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門脇 光俊 院長の独自取材記事

よなご脳神経クリニック

(米子市/米子駅)

最終更新日:2023/06/14

門脇光俊院長 よなご脳神経クリニック main

米子市東福原、県道208号線の皆生通りから一本入った住宅街に「よなご脳神経クリニック」はある。木目と白を基調としたやわらかい印象で温かみを感じる建物には「気軽にご相談いただけるように」との思いを込めている。脳のかかりつけクリニックとして、病気発見をめざし整備した検査体制や、手術前後のフォロー、リハビリまで幅広く対応する。院長の門脇光俊先生は脳卒中を専門に、臨床・研究両面から脳神経領域の研鑽を積んできた。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医の資格も有するエキスパートだ。急患患者の手術に携わるうち、「病気の予防や、手術前後のフォローに力を入れたい」との思いが強くなり、開業に至ったそうだ。豊富な経験を生かし地域医療に貢献する門脇院長に、脳神経外科の疾患や、同院で行う検査やリハビリについて聞いた。

(取材日2023年4月27日)

脳のかかりつけクリニックとして気軽に相談してほしい

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

門脇光俊院長 よなご脳神経クリニック1

脳のかかりつけクリニックとして、困ったときには気軽に相談してもらえるクリニックでありたいです。そうした思いから、院内はやわらかく温かみのある雰囲気にし、受診のハードルを少しでも下げられるようにこだわりました。検査で異常が見つかった場合は必要に応じて病院と連携するほか、手術後のリハビリやフォローにも対応しています。地域のクリニックとして、病気の予防や早期発見から地域医療に貢献したいと考えています。そのために、MRIやCTをはじめとした検査設備を整え、気になる症状があればその場で検査ができるようにしています。

脳神経外科というとどんな主訴が多いのでしょうか。

受診のきっかけは、頭痛やめまい、物忘れ、手足のしびれなどが多いです。「子どもが頭を打って心配なので診てほしい」といったご相談もあり、年齢層は0歳からご高齢の方だと100歳近くになりますね。中でも多いのは、やはり頭痛の相談ですね。一言に「頭痛」といっても、原因はさまざま。一人ひとりの症状に合わせて、治療のご提案をさせていただいております。頭痛をはじめ、ささいな症状と思っても、中には重大な病気が隠れている場合もあるので、気になることがあれば気軽にご相談いただきたいです。

身近な症状の中に、脳神経の病気が隠れている可能性があるのですね。

門脇光俊院長 よなご脳神経クリニック2

はい。例えば単なる頭痛だと思っていても、脳疾患から来る症状だったということも。頭痛が続いていて手足のしびれやろれつが回らないなどの症状が出た場合には、すぐに専門のクリニックを受診してください。ドラッグストアで市販薬を購入してやり過ごしている方が非常に多いですが、鎮痛剤も飲み過ぎると薬物乱用頭痛といって薬が原因の頭痛を引き起こすことがあるので、そういった点でも注意が必要ですね。ほか、物忘れの中には、加齢、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症のほか慢性硬膜下血腫や水頭症が原因で起きている場合もあります。慢性硬膜下血腫や水頭症が原因の場合には手術加療で改善につながることもあるので、気になることがあれば早めにご相談に来てほしいです。必要と判断した場合は介護保険の申請について説明させてもらうこともあります。デイサービスを始めとした介護サービスの利用や、生活環境の整備が必要となる方もおられます。

手術に携わる中で予防医療への思いが増した

こちらのクリニックではどんな役割をめざしていますか?

門脇光俊院長 よなご脳神経クリニック3

患者さんの身近な相談窓口として一次診療を担っています。患者さんを中心として、検査による病気の早期発見や、病診連携でのスムーズな治療や手術、術後のフォローアップなど地域医療に貢献できたらと思います。また、アメリカで研究に携わった経験もあるので、海外の患者さんが来られたとしても、英語でしたら多少の対応はできると思います。研究に携わった経験は、先進の医療情報の収集にも生かせると思っています。そうしたキャッチアップを積極的に行い、地域の患者さんに治療というかたちで還元していきたいですね。

アメリカでも研究に従事されたのですね。

はい。アメリカでは国立環境衛生科学研究所に所属して、脳腫瘍の研究に従事しました。当クリニックの開業までには、鳥取大学医学部の大学院や同大学附属病院の脳神経外科で臨床と研究の両方で経験を積ませていただきました。病院勤務で急患を含めてたくさんの手術に携わる中で、次第に「手術に至る前にもっとできることがあったはず」という思いが強くなり開業に至りました。今は予防的な医療やMRI検査を通じた病気の早期発見に貢献できているので、とてもやりがいを感じています。今後も手術後のフォローに注力したり、リハビリ施設を活用して地域医療に貢献していきたいです。

リハビリにも力を入れていいらっしゃるのですね。

門脇光俊院長 よなご脳神経クリニック4

はい、当クリニックの強みの一つです。当院では医療的なリハビリ期間が終了しても、リハビリ後のアフターフォローとしてはもちろん、病気やフレイル予防の観点から継続的に体を動かすことをお勧めしています。そのため、専用のリハビリ室を設けて、患者さん一人ひとりの状態に合わせてオーダーメイドの計画を組んでサポートを行っています。少しずつ利用者も増え、最近では院内設備だけでは手狭になってきたため、2022年5月にクリニックそばにリハビリセンターを開設しました。クリニックと連携してリハビリ患者さんの受入を行っています。リハビリ設備があって理学療法士などが在籍しているクリニックはまだまだ少ないと思うので、地域のリハビリの受け皿としての役割を果たせたらいいと思います。

丁寧な接遇で患者や家族の不安を取り除きたい

診療で気をつけていることを教えてください。

門脇光俊院長 よなご脳神経クリニック5

私だけでなくスタッフも含めてですが、患者さんやそのご家族に丁寧に接するように心がけています。脳神経外科ですから、特に初診では不安を抱えて受診される方が大半ですし、スタッフにも丁寧に問診を取るようにお願いしています。また物忘れが主訴の場合はご家族も不安に思っているでしょうから、丁寧にコミュニケーションを取るようにしています。まずはしっかりとお話をお伺いして、病気のことなどを丁寧にご説明した上で、ご本人やご家族の希望に添うかたちで無理のないペースで治療を進めていきたいです。

脳ドックの取り組みも行っているそうですね。

はい。脳ドックは症状がなくても受けられるので、将来のリスク回避のためにもぜひご検討いただけるとうれしいですね。特に、家族に脳卒中や脳腫瘍の既往歴がいる方、生活習慣病などの疾患をお持ちの方などに受診をお勧めしています。検査で異常が見つかるケースは多くはないかもしれませんが、何かあった場合は受けておいて良かったと思われるはず。検査は、MRIやエコーを用いて脳や血管などに異常がないかを調べます。内視鏡などに比べて気軽に受けやすい検査内容かと思いますので、気になることがあれば一度ご相談いただければと思います。

最後に、今度のご展望を教えてください。

門脇光俊院長 よなご脳神経クリニック6

今後もサービスを拡充していきたいと考えています。今、考えているのは、短時間デイサービスの開設です。認知症の方はご本人だけでなくご家族も悩まれることが多いです。医療だけでなく介護の面からも患者さんにアプローチしていきたいと思っています。そんなふうに患者さんやご家族、地域の方に求められるサービスを広げていくことで、クリニックとして少しでも米子市の地域医療に貢献できたらうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万2000円~

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