割があります。例えば虫歯の原因となる細菌の攻撃を受けたとか、歯が折れた時に「痛い」と感じますよね。これは人の生体に起きる通常の防御反応で「虫歯が進行してますよ」「歯にとって良くない刺激ですよ」と教えてくれているのです。また、神経は歯質に栄養を送る働きもしています。組織としてさまざまな代謝を促し、歯の恒常性を維持して歯を健康な状態に保ちます。ですから歯の神経を取ってしまうと、歯の寿命は終わり、生体の防御反応が失われます。歯はお口の中に残っていますが、神経も血管もなくなることで新しく象牙質が添加されたり外からの攻撃に対して反応しなくなり、虫歯が進んでもわからなくなります。

Q抜歯を勧められた場合、抜かずに済む方法はないのでしょうか。
A
いとう歯科 ITO DENTAL CLINIC カウンセリングをし、患者に親身に寄り添う

▲カウンセリングをし、患者に親身に寄り添う

抜歯が必要だと判断するケースはいろいろとあります。虫歯が深すぎる、重度の歯周病で歯が揺れている、歯にひびが入っている、折れてしまって残せないなどです。しかし詳しい検査をして、少しでも残せる望みがある場合は、私はトライすることに意味はあると思っています。いろいろなオプションの中から処置方法を考え、自分の持っている技術から選択し、提案をさせていただきます。学術的な面からも、このほうが長持ちするという方法を選んで、1、2年が限界というところをもう3年、5年、10年延ばせるように、あらゆる手を尽くします。歯を抜くと、今度は周りの歯に負担がかかります。1本の歯を残す、守ることはとても大切なことなのです。

Q歯を残すためにどのように治療を進めていますか?
A
いとう歯科 ITO DENTAL CLINIC 大切な歯を守ることに最善を尽くす

▲大切な歯を守ることに最善を尽くす

まず、今のお口の状態と今後どういう処置が必要か、さらに、なぜ悪くなったのか、放置するとどうなるかをきちんと説明します。「この歯は何年持ちますか?」と聞かれることも多いですが、私は逆に「何年持たせたいですか?」と伺います。「できるだけずっと持たせたい」であれば、ここまでやらないとダメですよという話になりますし、「1、2年持ってくれたらいい」であれば、まずは保険診療から始めます。私は患者さんに、治療を後悔してもらいたくありません。説明して納得していただいてから、治療を開始します。「やって良かった」「痛くなくなった」と言ってもらえるよう最善を尽くしますし、それが私の歯科医師としてのやりがいなのです。

Q歯を残す治療にも自由診療と保険診療で、違いはありますか?
A
いとう歯科 ITO DENTAL CLINIC 診療の違いを丁寧に説明し、納得のいく治療を提供

▲診療の違いを丁寧に説明し、納得のいく治療を提供

自由診療のほうが、かけられる時間と質、使える材料の幅が広く、さらに薬剤が違います。日々、新しいお薬や材料が開発されています。私たち臨床医の役目は、それをできるだけ早く患者さんに届けることです。新しく開発された物が、患者さんにとってより良い方法であるなら、私は積極的に提案します。例えば歯の根っこの治療の場合、保険診療で使えるのは物理的にばい菌の入るスペースを封鎖するゴムの栓のようなものを使用しますが、自由診療では抗菌性や生体親和性に優れた薬剤が使えます。そのため、再発のリスクも下がり将来的に見ても歯科医院に来る回数も減るため、歯科治療にかけるコストや時間もトータルで考えると抑えられます。

Qこちらのクリニックでは歯を残すことに注力しているのですね。
A
いとう歯科 ITO DENTAL CLINIC 「歯の神経を守る」ため、患者の健康に全力を注ぐ

▲「歯の神経を守る」ため、患者の健康に全力を注ぐ

何でもかんでも残すというわけではありませんが、治療によって機能の回復がめざせる歯であれば、残したほうが良いと思っています。ただ、歯はそこにあるだけでは意味がなく、噛めないといけませんから、いかに噛めるようにするか。そのための治療方法や、オプションはたくさんご提案できます。自分の歯を生かす再植や親知らずを用いた移植、深い虫歯に対しては周りの組織を下げる、矯正で歯を引っ張り上げるなどの処置を先に行ってからかぶせ物を作ります。歯は抜くよりも、残すほうが絶対的に難しく時間がかかります。私の持てる技術を総動員して歯を残し、次の手まで考えながら治療することで、患者さんの歯の寿命を延ばしたいと思っています。

ドクターからのメッセージ

伊藤 善博院長

1本の歯を治療できる回数というのは、実は決まっています。私が専門にする根管治療においては、さらに少ない回数であることが求められるため、常に精度の高い治療を心がけています。歯を抜きたいと思う方は、いらっしゃらないと思います。1本の歯を大切にしたい、少しでもご自分の歯を長く使いたいとお考えの方は、相談に来ていただければと思います。私は歯の神経の治療について、長く専門的に携わってきました。私の歯科医師としての根本は「歯の神経を守ること」だと考えています。自分の歯に勝るものはありません。ご自分の歯で、少しでも長くおいしい食事をして健康的な生活をしていただけるように、全力でお手伝いします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

根管治療(自由診療)/前歯:4万4000円~、小臼歯:6万6000円~、大臼歯:11万円~

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