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大島 光慶 副院長の独自取材記事

大島歯科クリニック

(柏市/柏駅)

最終更新日:2023/11/15

大島光慶副院長 大島歯科クリニック main

「大島歯科クリニック」は、JR常磐線・東武野田線柏駅東口から徒歩8分のところにある。現在の副院長である大島光慶(おおしま・みつよし)先生の祖母が開業し、移転を経て3代にわたり地域に根差した歯科治療を提供してきた。大島副院長が大切にしているのは、診療において「インフォームドチョイス」を徹底すること。患者が治療に同意する「インフォームドコンセント」にとどまらず、患者自身が幅広い選択肢から納得して治療方法を選択できるよう心がけているという。患者それぞれの事情に適した選択肢を提供するために、大島副院長は今でも数多くの勉強会に参加し、研鑽を重ねている。「生涯サポート」をコンセプトとして掲げる大島副院長に、学び続ける背景にある思いや今後の展望などについて、話を聞いた。

(取材日2023年6月6日)

「インフォームドチョイス」で希望に沿った治療提供を

先生のおばあさまの代から続く歯科クリニックなんですね。

大島光慶副院長 大島歯科クリニック1

そうですね。もともとは祖母が開業し、私で3代目となります。最初は南柏のほうにあったのですが、2015年頃に今の場所に移転し、現在に至ります。私自身は、大学病院で口腔外科を専攻した後、いろいろなクリニックで研鑽を積んできました。副院長として、地元の当クリニックに戻ってきたのが、2018年です。当クリニックの診療内容としては、一般歯科、小児歯科、口腔外科、根管治療など、幅広く対応しています。患者さんは近隣の方が多いですが、最近は、治療していたけれどなかなか治らないなど、解決できない問題を抱えた患者さんが遠くからいらっしゃることも増えてきました。

クリニックの理念や診療方針をお聞かせください。

「歯の健康を生涯サポートする」をコンセプトにしています。近頃は「人生100年時代」といわれていますが、いつまでもしっかりと噛むことができる、自分の歯でおいしく食事ができるというのは、人生を豊かにする大きな要素の一つだと考えています。そのためにはそれぞれの患者さんに適した治療の選択肢を用意することが大切ですね。お口の状態だけではなく、患者さん一人ひとり、求めているものは違います。歯科医師として考えるベストな治療方法があったとしても、それぞれのご事情に合わないと、実際に通院し治療を続けることはできません。保険の範囲内で済ませたいという方や、自費治療を中心に治療したいという方もいらっしゃいます。治療するだけではなく、コミュニケーションを取って信頼関係を築き、目の前の患者さんが何を望んでいるのか、どういう選択がベターなのかを、時間をかけて一緒に考えていくことが必要ですね。

治療の内容を患者さん自身が選択できるように意識しているんですね。

大島光慶副院長 大島歯科クリニック2

はい。大切にしているのは、「インフォームドチョイス」の考え方です。十分な説明を受けた上で同意する「インフォームドコンセント」に対して、「インフォームドチョイス」は十分な説明を受けた上で患者さん自身が選択するという、患者さんの意思が入ってくるんです。診療で治療方法を決める際も、保険の範囲内でできる治療はどのような内容なのか、費用の負担は大きくなるけれど自費だとどのような治療が可能かなど、それぞれの選択肢をしっかりと説明して、患者さんのご希望に沿った、無理のない治療を選択していただけるように心がけています。

勉強会に参加し、常に知識と技術をアップデート

今でも勉強を続けていると伺いましたが、例えばどのようなことを学んでいるのでしょうか?

大島光慶副院長 大島歯科クリニック3

いろいろな勉強会に積極的に参加するよう心がけています。例えば、昨年は1年かけて根管治療を専門的に学びました。全国各地から歯科医師が集まって、治療方法を身につけるだけではなく、一緒に論文を読んだりいろいろな症例を学んだりして、勉強漬けになった1年間でしたね。休日もすべてつぶれてしまいかなりハードだったのですが、根管治療に関しては、かなり技術を磨けたと思います。

お忙しい中、それだけ大変な勉強会への参加を決めたのは、どのような理由からでしょうか。

自分自身が技術を磨いてより良い治療を提供したいという思いも、もちろんありますが、あわせて、身につけた知見を広く還元していきたい、という気持ちを強く持っているんです。こうした勉強会は時間がかかることが多いため、歯科医師の中には、参加したくてもできない方もたくさんいらっしゃいます。私は祖母が開院した歯科クリニックで働き、職場には現役で歯科医師をしている母もいるという恵まれた環境だからこそ、かなりハードなものでもなんとかついていくことが可能なんです。ありがたい今の状況を使って、得られた知識や技術を、今度は当クリニックで勉強会を開くなどして、若い先生や意欲のある先生に伝えていければと考えています。

ご自身の技術の向上だけではないのですね。

大島光慶副院長 大島歯科クリニック4

私一人でできることは限られていますが、多くの先生が新しい技術や知識を身につけていけば、ゆくゆくは、より多くの患者さんのメリットにつながるはずです。先ほどインフォームドチョイスとお伝えしましたが、歯科医師の側が勉強をしなければ、患者さんに提供する選択肢を用意することもできません。例えば、歯周病の手術ができれば、抜かずに歯を残すという選択肢を一つ増やせるかもしれないんです。インフォームドチョイスを実現するという意味でも、勉強を続けることは必要ですね。

歯の健康を生涯サポートするため、予防歯科の充実を

お休みの日はどのように過ごされていますか?

大島光慶副院長 大島歯科クリニック5

休みはほとんど勉強に充ててしまうのですが、趣味は息抜きを兼ねてサウナに行くことです。時間を見つけては、汗をかきに通っています。勉強会で地方に行ったときに、その地域の良いサウナを地元の先生に教えていただいたり、逆に近隣に知り合いの先生がいらっしゃった際に、お勧めのサウナに一緒に行ったりするのも楽しいですね。あとは運動することも大好きです。もともとアウトドア派なのですが、昨年1年間は先ほどお伝えした勉強会で勉強漬けの毎日だったので、ほとんど運動ができず、少し太ってしまったんです。以前はジムでのトレーニングやフットサルによく行っていたので、また体を動かして、体重も戻したいですね(笑)。

将来の展望について、検討していることがありましたらお聞かせください。

当クリニックのコンセプトである「歯の健康を生涯サポートする」ためにも、今後はさらに予防歯科に力を入れていきたいと考えています。予防歯科をしっかりと行うためには歯科衛生士さんの力が欠かせません。当クリニックの歯科衛生士にも、予防に関する技術をより磨いてもらい、お通いの患者さんに何歳になっても歯の健康を保てるよう定期的なケアを提供していきたいと思っています。もう一つは、昨年勉強会を通して身につけた根管治療等を本格的に導入していきたいですね。治療内容によっては保険の適用外になってしまうのですが、一つ高いレベルの治療を行うことができるのではないかと思っています。

最後に、地域の皆さんや患者さんへのメッセージをお願いいたします。

大島光慶副院長 大島歯科クリニック6

3代続く地域に根差した歯科クリニックとして、患者さんが望むことをよく聞きながら、お一人お一人に寄り添った治療を心がけています。そのためにも、長い時間をかけて、患者さんとの信頼関係をつくっていきたいと思っています。何かお口の中のことで困ることがありましたら、気軽にご相談いただいて、一緒に治療をしていけたらうれしいですね。

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