市野裕也院長の独自取材記事

中延昭和通り歯科

(品川区／荏原中延駅)

最終更新日：2023/04/03

荏原中延駅から徒歩1分の好立地に、2020年に開院した「中延昭和通り歯科」。地名や通りにちなんだ院名からも、市野裕也院長の「地域の皆さんと長くお付き合いする歯科医院をめざしたい」との思いが伝わってくる。「私はすぐ近くの武蔵小山の出身で、ここも小さい頃からなじみのある地域。地元で開業したいという夢がかないました」と語る。同院では地域に根差した幅広い診療を行うのはもちろん、「渋谷を中心に展開する歯科医院グループで培った審美や矯正の分野でも希望に応えたい」と話す市野院長。同院の開院の経緯、診療分野の強み、患者の人生を「ワンアップ」させることの意味など、詳しく聞いた。

（取材日2022年5月30日）

地域の中で長く付き合える歯科医院をめざして開院
機能面も重視した審美や矯正、歯を残す治療などに強み
一人ひとりの人生を「ワンアップ」させる歯科医院へ

地域の中で長く付き合える歯科医院をめざして開院

開院されるまでの経緯や開院後の感想をお聞かせください。

私は当院からも近い武蔵小山の出身で、父と一緒に歯科医院を始めようと相談していた時、「場所は地元がいい」と考えが一致。ここ中延での開院を決めました。私は旗の台にある昭和大学で学び、卒業後の研修先も母校の大学病院と近くでしたが、勤めたのは渋谷を中心に8つの歯科医院を持つ大手歯科医院グループ。そこの診療で培った「おもてなしの精神」と専門的な歯科医療を、生まれ育った地域で生かしたいと考えています。もともとなじみのある地域だけに、開院後は特に何のギャップも感じず診療しています。患者さんの年齢層は幅広いのですが、20代から40代くらいの方が中心で、一般的な治療のほかにホワイトニングやマウスピース型装置を用いた矯正に興味を持たれることも多いですね。

この歯科医院のコンセプトを教えてください。

まず「地域の皆さんと長くお付き合いする歯科医院」として、丁寧な対応と地域に根差した診療をめざしています。診療面では定期検診を中心に予防に努め、拡大鏡を使った精緻な治療を行います。さらに私の専門である審美面に配慮した歯科治療、マウスピース型装置を用いた矯正など、さまざまな選択肢をご提供します。特に大切にしているのは、気軽に受診していただける雰囲気。「美容院に行くような感覚で通える歯科医院」をテーマに、院内を清潔感のある白と上品なミントグリーンの配色にまとめ、通りに面した窓を大きくしたのも、女性でも安心して入れるようにとの考えからです。

院内の衛生管理にも力を入れていると伺いました。

歯科は患者さんの口の中という非常にデリケートな部位を扱いますから、院内や医療器具をクリーンに保つのは当然です。当院は使用した医療器具を専用の機器により細部まで洗浄・消毒した後、必要に応じて蒸気を使った滅菌処理を行います。新型コロナウイルス感染症によって患者さんの衛生管理への意識も高まっていますから、私は衛生管理の過程を見せることで安心して受診していただきたいと考え、受付のすぐ近くにガラス張りの滅菌ルームを設けました。加えて、当院には滅菌処理に関する専門知識を持つ歯科衛生士が在籍しており、厳しい目で全体のプロセスをチェックするなど安全性の向上に努めています。また、治療中の飛沫拡散を防止するため、各診療ユニットの脇に口腔外バキュームを設置しています。

機能面も重視した審美や矯正、歯を残す治療などに強み

診療面での特色をご紹介ください。

当院は地域のニーズに対応する幅広い診療が可能ですが、私の専門である審美面に配慮した治療、若い世代に人気のマウスピース型装置を用いた矯正などのご希望は多く、親知らずの抜歯を希望して遠方から来院される方もいらっしゃいます。また、私の父は歯科保存分野の専門家で、虫歯などでも歯を削る量を極力減らし、欠損部分は補修して、患者さん自身の歯をなるべく残すような治療を得意としています。もちろん私が担当する審美の分野でも、健康な歯を削ってかぶせ物をしたり、歯を抜いて動かしたりといった矯正は行わず、患者さんの歯を大切にする姿勢は共通しています。このほか歯の内部にある神経が炎症して腫れたり痛んだりする症状には、神経を治療して歯を残すための根管治療もご提案します。

