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正元 洋介 院長の独自取材記事

しょうげん歯科医院

(神戸市中央区/三宮駅)

最終更新日:2024/02/05

正元洋介院長 しょうげん歯科医院 main

三宮駅より徒歩約5分、神戸三宮駅などからも徒歩圏内の便利な場所にある「しょうげん歯科医院」。グレーを基調色とした院内はシックで清潔感がある内装で落ち着いた雰囲気だ。院長の正元洋介先生は大阪大学歯学部を卒業後、長く口腔外科の分野で活躍。多くの重篤な患者に向き合い培った知識と想いをもって、地域の歯科医療に貢献したいと2020年4月に開業。患者の口腔環境を守るためにストイックかつエネルギッシュに診療に臨む正元院長に、開業に対する想い、口腔外科や自費の根管治療などについて、たっぷり語ってもらった。

(取材日2023年12月27日)

命とも結びついている口腔環境、その大切さを伝えたい

2020年4月に開業されたそうですが、開業に対する想いなどをお聞かせください。

正元洋介院長 しょうげん歯科医院1

地域の歯科医療に貢献したいと思い開業しました。歯科の治療は結果が出るまで良さがわかりませんので、当院が地域の皆さんに浸透するまでに時間がかかると思いますが、「行って良かった」と思っていただけるような歯科医院にしたいですね。治療の結果が良くなかったら意味がありませんから、当院は虫歯1本の治療でも、その場限りではない治療をします。どんな場合でも患者さんが歯のことで困らないようにサポートしていきたいと思っています。

患者さんの主訴について教えてください。

「歯が痛い」「詰め物が取れた」などが多いですね。3割くらいは「掃除してください」とメンテナンスを希望して来院されます。開業前に診療圏調査を行った際に、この辺りは比較的若い単身世帯が多いエリアということがわかりました。現在通っている患者さんは30代の女性の方をメインに、50~70歳代の患者さんも多く来院されています。自身の経験の中で、病気になったときに口腔環境が悪くて口から食事を取ることができなくなってしまった方を多く見てきたので、私は赤ちゃんからお年寄りまで、一人ひとりのリスクを考慮し、長く寄り添いながらその方の口腔環境を守っていきたいと思っています。

口腔環境を整えることはとても大切なのですね。

正元洋介院長 しょうげん歯科医院2

私は大学を卒業してから長く口腔外科にいましたので、そうした想いは強いと思います。勤務医時代、重篤な患者さんの治療を数多く経験しました。例えば、口腔がんの末期になると口腔環境が悪化して食事も取れない状態になることも多いのですが、それまで良い口腔環境を保ってきた人は比較的そうなりにくい印象がありました。このようなケースでは、残念ながら日頃のケアの大切さがわかるのは最期が近づいてから。口の中はある意味人生の縮図だと考えているのですが、そこに介入できるのは基本的に歯科医師のみです。私はかかりつけの歯科医師として、きちんと情報提供しながら、日頃のケアの重要性を患者さんに伝え続けたいと思います。歯科治療というものは、矯正治療でもインプラント治療でも歯周病治療でも、口の機能を守って全身の健康を維持するための手段だと思っています。歯科治療は、最終的には命につながるものなのです。

歯を守るための根管治療とインプラント治療を

なぜ口腔外科を専門に選んだのですか?

正元洋介院長 しょうげん歯科医院3

博士号を取得するために大学院に進み、口腔外科を専門に選びました。口腔外科は、歯科の中でも特に体全体に関連する分野ですので、学問領域に深さがあり、やりがいを感じます。もともと教員として大学に残ってもいいかなとも考え、教職にも就いていました。大学院を終えてから、一度他の病院に勤務した経歴もあるのですが、それも今につながる貴重な経験になりました。口腔外科の中でも、口唇口蓋裂の診療やがんの手術などに携わり多くのことを学ぶことができました。

インプラント治療についてのお考えをお聞かせください。

見た目も大事ですが、歯の一番大切な役割は噛むことですから、優先されるべきは機能面だと考えています。奥歯がなくなったとき入れ歯やブリッジなどの選択肢もありますが、埋入して固定するインプラントは噛み合わせの面でメリットがあると言えるでしょう。奥歯できちんと噛めると、前方の歯には負担がかかりにくいんです。奥歯の噛み合わせづくりに役立つだけでなく、他の歯を守ることにもつながるのがインプラント治療だと捉えています。通常、歯が1本なくなり、そのまま放置していると他の歯もどんどんなくなっていきます。そこを食い止めるために有用なのが単独でも機能するインプラントなのです。インプラントの適用についてはケースによりますが、きちんと計画を立てて進めていきますので、まずはご相談ください。

