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将来の歯並びや体の発育に影響も
乳幼児の口腔機能発達不全症診療

イーライズ こども歯科・矯正クリニック

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2023/03/30

イーライズ こども歯科・矯正クリニック 将来の歯並びや体の発育に影響も 乳幼児の口腔機能発達不全症診療 イーライズ こども歯科・矯正クリニック 将来の歯並びや体の発育に影響も 乳幼児の口腔機能発達不全症診療
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先天的、あるいは後天的な原因によって、適切に噛めない、発音が悪い、口呼吸になるなどの問題が生じている状態を口腔機能発達不全症という。子どもの頃に改善を図らなければ、将来の歯並びや体の発育に支障が出ることもあるというが、はっきりとした自覚症状が少ないため見逃されたり、治療の必要性が理解されず放置されたりしているのが現状だ。「イーライズ こども歯科・矯正クリニック」では、この症状の予防と早期改善をめざし、丁寧な検査と年齢に応じたアプローチに取り組んでいる。院長の高田幸太郎先生は「問題に早く気づくために、産前から適切な知識を身につけておきましょう」と保護者への啓発も図る。症状の特徴や詳しい治療法について話を聞いた。

(取材日2023年2月9日)

早めかつ定期的な介入が鍵。3つのアプローチで口腔機能発達不全症の改善をめざす

Q口腔機能発達不全症とは何ですか?
A
イーライズ こども歯科・矯正クリニック 日々のケアの方法をしっかりと教えてくれる

▲日々のケアの方法をしっかりと教えてくれる

食べる、話す、呼吸するなど、口の基本的な機能が十分に発達していない、あるいはそれらが適切に行えない状態のことです。これを放置すると、歯並びや体・運動機能の発達に何らかの支障が出る恐れもあります。しかしながら自覚症状に乏しく、歯科などで指摘されて初めて気づくというケースも少なくありません。診断は問診や口腔内外の観察、計測器などを用いた診察によって行い、規定のシートにチェックを入れて客観的に評価していきます。治療の必要性を理解してもらいにくいのがこの症状の難しいところですから、まずはお子さんの発育の問題点を理解してもらうことが、改善に向けた第一歩です。

Q原因や年齢によってアプローチ方法は違いますか?
A
イーライズ こども歯科・矯正クリニック 院内にはキッズルームも完備

▲院内にはキッズルームも完備

はい。口腔機能発達不全症には先天性のものと後天性のものがあり、前者では生後3ヵ月までに対応することが重要です。後者は悪習慣・悪習癖によって症状が現れるので、癖が身につく3歳くらいまでに口腔機能に偏りが出ないよう改善指導していきます。3歳以降に判明した場合でも、生活改善とともに口腔器官を多く使う遊びをご自宅で取り入れてもらい、楽しみながら訓練することが可能です。6歳くらいからはより詳細な診断のもと、MFT(口腔筋機能訓練)を実施。当院では予防の一環として「食育」に加え、口呼吸を防ぐ「息育」、姿勢を正しく保つ「足育」をテーマに子どもの発達のサポートもしていきます。

Q「食育」に関しては、どのような取り組みをされるのですか?
A
イーライズ こども歯科・矯正クリニック バランスの良い食事は健康に欠かせない

▲バランスの良い食事は健康に欠かせない

例えば当院では、管理栄養士が専門的な立場から、食べ物、食べ方、姿勢、栄養バランスや食事環境について、お子さんの年齢に応じたアドバイスを行っています。「悪いところがある時だけ受診すれば良い」と思われがちですが、問題が表面化する前から定期的に介入し、適切な食べ方を身につけていただくことが大切です。普段の食事風景を撮影した動画を共有していただき、歯科医師と管理栄養士がカンファレンスを行った上で適切な指導につなげています。定期的に食育イベントも開催し、ビデオ通話を活用して個別にもアドバイスするなど、できる限り親御さんが参加しやすく、わかりやすい内容を心がけています。

Q「息育」についても詳しく教えてください。
A
イーライズ こども歯科・矯正クリニック 全身のバランスの取れた発育をめざす

▲全身のバランスの取れた発育をめざす

息育は、口の周りの筋肉を鍛えて舌を正常な位置に戻すことを図り、正しい鼻呼吸ができるように促していくことを指しています。本来、舌の先は口の中の上顎についているのが正常ですが、舌の筋肉が弱ると位置が下がり、鼻呼吸が苦しくなる上に飲み込みが悪くなったりむせたりすることもあります。当院では舌の体操などを通じてトレーニングをサポートし、歯科衛生士が口呼吸、いびき、向き癖などを正すための呼吸指導を行っています。

Q「足育」についてはいかがでしょう?
A
イーライズ こども歯科・矯正クリニック 一人ひとりの患者に寄り添い、丁寧な診療を心がける

▲一人ひとりの患者に寄り添い、丁寧な診療を心がける

口腔の発育には頭の位置が体の真っすぐ上に来ていることが大事です。そのため、頭を支える体の発育も非常に重要です。体の発育は3歳までの生活環境が非常に大きく影響します。当院では0歳から体の運動機能や育児環境の確認、学童期に入ったお子さんでは姿勢計測装置による分析を行うほか、自宅での食事や学習時の様子などから生活環境の確認などをしています。小児専門の理学療法士が全身の現状をチェックし、成長発育年齢に合わせた体の使い方や運動・遊びをアドバイス。体の発育をサポートしています。

ドクターからのメッセージ

高田 幸太郎院長

当院では「食育」、「息育」、「足育」をテーマに、口腔機能発達不全症の予防と健全な口腔育成に取り組んでいます。精密な検査を行い、結果をもとにお子さんの発育や状況に合わせた個別の治療・訓練プログラムを提供。歯科医師、歯科衛生士に加え、管理栄養士、理学療法士などが、それぞれの視点から子どもたちの健全な発育をサポートしています。問題にいち早く気づくためには、産前から母親教室などで適切な知識を身につけておくことも重要です。近年では口腔育成の重要性に気づいた親御さんのクチコミなどで意識が高まっているとも感じています。お子さんのお口の現状把握に「早すぎる」「遅すぎる」はありません。ぜひ一度ご相談ください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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