審美の分野ではどのように対応されていますか？

審美はホワイトニングのほか、金属製ではなく白いかぶせ物にしたり、歯並びも気になるので部分矯正をしたり、といったニーズが中心です。かぶせ物でセラミックやジルコニアを選ばれる方は、ホワイトニングのご希望も多いので、施術の過程でホワイトニングを行い、その色味に合わせてかぶせ物を作り込んでいきます。こうした際に大切なのは患者さんとの綿密なコミュニケーション。審美的にどこまでこだわるのか、セラミックとジルコニアをどちらを選ぶかなど、丁寧にコンサルティングして納得いただいた上で進めていきます。また、セラミックやジルコニアの表面は非常に滑らかなので、細菌が付着しにくく虫歯予防にもつながるのもポイントでしょう。しっかりと噛めるよう機能面も重視し、長持ちする審美的な施術を心がけています。

こちらの矯正について教えてください。

当院はマウスピース型装置を用いた矯正をご提供しています。これはワイヤーを使った矯正とは異なり、透明のマウスピース型装置を装着して歯並びを調整していく方法で、歯並び全体の調整のほか、前歯の部分的な調整にも対応できます。患者さんのご希望で行う自由診療のため、当院では興味をお持ちの方に無料のご相談で対応していますが、矯正後の歯並びを予測して画像でご提示するとイメージがしやすいようです。やり方は、まず現在のご本人の歯並びをスキャンして3Dデータ化。これまでに同様の方法で矯正を行った事例を参考にコンピューターがシミュレーションして、矯正後に期待できる歯並びを画像化してくれます。現在の歯並びの画像との比較もできるので、矯正後のイメージがわかりやすくなります。ただし施術後の結果を保証するものではない点には注意が必要です。

一人ひとりの人生を「ワンアップ」させる歯科医院へ

診療時にはどんな点を心がけていますか？

当院は患者さん一人ひとりを丁寧に診ることを大切にしています。診療時間も初診時は検査も含めて1時間以上、それ以降の治療でも30分以上の時間をいただくことは珍しくありません。また、最初のうちは緊張されている患者さんから話を引き出すため、私は聞き役に回ることが多いと思います。現在の症状に限らず、生活背景などまで詳しく伺い、自分の中でそれを整理して「そうしたお困り事にはこんな対応ができます」とご提案する流れです。また、多くの方が歯科に苦手意識を持つ要因の一つに、治療時の痛みがあるでしょう。そこで当院では痛みに十分配慮し、例えば麻酔注射は電動注射器を用い、注入する薬の量や圧力をコントロール。麻酔の針も通常より細いものを使って痛みを抑えるよう工夫をしています。

診療のキーワード「ワンアップ」について教えてください。

当院で受けていただく定期検診や治療、患者さんの人生にプラスになり、一人ひとりの健康や幸せがアップしてほしいという思いを「ワンアップ」と表現しています。治療のほかにも、お伝えする知識も「ワンアップ」に役立ちます。例えば、検診で将来も自分の歯を残せる可能性が高くなることをご説明すると、納得して通っていただけることもあると思います。また、保険診療しか受けなかったのは、保険診療と自由診療の違い、メリット・デメリットをわかりやすく説明してもらえなかったから選べなかった、という場合もあるんです。歯科の知識が増えることで適切に判断でき、選択肢が広がって、その方の人生が豊かになる。そうしたサポートも考えています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

当院は地域のニーズに幅広く応えると同時に、審美面に配慮した治療、マウスピース型装置を用いた矯正、親知らずの抜歯、歯科保存分野の専門家による治療などの専門性を持つ歯科医院です。こうした診療面の特色を実感いただくには何度か通院が必要かもしれませんが、当院の雰囲気の良さは一目で感じていただけるはず。明るい院内に負けず、スタッフも明るく温かな雰囲気。私と父も患者さんに丁寧に接するよう心がけています。通りから院内の様子をご覧になり、そこにひかれて来られる方もおられるほどですから、歯や口の中についてお悩みやご希望をお持ちの方は、当院を一度訪ねてみてください。