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北村 直人 院長の独自取材記事

目黒の大鳥神社前クリニック

(目黒区/目黒駅)

最終更新日:2023/08/09

北村直人院長 目黒の大鳥神社前クリニック main

目黒駅より徒歩8分、東急バスを利用すれば「大鳥神社前」バス停から徒歩1分の場所に2019年に開院した「目黒の大鳥神社前クリニック」。地中海の住宅をイメージしたという白い壁やブルーの天井が配された院内は、クリニックに訪れたことを忘れさせてくれそうな癒やしの空間だ。北村直人院長は慶應義塾大学病院などで内科、消化器内科、放射線科で研鑽を積んだ。「先端の検査と治療を提供し、かつ気軽に立ち寄っていただけるクリニックでありたいと思います」と穏やかに話す。これまでの経験を生かし、内科、消化器内科の外来に加え、専門病院レベルの先端機器による検査・健診で早期発見・治療に努めている。今回は北村院長に医療への思いやクリニックの特徴をじっくり聞いた。

(取材日2023年7月13日)

豊富な経験と先端機器で高度な医療の提供をめざす

まずはクリニックについて教えてください。

北村直人院長 目黒の大鳥神社前クリニック1

当院は平日は20時まで、土日も診療しており、0歳のお子さんからご高齢の方まで幅広い患者さんがいらっしゃいます。ご近所の方も多いですが、遠方から足を運んでくださる方も少なくありません。当院の外来は風邪や熱、咳だけでなく、胃痛、下痢、吐き気といった胃や腸の症状にも対応しています。そのほかにも高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病、足の痛みや腕のしびれといった整形外科的なこと、湿疹などの皮膚疾患を相談しに来る方もいらっしゃいます。大きな病院と同等の高度医療を提供しつつ、どのようなことも相談できるクリニックをめざしています。

消化器内科、放射線科、内視鏡、がん治療など多彩なご経歴をお持ちですね。

もともとは外科志望でしたが、私は幼い頃から重度の吃音があったため難しく、そんな私を受け入れてくれたのが、放射線科と内科でした。まずは総合内科的な診療を経験し、消化器内科に進み、日本内科学会総合内科専門医などを取得。10年ほど内科で研鑽を積んだ後にご縁があって放射線科へ転科しました。そこでは診断も治療も全体的に学ぶことができました。内科の知識を持っていることでさまざまな情報を基に診断が可能になったことは強みですし、放射線科を経て開業したことにより読影の知識を持って自ら患者さんに説明ができることや診断の質を高めることができる点も私の強みだと思っています。少し変わった経歴ではありますが、おかげで今は患者さんのさまざまな相談に乗ることができています。

留学経験などもお持ちだそうですね。

北村直人院長 目黒の大鳥神社前クリニック2

ハーバード大学のマウント・アーバン病院という研修病院で総合内科の研修を受けました。学位を取得して放射線治療も学んだ後に、ニューヨークでの訪問研究員、ロンドン大学で客員講師として研究生活も経験しました。2017年からは、がん研有明病院健診センターにて医長を勤めました。50歳以降は開業して地域に自分のスキルを還元したいという思いがあり、がん研究所で診断能力などをスキルアップしてから開業しようと考えたのです。その経験ががんの早期発見をめざす検査や、がん患者さんの相談に生かせています。

内視鏡検査や検診にも力を入れていらっしゃるそうですね。

大学病院やがん専門の病院にて、内視鏡検査を多く実施してきた経験があります。内視鏡はがん専門の病院で扱うような機器を導入しました。もう少し安価なものもあるのですが、コストよりも患者さんのことを重視した結果、性能にこだわり機器をそろえることに。定期健診や企業健診、人間ドックも実施可能で、条件次第ではホルター心電図検査、腹部超音波検査、内視鏡検査は即日対応可能なこともあります。私は放射線科の医師としても経験を積んでおり、読影も可能なので包括的な診断や治療もご提案ができます。

