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甘いものや熱いものがしみたら歯科へ
知覚過敏を疑う基準とは

あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科

(豊島区/池袋駅)

最終更新日:2023/09/07

あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 甘いものや熱いものがしみたら歯科へ 知覚過敏を疑う基準とは あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 甘いものや熱いものがしみたら歯科へ 知覚過敏を疑う基準とは
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冷たいものを食べた瞬間に歯がしみる。このような経験を一度でもしたことがある人は多いのではないだろうか。知覚過敏は身近な症状であり、「あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科」でも症状の程度に応じた処置と生活習慣のアドバイスを実施しているそうだ。一方で知覚過敏は類似症状の出る疾患との鑑別が難しく、甘いものを食べた際も歯がしみるケースはあるが、熱いものでしみる場合は虫歯など別に原因がある可能性が高いという。そのため齋藤翔院長は、症状の改善にはクリニックでの適切な診断が不可欠と考え、あらゆるリスクから患者の歯を守るべく日々診療にあたる。そこで、知覚過敏はそもそも何が原因で起きるのか、どのようにケアするのが望ましいのかなど、齋藤院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2020年9月25日/情報更新日2023年5月31日)

歯がしみる理由は象牙質の露出。保護するためには、適切な処置を受け生活習慣の改善に取り組むことが大切

Q知覚過敏とはよく聞きますが、どんな症状が現れるのですか?
A
あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 知覚過敏について話す齋藤院長

▲知覚過敏について話す齋藤院長

よくある症状は、呼吸しているときや冷たい食べ物・飲み物を摂取したときに歯がしみるというものです。甘いものでも同様の現象が起こり得ますが、単純な知覚過敏の場合、熱いものは基本的にしみることはありません。そうした症状が頻繁に現れ、我慢できないくらいの痛みを伴うようになったら知覚過敏が疑われますので、クリニックで適切な診断を受けたほうが良いでしょう。知覚過敏は虫歯や虫歯に起因する歯髄炎と症状がよく似ているため、自己判断しないことが大切です。クリニックでは通常、類似の疾患の可能性を検査や診察によって排除する「除外診断」を行い、虫歯や歯髄炎でないことが確認された後に知覚過敏と診断されます。

Qクリニックを受診すべきタイミングを教えてください。
A
あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 何かしらの異常を感じたらまず受診を

▲何かしらの異常を感じたらまず受診を

今のところ知覚過敏には、除外診断がなされるまでは明確な診断基準がありません。一方、急に歯が痛み出した、特に刺激を与えていないのにじんじんとした痛みがある、熱いものがしみるなどの症状が見られる場合は、虫歯や歯髄炎の可能性が高いです。どちらにしても処置の必要がありますので、何かしらの異常を感じたら早めに受診することをお勧めします。注意すべきは、自分は知覚過敏だろうと思い込み、ケアに特化した歯磨き粉を安易に使用してしまうこと。これにより外部からの刺激を一時的にシャットアウトすることは期待できますが、知覚過敏が治るというわけではなく、また早期の虫歯の発見を阻害するなどの恐れもあるのです。

Qそもそも、知覚過敏の原因は何なのでしょうか?
A
あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 知覚過敏は「象牙質の露出」が原因

▲知覚過敏は「象牙質の露出」が原因

結論からいうと「象牙質の露出」が原因です。歯は内側から順に象牙質、エナメル質の2層構造からなっており、エナメル質は象牙質よりも硬い性質があります。しかし、歯ぎしりや食いしばりによる咬合の負荷でエナメル質がチッピングという欠損を起こす、あるいは歯周病や矯正治療の影響で歯茎が下がることによって、象牙質が露出してしまうことがあります。象牙質には知覚を伝える象牙細管があるため、この状態で刺激を受けると痛みを感じるようになるのです。ちなみに、歯髄炎を起こす前の虫歯の場合、う蝕によってエナメル質に穴が開くことで象牙質が露出します。露出の理由は違えど、歯が痛くなるメカニズム自体は知覚過敏と同じです。

Q対処法としては、どのようなものがありますか?
A
あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 ブラッシング指導を実施することも

▲ブラッシング指導を実施することも

知覚過敏の診断後、まずは症状の程度を確認します。象牙質が広範囲に露出しており、日常的なケアだけでは対処が難しい場合は、歯の表面をコーティングする処置を施したり、コンポジットレジンなどの樹脂素材を用いた詰め物で歯を覆ったりして保護します。直接的な処置だけでなく、知覚過敏が生じやすい生活習慣、例えば無意識に行ってしまう歯ぎしりや食いしばりの力を軽減するためにマウスピースを作製することもありますね。また、歯磨きの仕方によっては露出した象牙質を一層磨き込んで摩耗させてしまうリスクがありますので、ブラッシング指導を併せて実施することも多いです。

Q日常生活の中でできる予防法はあるのでしょうか?
A
あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 露出した象牙質を削らないことが重要

▲露出した象牙質を削らないことが重要

予防においては、露出した象牙質をさらに削らないことが重要です。歯磨き粉の中には歯を効率的に磨き上げる目的の顆粒入りのものがあり、健康な歯に対して使用する分には問題ないのですが、これを知覚過敏の方が使ってしまうと歯を磨く度に象牙質がすり減ってしまう恐れがあります。そのため、当院では必要に応じて歯磨き粉の種類を変えるようにご提案しています。ブラッシングについても、歯ブラシを横にして磨くのは歯を削ってしまうリスクが高い磨き方ですので注意しましょう。あと、酸っぱいものを好んでよく食べる方や間食が多い方は、歯が溶けやすい傾向があります。症状の悪化を防ぐためにも、規則正しい食生活を心がけるのが良いですね。

ドクターからのメッセージ

齋藤 翔院長

知覚過敏は多くの患者さんが悩んでいらっしゃる症状の一つです。実は私自身も知覚過敏を経験したことがありますので、歯がしみるせいでおいしいものを思いきり食べられないなどで、つらい思いをされている方の気持ちがよくわかります。虫歯や歯髄炎と混同されやすいものの、対処法はありますので、自己判断でケアしようとせず、まずはクリニックを受診して適切な診断を受けていただきたいと思います。些細なことでも構いませんので、気になる症状があればぜひ当院へお越しください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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