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駒井 清人 院長の独自取材記事

こまいデンタルクリニック

(札幌市中央区/西18丁目駅)

最終更新日:2021/10/12

駒井清人院長 こまいデンタルクリニック main

札幌中心部のメインストリート、北5条通り沿いにある「こまいデンタルクリニック」。一般歯科、小児歯科、入れ歯治療、予防歯科や顎関節症など口腔外科の領域まで幅広く対応しているクリニックで、土曜日曜も診療しているのが特徴だ。院長を務めるのは、駒井清人先生。大学附属病院の歯科口腔外科などで研鑽を積んだ先生だが、その人柄は謙虚で思いやり深く、インタビュー中にも患者の気持ちを何より大切にしている様子が伝わってきた。カフェのようなしゃれた内装にこだわったという居心地の良い院内で、診療にかける想いをたっぷりと聞いた。

(取材日2021年4月26日)

患者の気持ちを尊重した優しい診療をめざして

クリニックの概要について教えてください。

駒井清人院長 こまいデンタルクリニック1

2019年に開業したので、今年で3年目になります。当院は一般歯科や小児歯科、高齢の方の入れ歯治療、予防歯科、口腔外科などさまざまな治療に対応していますが、一番の特徴は土曜・日曜も午後2時まで診療していることでしょうか。開業にあたって、知り合いに「歯科ってどんなイメージ?」と聞いて回ったところ、「忙しくてなかなか行く時間が取れない」という意見が多かったんですよ。土日の診療を始めたところ、平日は忙しくて来れない働き盛りの人や、親御さんが休みの日でないと連れてきてもらえない小さいお子さんによく利用してもらえるようになりました。近隣に住宅街もあるので近所にお住まいの方々の受診も多く、地域密着の診療ができているように思います。

院内でこだわったところを教えてください。

歯科クリニックっぽくない雰囲気にこだわりました。白衣高血圧といって、病院に行くと緊張して血圧が上がる人がいますが、歯科も「怖い、行くのが嫌な場所」というイメージを持たれがちです。よくお子さんに「歯磨きをさぼると先生に注射を打たれるよ」なんて話すシーンを目にしますが、歯科に行くのを脅し文句のように言われるのは悲しいなと思いまして(笑)。クリニックに行くスタートの段階で良い印象を持ってもらい、積極的に行ってみたいと思ってもらえるように、院内はカフェのようなデザインを意識しました。待合スペースの他、キッズスペースや治療前の歯磨きに使う洗口スペース、カウンセリングルームもあります。機材は歯科用CT、エックス線、器具を滅菌する高圧蒸気滅菌器、器具除染用洗浄器、院内感染を防止する口腔外サクションなどを備えています。

クリニックのコンセプトは何ですか?

駒井清人院長 こまいデンタルクリニック2

人に優しいクリニックであることを目標としています。患者さんを怒って虫歯が治るわけではありませんし、ぎすぎすした雰囲気は見ていて決して気持ちの良いものではありません。それに、虫歯になってしまった過去は変えようがありませんが、これから歯を失わないために、未来へ向けてできることはたくさんありますよね。歯がきれいになった後は、患者さん自ら「また悪くならないように気をつけよう」と前向きになっていただくことが一番です。完璧な指導をすれば患者さんの心が動くわけではない。つたない説明でも誠意を持って向き合い、「よし、やろう」という気持ちになっていただくことが大事で、それが患者さんの利益になるはずです。私は治療の専門家としてできる限りの手を尽くし、歯科衛生士もベストな歯磨き指導をする、そして患者さんにはそれを心にとどめて生活してもらう。このような思い合える関係性をつくることが大切だと考えています。

コミュニケーションと時間厳守を重視

歯科医師になられた経緯と、開業する前のご経歴について教えてください。

駒井清人院長 こまいデンタルクリニック3

高校で進路を決める時期にさしかかったとき、歯科医師の親戚から仕事の話を聞いたのがきっかけで歯科に興味を持ったんです。思えば小さい頃からテレビで人体の特集があれば熱心に見ていたので、医療系の仕事が向いていたのかもしれませんね。それで北海道大学歯学部へ進学し、卒業後は研修医として札幌医科大学附属病院の歯科口腔外科に入局しました。ですから、私の専門をあえて言うなら口腔外科になります。しかしその後、留萌市にある歯科クリニックで勤務することになり、地域のかかりつけ歯科として長年、虫歯、抜歯、入れ歯、お子さんの歯の治療など広い範囲を満遍なく診てきたものですから、今では「広く何でも相談に乗る」というのが私の診療スタンスです。

忘れられない患者さんとのエピソードはありますか?

