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40歳過ぎたら目の健康にも留意
眼科検診で早期発見・早期治療を

あいら中央眼科

(姶良市/帖佐駅)

最終更新日:2021/11/30

あいら中央眼科 40歳過ぎたら目の健康にも留意 眼科検診で早期発見・早期治療を あいら中央眼科 40歳過ぎたら目の健康にも留意 眼科検診で早期発見・早期治療を
  • 保険診療

体の健康診断は定期的に受診し、胃腸や心臓、肺などの状態や、生活習慣病について気遣っている人は多い。ところが目については視力検査程度であったり、そもそも眼科検診を受けたことがないなど、同じく大切な臓器であるのに、目の健康に対する意識が低い人は少なくないのでは。目は、いつの間にか視力が落ちていることもあるほか、症状が出て「おかしい」と気がついたときには疾患が進行している場合もあるため、早めの受診が大切だという。2019年に開業した「あいら中央眼科」の大塚寛樹院長は「緑内障や加齢黄斑変性などの早期発見のためにも眼科検診の必要性を知ってほしい」と訴える。眼科検診の重要性や受診のタイミング、同院の検診の特徴やメリットについて、大塚院長に詳しく聞いた。

(取材日2021年11月4日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q眼科検診はなぜ必要なのですか?
A

緑内障や白内障などは、40代から増え始め、年齢とともに発症率も上がっていきます。中でも緑内障は40歳以上の20人に1人の割合で罹患しているともいわれ、日本人の中途失明原因第1位の疾患でもあるのに、気がつかないまま進行しているケースが多いのです。また、糖尿病の目の合併症の一つである糖尿病網膜症は、糖尿病患者さんのうち約20%の方が合併しているともいわれています。眼科の疾患は病気の初期に自覚症状のないことが多いため、自分の目は自分で守るという自覚を持っていただくことが大切です。早期発見・治療のためにも、定期的な受診をお勧めします。

Q眼科検診はどのようなタイミングで受けたらいいのでしょう?
A

当然ですが、健康診断や人間ドックの眼底検査で再検査になった方は、必ず専門の医療機関で検査を受けてください。特に自覚症状が出づらい緑内障では自身で気づいて受診することは難しく、検診や他の症状で受診した際に偶然見つかることがほとんどです。「目がかすむ」「見え方がおかしい」「目が疲れやすい」「まぶしい」「白っぽく見える」といった自覚症状がある場合はもちろん、40歳を過ぎたら年に一度検査を受けることをお勧めします。また緑内障は遺伝のリスクもあるため、家族に緑内障にかかった人がいる場合は、若い方でも早めの受診を意識していただきたいですね。

Q眼科ではどのような検査を行うのですか?
A

患者さんの症状などにもよりますが、一般的な検査としては、視力検査、近視・遠視・乱視の程度を検査する屈折検査、目の硬さを調べる眼圧検査などが挙げられます。必要に応じて、網膜や視神経の断層画像を撮影し解析するOCT(光干渉断層計)検査、網膜や視神経の状態をチェックする眼底検査、見えない範囲の有無や大きさ、程度を評価する視野検査などを行います。より精密な眼底検査を行う場合は、散瞳薬という瞳孔を開くための目薬を使用する場合もあります。散瞳している間は、まぶしく感じたり、手元が見えづらくなることもありますので、車などの運転は危険ですので控えていただくようお願いしています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1まずは受付を済ませ問診表に記入
あいら中央眼科 まずは受付を済ませ問診表に記入

受付を済ませたら、待合室で症状、既往歴、手術歴、家族の目の病歴などを問診表に記入。気になる症状や健診で異常を指摘された場合はその内容も記入しよう。普段から眼鏡やコンタクトレンズを使っている人は持参することが望ましい。

2基本的な検査をする
あいら中央眼科 基本的な検査をする

視力検査、眼圧検査、屈折検査を行う。視力検査では裸眼視力、矯正視力を測る。矯正視力とは視力検査用眼鏡枠を掛け、レンズを入れて近視・遠視・乱視などの屈折異常を矯正した状態で測定した視力。矯正視力が悪いと視力に影響するような病気を疑う。眼圧検査では眼球に風をかけ、眼球の硬さを確認。眼圧が高くなると視神経が圧迫されて緑内障を発症しやすくなるため、眼圧の数値は緑内障の有無を知る重要な手がかりとなる。

3必要に応じて追加で検査を行う
あいら中央眼科 必要に応じて追加で検査を行う

網膜症や黄斑、視神経の疾患などが疑われる場合は、OCT検査を行う。OCT検査は近赤外光を利用して網膜の断面像を撮影することで、目の奥に潜む病気を調べるための検査。通常の診察や眼底検査では見逃されてしまうような微細な病変まで見つけだすことが期待できる。緑内障の疑いがある場合は、専用の検査機器で行う視野検査を選択することも。これは、見えない範囲の程度を調べる検査で、緑内障の進行具合が確認できる。

4医師による問診と診察
あいら中央眼科 医師による問診と診察

目の痛みやかゆみ、見えづらさといった自覚症状や既往歴の有無、服用中の薬、仕事や生活習慣などを、問診票を見ながら医師が確認していく。また、眼球全般を観察するための視診を行う。スリットランプ(細隙灯顕微鏡)という眼科で一般的に使用されている検査機器を用いて、角膜や結膜といった眼球の前方部分を調べる。眼球の奥にある網膜や視神経、眼底の状態は、眼球に光を通しながら専用のレンズで観察する。

5診断結果報告、処置・処方・アドバイス
あいら中央眼科 診断結果報告、処置・処方・アドバイス

検査結果をもとに医師が総合的な診断を行う。目の病気が見つかり、治療の必要がある場合は、定期的な通院など、今後の治療計画について詳しい説明が行われる。同院では画像ファイリングシステムを導入しており、検査室で行ったOCTなどの画像を診察室のモニターですぐに確認できるため、視覚的にもわかりやすく説明が行われる。糖尿病網膜症などの疑いがある場合、内科の受診が必要になるため、連携する医療機関等の紹介も。

ドクターからのメッセージ

大塚 寛樹院長

片目に異常が起きていても、もう片方の目で補ってしまうため“見え方”の変化に気づきにくいというのが目の病気の特徴です。そのため、自覚症状に乏しく、気づかないうちに進行していることも少なくありません。緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症などの失明原因ともなる眼科疾患の早期発見・早期治療のためにも、定期的に眼科を受診してご自身の目の状態を確認することが大切です。「目が疲れやすい」「目がかすむ」「まぶしい」」といった些細な症状でも、病気の初期症状の可能性もあります。特に40歳を過ぎたら普段から目の健康を意識して、他人事とは思わず、眼科検診を受けていただきたいですね。

大塚 寛樹院長 あいら中央眼科
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