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清水 幸生 院長の独自取材記事

しみずクリニック

(大阪市中央区/なんば駅)

最終更新日:2024/05/13

清水幸生院長 しみずクリニック main

大阪メトロ御堂筋線のなんば駅を中心とした地下街は、買い物客やビジネスパーソンが常に行き交うエリア。その3番街南通りに開院した「しみずクリニック」は、日本橋駅からもアクセスしやすい位置にある。院長の清水幸生(ゆきお)先生は乳腺外科を専門に約20年勤務してきた日本乳癌学会乳腺専門医で、日本外科学会外科専門医でもある。「身近に寄り添える医師でありたい」との思いから、検査技師である妻と二人三脚で2019年1月に同クリニックを開院したという。オープンして以降、乳がん診療に携わって感じてきたことや、クリニックのめざす方向性などについて、清水院長に話を聞いた。

(取材日2019年7月22日)

乳腺外科の経験を生かし、乳がんの早期発見に尽力

医師をめざしてから、開院に至るまでの経緯を教えてください。

清水幸生院長 しみずクリニック1

子どもの頃に祖母の体の具合が悪く、毎週祖父に連れられて通院するのを見てきたことから、医師を志すようになりました。鳥取大学医学部医学科に入学し、学びに行った病院で、乳がんをメインとする外科があり、そこで乳がん診療に携わったことから、外科、特に乳腺外科を専門としてきました。出身地の和歌山県にある大学病院を中心に約20年間勤めていましたが、もっと患者さんの身近に寄り添える立場で病気の早期発見に役立ちたいという思いを募らせていました。もともと、この地に眼科の医師である親戚が開院していたのですが、ちょうど移転することになったので、跡地を引き継ぐ形で当院を開院するに至りました。

乳腺外科を専門に勤務されていた際には、どのようなことを感じていましたか?

乳がんの症状であるしこりを自覚していても、育児や介護などで忙しく、受診した時にはすでに転移していたというケースに何度も立ち会ってきました。乳がんは早期発見できれば、体に負担の少ない方法で治療することもできます。自治体や職場などで行う定期的な検診はもちろんですが、何か気になる症状があれば検診を待たずに、すぐに受診してください。実際に病院に勤務していた頃の患者さんで、右の乳房が気になると訴えた方の左胸に早期の乳がんが見つかったことがありました。些細な違和感であっても早めに受診してご相談いただければと思います。なお、私は男性の乳がんに対応した経験もありますので、胸に違和感がある男性もご相談ください。

乳がんが疑われる場合、どのような検査をしていますか?

清水幸生院長 しみずクリニック2

まず問診をしますが、乳がんの自覚症状として注意していただきたいのは無痛性のしこり、乳頭の分泌物です。検査では、一般にマンモグラフィ、次に超音波検査を行っていますが、年齢によって超音波検査のみの場合もあります。マンモグラフィは痛くて怖いと思われる方も少なくありませんが、機器類の進化などにより、昔より痛みが少ないと感じられる患者さんもいます。当院でも前後にお声がけさせていただきますので、不安に思うことがあればおっしゃってください。なお、マンモグラフィ検査は、来院されてすぐに準備することが難しいため、事前のご予約をお願いしております。

一般内科にも対応し、身近なかかりつけ医をめざす

乳腺だけでなく、一般的な症状に幅広く対応されているそうですね。

清水幸生院長 しみずクリニック3

日本外科学会外科専門医ですので、けがや虫さされ、やけどなどには対応することができ、お子さまにもご来院いただけます。また、勤務医の時に救命当直の経験があり、全身のさまざまな症状から緊急性を判断したり、処置を行ったりしてきました。そのため、例えば虫垂炎で手術が必要と思われる場合に総合病院につなげるなど、他の医療機関との連携も大切にしています。おなかが痛くなった場合や、風邪のような症状がある場合など、乳腺にかかわらず一般内科にも対応していますので、身近なかかりつけ医として男性・女性ともお気軽にお越しいただきたいです。

開院されたばかりですが、どのような患者さんが多いですか?