歯科医師としての強みや、力を入れている治療について教えてください。

正元洋介院長 しょうげん歯科医院4

強みは、どんな患者さんでも診ることができることだと思います。虫歯や歯周病など一般的な歯科治療以外にも、口腔粘膜や舌の病気、有病者の歯科治療に対応できます。口腔外科は手術がメインになりがちではあるのですが、私はそれだけでなく口の中にある病気を判別する経験も積みました。力を入れていきたいのは、インプラント治療と根管治療です。根管治療に関しては、開業前に教えを請うた開業医の先生が、根管治療が得意であったため、一から学びました。歯が割れていたり、虫歯の穴が大きくて歯の残りが少ないというような場合を除き、何とか残していくための治療を行います。

保険と自費の根管治療にはどのような違いがあるのでしょうか?

根管治療は、生まれ持った歯を残すための比較的最後にあたる手段です。根管治療を行うか否かによって、将来残る歯の本数も変わってくるでしょう。自費だとハードルが高いと感じる方もいると思いますが、自費と保険では精度と使える材料が異なります。当院ではCTで根管の状態を診断し、マイクロスコープを使用して精密な治療を行います。日本の接着技術は優れていますが、保険適用の充填剤だと清掃した根管を埋めても、時間の経過とともに収縮してしまい、再び感染してしまう恐れがあります。当院では緊密性や殺菌性、歯の周囲組織との親和性に期待が持てるMTAセメントで充填しますので、長期的な歯の健康がめざせます。保険診療ではどうしても限界がありますので、お口の健康を長く保つことを考えれば、自費診療を行うことをお勧めしたいです。根管治療をしても痛みや腫れが引かない方は、一度ぜひご相談ください。

若い頃からのケアが将来につながる

患者さんと接する際に大事にしていることはありますか?

正元洋介院長 しょうげん歯科医院5

うそをつかないこと、誠実に接することです。そして、わかりやすい説明をすること。特に難しい治療になる場合は、得られた資料からプレゼンテーションソフトを使うなどして説明し、患者さんに納得いただけるように力を尽くします。歯科治療において、相手に納得してもらう説明をするのは実は難しいことです。歯の治療はご自身の手元には形あるものが残りませんから、車を買った時のように買い物の結果が目に見えてわかりづらい。そのため、なるべく専門用語を使わないようにしながら、患者さんの理解につながる丁寧な説明ができるよう努めています。

患者さんにもっと知っていただきたいことはありますか?

やはり、口腔の状態が命にも影響するということをもっと知っていただきたいですね。私は大学院時代のアルバイトを含め10年ほど往診に携った経験があります。介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどに往診に行き、やはり最期まで良い口腔環境を保つことの大事さを実感しました。口の中の環境が悪いと食べることが難しくなるだけでなく、肺炎の原因にもなり最悪死につながりますので、放っておくのは非常に危険です。歯の健康が将来の健康やQOL(生活の質)を大きく左右しますので、今から取り組んでいただきたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

正元洋介院長 しょうげん歯科医院6

口の中への投資は絶対に返ってくるものだと思います。若い時から悪くならないようにケアをして、もしも悪くなったときには早いうちにきちんと治療をしておくと、治療に関してトータル的に費用を最小限に抑えられることだけでなく年齢を重ねてからの自分のためになるはずです。50、60代以降の歯の健康を考えて、若い頃からケアに取り組んでいただきたい。当院は20、30代の方が治療を受けやすいよう、価格設定にも配慮しています。忙しくて時間が取りにくいとは思いますが、特にその年代の男性方には、ご自分のお口と向き合っていただきたいですね。年齢を重ねても快適に過ごせるよう、自分の歯を守っていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/48万4000円~、自費根管治療(前歯/小臼歯)/13万2000円、自費根管治療(大臼歯)/19万8000円、セラミックインレー/8万8000円~、口腔がん検診/5500円~

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