「経営よりも患者のため」と覚悟して地域医療に貢献

新型コロナウイルス流行中は、発熱の外来やPCR検査を行っていたと聞きました。

北村直人院長 目黒の大鳥神社前クリニック3

感染拡大が始まった頃は、発熱者を受けつけない医療機関もありました。1ヵ月前まで抗がん剤治療を受けていた方が肺炎になったのに、通院していた病院にさえ受診を断られたという話も。そういった患者さんらを誰かが救わなければと考えたのです。当院は早々に症状のある方とない方とで動線を分け、ほかの医療機関を受診できなかった肺炎の方などを含め、対応してきました。重症化してしまった方が、困り果てて遠方からも駆け込んでくるような状態で、PCR検査を実施できる場所も増やす必要があると考え、早々に準備を進めました。「患者さんのために」という思いはもちろんですが、当院ができることをして急性期病院の負担が少しでも減れば、医療崩壊を防げるのではないかという思いでした。発熱の外来を行うにあたって、まずスタッフや家族、ビルのオーナーにも相談をしましたが、快諾してくださったことは非常に感謝しています。

発熱の外来を開始するのには、相当な苦労があったのではないでしょうか。

正直なことを申し上げますと、赤字幅が増えて資金的にも苦しい状況になり、クラウドファンディングで資金を募ったこともあります。それでもマスクを寄付してくれる患者さんがいらっしゃったり、患者さんが少しでも頼ってくれるなら、できるだけのことをやろうと考えました。だた、もう一つ心を痛めていることがあります。発熱の外来で非常に多くの患者さんを診ていたため、どうしても待ち時間が長くなってしまった期間がありました。そうなると「あのクリニックは待ち時間が長い」「感染リスクがある」と思われてしまいますよね。確かに、急に具合が悪くなる患者さんなどがいることで「絶対に予約時間どおりに」と言いきることはできませんが、発熱の外来が混雑していた時期に比べれば、待ち時間は減りました。ウェブ事前問診を導入するなどして、できる限りお待たせしないように医師もスタッフも努めていますので、どうかご理解いただけますとうれしいです。

院内の空間設計や感染対策にも気を配っていらっしゃいますよね。

北村直人院長 目黒の大鳥神社前クリニック4

はい、感染対策としては動線分離に加え、10台以上の空気清浄機を設置しています。院内は、外来の患者さんと健診の患者さんが顔を合わせることのないような空間になっています。これは私のこだわりの一つで、プライバシー配慮もありますが、外来と健診を同時並行でやりたかったという狙いもあります。壁紙などの内装は、クリニックらしくない、友人の家に遊びに来たようなリラックスできる空間に、というコンセプトでデザインしました。

苦労を惜しまず、常に患者とその家族に適切な医療を

診療の際に心がけていることを聞かせてください。

北村直人院長 目黒の大鳥神社前クリニック5

せっかく来てくださる患者さんがいらっしゃいますから、とにかくわかるまできちんと説明をしようと思っています。専門用語は使わず、ご自身の状況や疾患について、ご理解いただけるコミュニケーションを心がけています。病院に勤務していた頃に、私の診療を希望して数時間待ってくださる患者さんがいました。その時、待っている患者さん同士が「この先生は本当に良い先生だから、長時間待つ価値はある」と情報交換をしてくださったそうで、それを聞いたときは本当にありがたい気持ちになりました。現在も待ち時間削減を心がけるのはもちろんですが、もしお待たせしてしまっても、「この先生に診てもらって良かった」と思っていただける診療を提供したいと思っています。

人の役に立ちたいという精神を強く感じます。

祖父が医師であり、非常に人徳のある方だったそうです。祖父を知る誰もが「医は仁術の人だった」と話し、それを聞いて育ってきました。「祖父のような人になりたい」という憧れが、医師の道につながったと思っております。吃音があるため大学入試の面接では一言もしゃべることができず、医師にはなれないと諦めかけていましたが、無事合格通知をいただきました。卒業後に担当教授よりお手紙をいただき、吃音があっても医師になることは問題ないと教授会議で判断したことを知った時は、期待に応えたい、患者さんに還元していきたいと強く思いました。

最後に読者にメッセージをお願いします。

北村直人院長 目黒の大鳥神社前クリニック6

勤務医時代に「最期は自宅で過ごしたい」という患者さんやご家族の要望をかなえるために担当医に交渉したり、少しだけでもと救急隊の方たちと一緒に患者さんを自宅に連れていったりしたことがあります。そこで「先生が主治医で良かった」と言っていただけたことは忘れません。それがあるから、どんなに大変でも頑張ることができています。これからも「先生に診てもらえて良かった」と皆さんが言ってくれるクリニックであり続けたいと思います。どのようなことも安心してご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/3万円~
内視鏡検査/1万5000円ほど
PCR検査/2万円~
※あくまでも目安となりますので、クリニックへお問い合わせください。

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