研修医1年目の時、新患の人と入院中の患者さん、先輩から引き継いだ患者さんを同時に受け持つことになって、あたふたしていた時期がありました。それで診療が遅れて、ある患者さんをかなり長時間お待たせしてしまったんです。今なら合間に声をかけたりできるのですが、当時は目の前のことをこなすのが精一杯で、待たせている自覚すらなかったんですよ。すると、その方が診療室に「いつまで待たせるんだ」と怒鳴りこんで来られまして。後で和解できたのですが、たいへん申し訳なかったです。その時、患者さんも忙しい中来てくださっているのに、私は自分の都合に合わせようとしていたことに気づかされました。自分本位で動いてはだめなんだということを改めて自覚した出来事でした。もちろん良い思い出もたくさんあって、患者さんから「ありがとう」と言われるたびに、この仕事をやっていて良かったなと心から思いますね。

診療の際に心がけていることは?

駒井清人院長 こまいデンタルクリニック4

患者さんとしっかり話をすることです。今はどこの歯科でも丁寧に説明していると思いますが、それでも「何をされているのかわからない」という人は少なくありません。しかし、患者さんご自身が「なぜ痛くなったのか」「どうやって治すのか」「再発を防ぐにはどうすればいいのか」を知って、納得してもらうことはとても大事で、それが虫歯や歯周病を繰り返す悪循環を止めるためにも必要だと考えます。歯科衛生士にもそれを意識してもらい、歯磨き指導をする際には患者さんの気持ちをうまく引き出してもらうようにお願いしています。当院の歯科衛生士は、みなプライドを持って仕事をしてくれているので、私も彼女たちの判断を尊重していますし、良いアドバイスをしていたら「あれは良かったね」と声をかけるようにしています。それから、やはり時間を守ることも大事ですね。きちんと約束を守って、気持ち良く帰っていただけるように心がけています。

症状を我慢せずに受診することが大事

最近多い患者さんの特徴を教えてください。

駒井清人院長 こまいデンタルクリニック5

歯の治療が必要になるのは50代、60代が一番多いので、このエリアでもその層の患者さんが多く来られます。症状としては、歯が痛い、詰め物が取れたといったご相談が多いです。開業当初は歯石の処理やクリーニング、定期検診などを目的に来る患者さんもたくさんいらっしゃったのですが、新型コロナウイルス感染症が流行し始めてからは、そのような予防目的の患者さんが減ったのが気になっています。逆に、ずっと違和感を感じていたのに我慢していて、いよいよ痛くなって来院したという人が増えました。これは歯科業界全体に共通する傾向のようですが、感染を気にして受診を控えるあまり、口の状態を悪化させてしまわないか心配です。歯科では従来より感染症対策が徹底されてきましたし、当院でもより安全に配慮して治療ができるよう対策を講じていますから、安心して早めに来ていただきたいですね。

先生ご自身の歯の健康法と休日の過ごし方は?

何よりしっかりと歯を磨くことです。歯ブラシでの歯磨きだけだと汚れが取り切れませんから、糸式ようじや歯間ブラシで歯の間の汚れまでとことん取ることが大事ですよ。それでも虫歯ができることもあるので、定期的にクリニックで診てもらうといいですね。休みの日は家族と一緒にゆっくり過ごしています。平日が休みなので、人が少ないときに買い物できて便利です。

今後の展望とメッセージをお聞かせください。

駒井清人院長 こまいデンタルクリニック6

治療の技術を高めていくことも大切ですが、自分が人として成長していくことが肝心だと考えています。患者さんと歯科衛生士、歯科医師の関係も人間関係です。歯科医師としてのアイデンティティーは人間である自分の一部にしか過ぎませんから、一番大枠の人間性をしっかり高めていかねばと思っています。読者の皆さんには、虫歯・歯周病の2大疾患は自然には治らないので、違和感を感じたらすぐに歯科に行くことをお勧めしたいです。当院では「あまり歯をいじりたくない」「頻繁に通いたくない」という人の相談にも乗りますし、日常生活のアドバイスも提供していますから、どうぞ気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング 1万1000円〜
セラミック治療 4万4000円〜

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