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子上 麻美 院長の独自取材記事

エムデンタル矯正歯科・用賀

(世田谷区/用賀駅)

最終更新日:2021/10/12

子上麻美院長 エムデンタル矯正歯科・用賀 main

世田谷区用賀の「エムデンタル矯正歯科・用賀」は、マウスピース型装置を用いた矯正に特化した矯正歯科だ。入り口を通ったその先は、ビルの一室とは思えない勾配天井が小さな教会のような荘厳さを漂わせ、そこに整然と並んだ医療機器や情報端末を見て、ようやくここが歯科クリニックであることに気づかされる。子上麻美院長は、患者が美しい笑顔に輝く瞬間を見ることが何よりの喜びだと話す。自身も2度の矯正を経験してきたからこその共感と心配り。短くはない矯正期間を明るく伴走する、患者にとって親しみやすい歯科医師であろう。そんな子上院長に、マウスピース型装置を用いた矯正の入門的知識と、これまでの歩みなどについて聞いた。

(取材日2021年6月22日)

愛着ある町で矯正歯科への多様なニーズに応える

先生が歯科医師を志した理由をお聞かせください。

子上麻美院長 エムデンタル矯正歯科・用賀1

祖父の代から歯科医師の家系で、ほかにも伯父とか従兄とか身近に歯科医師が多い環境で育ったので、その影響は少なからずあるでしょうね。ただ、最初から歯科医師にこだわっていたわけではないのです。働く女性として生きていきたいという気持ちから、進学先を考えていた頃は美術系か医療系のどちらにしようかで迷っていました。結局、美術方面へ進んでもどんな仕事に就けるか想像ができず、だったら医療系に進んで手に職をつけて働くほうがいいだろうと判断して、この道を選びました。

用賀で開業されたのはなぜですか?

私の父は静岡で開業していますが、親族には世田谷区在住の人が多く、近くで開業している人が多い上、私も学生の頃からずっと世田谷住まいなので、長年の親しみがあるというのが1つ。それと用賀は緑の豊かな町というイメージがあり、この辺りで毎日過ごせたらいいなという気持ちもありました。運良く駅前のビルに気に入ったテナントが見つかって、ここで始めようと決断するのに時間はかかりませんでしたね。ビジネスの拠点と住宅地が隣り合っていて、幅広い年代の人たちが行き交う環境にも可能性を感じています。

患者はどういった方が多いですか?

子上麻美院長 エムデンタル矯正歯科・用賀2

当院はメタルフリーのマウスピース型装置を用いた矯正を専門に掲げていて、そのことを知っていてご相談に来られる方が大半です。年齢は20代とその前後が最も多く、女性中心ではありますが、最近は男性も増えてきている印象がありますね。あと、開業したのが新型コロナウイルス感染症が流行する直前だったこともあり、いつもマスクをしている今のうちに矯正できれいにしたいというご希望がすごく目立っています。リモート会議でモニターに映るご自分の顔が気になって、という方もいらっしゃいました。まだ開業から2年に満たないですが、矯正に対する多種多様な需要を実感しています。

目立ちにくさが特徴のマウスピース型装置を用いた矯正

マウスピース型装置を用いた矯正のメリットを教えてください。

子上麻美院長 エムデンタル矯正歯科・用賀3

一番は、マウスピース型装置が透明に近くて目立ちにくいこと、そして、装置を着けていても痛みが少ないことです。また、自分で取り外しができ、食事中は外しておけますし、歯磨きもしやすいですから、より日常生活になじみやすい方法と言えるでしょう。もう1つ大きな特徴は、抜歯をせずに行いやすいことです。矯正では全体の歯並びを整えるために、前歯と奥歯の中間の歯を抜くケースが多くあります。これに対し、マウスピース型装置を用いた矯正は奥歯の位置を後退させていくことも比較的容易で、健康な歯を抜かなくても良いケースが多いのです。現在では重度の症例であってもマウスピース型装置を用いた矯正で対応できることもありますから、興味はあるけれど自分の歯でも大丈夫かなと不安な方は、ぜひ一度ご相談に来ていただきたいです。

型採りはどのように行うのですか?

