山田 裕士 院長の独自取材記事
みずほ歯科口腔外科
(長岡市／見附駅)
最終更新日：2021/11/22
中之島見附インターから北へ車で1分ほど。2020年に山田裕士院長が開院した「みずほ歯科口腔外科」は、白を基調としたしゃれた建物とトンボのマークが目印だ。院内は木のぬくもりが感じられ、どんな年代の人にも受け入れられそうなデザイン。すべてバリアフリーで、個室も用意されている。同院は歯科、小児歯科、歯科口腔外科と幅広い症状に対応。山田院長は歯科口腔外科を専門とし、新潟大学医歯学総合病院の顎顔面外科・インプラント治療部で10年勤務した経験豊富な歯科医師だ。質問一つ一つに丁寧に受け答えする山田院長に、診療の際に心がけていること、今後の展望など幅広く話を聞いた。
（取材日2021年7月13日）
祖父が根差した地域で、患者の口腔の健康を支える
歯科医師をめざされたきっかけは、どんなことだったのでしょうか。
やはり歯科医師だった祖父の影響が大きいですね。本格的に歯科医師をめざすと決めたのは高校生の時ですが、小さい頃から意識はしていました。憧れの歯科医師になってみて、感じたのはやりがいのある仕事だということです。特に患者さんのお口の中がきれいになっていくのを一番近くで感じられることに喜びを感じます。かなり虫歯が多い方でも、頑張って通ってくれている中で虫歯が減っていき、きれいになっていくと患者さんの表情も変わっていくんですよ。これまで、しっかり噛むこともできないほどの状態の方を診たこともあります。最初はあまり話されない方でしたが、丁寧に治療していく中でだんだんと笑顔で来院されるようになり、口腔内の状態は患者さんのお気持ちにも影響を与えるのだなと感じました。そういうとき、歯科医師になって良かったなと感じますね。
こちらのエリアを選ばれた理由を教えてください。
もともと祖父がこの中之島見附エリアで歯科医院をしていたからというのが、開業を決めた一番の理由です。また、私も10年近くこのエリアで診療しており、今まで診ていた患者さんもいらっしゃるというのもあって、この地で開業することにしました。この辺りは、核家族より祖父母と暮らしているような大家族の方が多いので、お子さんから高齢者まで幅広い年代の方が満遍なく通ってくれています。新潟市から40分とか50分もかけて通ってくれている患者さんもいて、ありがたいなと思っています。
これまでのご経験で、印象に残っている患者さんはいらっしゃいますか。
研修医の時に診た、がんの患者さんは印象に残っていますね。50代の女性で、バリバリ仕事をこなしていたタイプの方だったので、第一印象は少し怖いような感じを受けました。しかし、術後その患者さんのことをいつも気にかけて、いろいろお話しているうちに信頼してもらえるようになったんです。研修医が直接がんの治療をすることはありません。それでも、患者さんに誠実に接していくことで、信頼関係を築いたり心のケアができたりするのだとわかり、とてもうれしいと思ったのを今でもよく覚えています。
説明を重視し、患者とともに治療方針を決定する
診療の際は、どんなことに心がけていらっしゃいますか。
できるだけ、長持ちする治療と痛みの少ない治療を心がけています。あとは、患者さんと接していると、何しているのかわからないため怖いという声を耳にすることがあるので、安心して治療を受けられるように説明を丁寧に行うことを心がけています。治療そのものの説明はもちろんですが、治療期間や方針、どういった理由でこの治療をするのかをきちんと説明します。治療の選択肢は、いくつか提案するようにして、患者さんと一緒に治療方針を考えながら決めていくようにしてます。また、治療でこだわっているところと言えば、治療を行うときには常にルーペを使うことでしょうか。指紋の一つ一つまでくっきり見えるようなルーペを使用していますので、これがあるだけで精度に差が出ると思います。
幅広く標榜されていますが、特に多く行う治療は何でしょうか。
やはり虫歯と歯周病の治療が多くなります。歯周病に関しては、レーザー治療を導入していますし、ベテランの歯科衛生士もいますので、力を入れています。また、インプラント治療にも対応しています。インプラントは骨に固定しますので、入れ歯に比べて安定しやすいという特徴があります。埋入するための骨があるかなどによって適用できない患者さんもいますが、歯がなくなったときの選択肢としては良い方法だと思います。
こちらの歯科医院ならではの治療はありますか。
当院ならではというと、難しい抜歯に対応しているというところでしょうか。私が口腔外科を専門としていますので、少々難しい症例でも対応させていただいています。また、歯科技工士が常駐しておりますので、かぶせ物や入れ歯を作る際にスムーズな連携が可能です。歯科技工士の目線から見て、「こうしたほうが良い」という意見がもらえるのもメリットだと思っています。ほかにも、患者さんの口腔内の状態に合った歯ブラシや歯磨き粉をお勧めできることも特徴ですね。歯周病対策や虫歯対策などその方に合わせて、歯ブラシは主に6種類くらいの中から選んでご紹介しています。
患者に寄り添い、日曜も診療
日曜も診療していらっしゃいますが、休日はどんなことをされているのでしょうか。
日曜も隔週で診療していますが、休みの日はだいたい家族と過ごしています。私は子どもが3人いて、中学2年生、小学4年生、幼稚園の年長という感じなので、みんなで一緒に遊ぶという年齢ではありません。なので、午前中は小学生の娘と遊んで、午後は中学生の息子と出かけるとか、そういうパターンが多いですね。1番下の子とは公園に行ったり、最近は自転車の練習をしたりしています。当院は水曜休診で、日曜か月曜は隔週で休診にしていますが、日曜しか来られないという患者さんはとても多いですから、その方たちのために日曜の診療は続けたいと思っています。
今後の展望をお聞かせください。
現代社会はデジタルの時代になってきていますが、歯科医療の中でもやはりデジタル化が進んでいます。当院も歯科用CTやエックス線はデジタル化されているんですが、型を採ることに関してはまだアナログです。今後はよりデジタル化を広げていきたいと考えています。例えば、日本は保険診療内の銀歯を入れている方が多いんですが、CAD／CAMシステムを導入して、治療で白い素材を使う機会を増やしていきたいと考えています。また、私は常に向上するために努力を続けてきており、今も自分の実力に満足していません。これからも努力や学びを重ねて、形成といった削る治療も手術も、もっともっと向上したいと思っています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
当院では小さなお子さんの対応もさせていただいております。最初は泣いてしまう子もいますが、小さなお子さんでも治療が必要なことはよく理解しているのです。うそをつかず信頼関係を築くと仲良くなりキチンと治療してくれるようになりますので、遠慮せずにぜひご家族でご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはかぶせ物 セラミック1本7万7000円（税込み）〜
術前検査・診査・診断料 3万3000円（税込み）
インプラント治療／
埋入手術 22万円（税込み）
補綴物装着 白い歯 14万3000円（税込み）