当院は駅や商業施設に近いという立地上、働いている方やショッピングに来た方など20~40代の患者さんが多いです。乳腺では乳房痛がある、しこりがある、一般内科では喉が痛い、熱がある、などの症状で来院されます。仕事帰りやお買い物ついでにお越しいただき、何でもご相談いただければと思います。また、ありがたいことに、勤務医時代の患者さんで和歌山から通ってくださる方も何人かいます。これまでの勤務先とは異なる不慣れな地に開院して、初めのうちは不安に思う気持ちもありましたが、そういった患者さんの存在が大きな励みとなりました。これからこの地域の方々とも、そのような信頼関係をつくっていきたいです。

診療にあたって、心がけていることはありますか?

清水幸生院長 しみずクリニック4

長い付き合いで打ち解けた患者さんに、「第一印象は怖かった」「気難しそうに見えた」と言われたことがあるので、何でも相談できるような、気さくで明るい雰囲気になるよう心がけています。また、患者さんには満足してお帰りいただけるよう気を配っています。説明を丁寧にすることもそうですが、説明に納得されているかどうか、患者さんの反応をよく見て理解するようにしています。医師の説明に対しては、納得していなくても、うなずいてしまう方が少なくありません。そんな様子が見受けられるときには、私だけでなくスタッフが補足説明するなど、フォローするようにしています。

スタッフとともに患者に温かく寄り添う姿勢を重視

壁紙など、クリニックの内装にもこだわりがあるようですね。

清水幸生院長 しみずクリニック5

実は私ではなく、臨床検査技師として当院で一緒に働いている妻が9割方選んで造りました。例えば、マンモグラフィ検査を行っている部屋の壁は大きなピンクの花柄ですが、検査を受けている方にとって前向きな気持ちを保つための助けになればという思いを込めたそうです。検査では緊張したり、結果が不安になったりするものですから、その花柄が視野に入った時に、和んでいただけたらいいですね。一方で、受付や診察室は男性患者さんも少なくありませんので、落ち着いたシックな印象になるようにしました。それから、クリニックのロゴマークは私の名前の清水の「S」を基調として、優しい印象になるようにデザインしていただいたものです。

お忙しい日々かと思いますが、プライベートで息抜きの時間などはありますか?

月に1回程度ですが、休みの日にゴルフに行くことが楽しみです。ドライバーで打つ長いショットもパッドで入れる短いショットも同じ一打なので、バランス良くできなければスコアが上がらないところが、面白いと感じています。また、ゴルフはメンタルスポーツともいわれますが、私もプレー中はいろいろと考えさせられます。例えば、打つ前に「ちょっと駄目そう」とネガティブな気持ちでいると、本当にうまくいかないんですよ。仕事ではポジティブなほうですが、ゴルフでは自分の知らなかった一面に向き合えるようです。一緒にプレーするのは前の職場の仲間が多く、医師だけでなく、薬剤師や事務など、さまざまな職種の人と交流の機会にもなっています。これからもこの関係を大切にしていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

清水幸生院長 しみずクリニック6

先ほどもお伝えしたとおり、私の専門は外科・乳腺外科ですが、地域のかかりつけ医として幅広い疾患に対応していきたいですし、患者さまとはじっくりと向き合い長くお付き合いしたいと考えています。当院には私以外に、臨床検査技師、看護師、受付の女性スタッフがいますが、忙しく余裕のないときでも明るく笑顔でいるように、という目標を共有しています。それは、診察や検査を不安な気持ちで待っている患者さんにはイライラが伝わってしまうと思うからです。逆に、親身になって患者さんを思う気持ちは、「自分のことを考えてくれた」と伝わるものだと、これまでの勤務経験から実感してきました。患者さんがつらい時や悲しい時もスタッフ一同で温かく迎えられるクリニックでありたいと思っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

視診・触診・乳房超音波検査/6000円、視診・触診・マンモグラフィ検査(2方向)/7000円、視診・触診・乳房超音波検査・マンモグラフィ検査(2方向)/1万2000円

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