型採りは光学3Dスキャナーで行います。私が臨床でマウスピース型装置を用いた矯正を始めた2012年頃は、まだシリコーン印象材を歯列全体にぐっと押し当てて型採りをしなければなりませんでした。患者さんにかなり苦しい思いを強いる上、印象材に少しでも気泡が入るとやり直しで、なかなか骨の折れる作業だったのですが、光学3Dスキャナーの登場で一変しました。患者さんにはお口を開けてお待ちいただければ、およそ10分で上下の歯列の精密なデジタル画像が得られます。これを基に作製したマウスピース型装置は、印象材の型から起こしたものに比べて装置と歯のフィッティングが大幅に向上し、装着後の歯の動きも断然良くなっているように思います。画像はその場のモニターですぐに確認し、後日お作りをした治療計画をシミュレーションにしてご覧いただけるので、患者さんも自分の歯がどう動いていくのかイメージしやすいと思います。

矯正期間や費用の範囲はどうなっていますか?

子上麻美院長 エムデンタル矯正歯科・用賀4

矯正が始まると、患者さんにはあらかじめ計画した個数分のマウスピース型装置をお渡しして、1週間たつごとにご自宅で交換していただきます。当院では、通院は1ヵ月半から2ヵ月置きでよく、その都度、歯の動き具合のチェックと歯科衛生士によるメンテナンスを行います。矯正期間には個人差があり、マウスピース型装置40~50個で1年未満というケースが多いですが、中には30個以内で終わるケースや、反対に60個近くを要するケースもあります。初回のシミュレーションで設定した分のマウスピース型装置を最後まで使用しても、少しこの歯の回転が足りないとか、もっと後ろに動かしたいとか修正が必要になった場合は、再度スキャンして追加のマウスピース型装置で矯正を続けることも可能です。プラス2回の追加までは最初にお伝えした費用に含まれ、トータル1年半から2年ぐらいで終了できる方が多くいらっしゃいます。

きれいに並んだ歯で笑う患者を見るのが好き

部分矯正や子どもの矯正にも対応されているのですね。

子上麻美院長 エムデンタル矯正歯科・用賀5

マウスピース型装置では部分矯正にも対応していて、奥歯2本は動かさず、前歯を中心とした上下10本ずつの歯だけを対象に矯正していくことができます。前歯とその付近は人目につきやすいぶん気にされている方が多く、比較的年齢が高い方も、大きく全体を動かす気はないけれど、少しだけ直したいと部分矯正を希望されるケースがありますね。お子さんの矯正は、当院では主に床(しょう)矯正と呼ばれるプレートタイプの装置を使って行います。ご自身で簡単に取り外しができ、夜寝る時から朝ご飯を食べる前までの8~10時間だけ装着していればいいので、学校で装置をなくしたりする心配がありません。床矯正はマウスピース型装置を用いた矯正に向けた準備段階でもあり、子どもの時期に骨格が完成する前からアプローチして顎の大きさや歯列のアーチを整えておくと、12歳臼歯が生えて永久歯がそろった後のマウスピース型装置を用いた矯正に移行しやすいのです。

先生はなぜ矯正歯科に力を入れようと思われたんですか?

私は子どもの頃から虫歯ができにくい体質だったわりに歯並びは悪く、特に中高生の時にはコンプレックスだったんです。父のご友人の先生に相談したところ親知らずを抜いてからにしましょうということになり、大学生の間にワイヤー矯正をしました。その時、少しずつ歯並びが変わっていくのがすごくうれしくて、その喜びがきっかけとなり、矯正を重視したいと思うようになりました。それから約10年後にはマウスピース型装置を用いた矯正も経験しています。少し歯並びのずれを修正したかったのと、すでに歯科医師になっていた自分自身が経験することで、患者さんにもっと説得力のある説明ができるのではという期待もありました。今、そのとおりにできていたらいいのですが。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

子上麻美院長 エムデンタル矯正歯科・用賀6

矯正を終えた患者さんが、きれいに並んだ歯で笑うのを見るのが、私にとって一番好きな時間です。それはきっと、患者さん本人にとっても特別な瞬間だろうと想像します。始める前はいろいろとご不安もあるでしょうが、目標に到達した後のうれしい時をイメージしてぜひ当院にいらしてください。その方に合ったベストな方法を考えていきます。一緒にお話ししながら、明るく矯正を進めていきましょう。お待ちしております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース矯正型装置を用いた矯正:79万円~90万円、部分矯正:40万円~、床矯正:30万円~、オフィスホワイトニング:3万5000円程度、ホームホワイトニング:3万円程度

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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