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石井 昌代 院長の独自取材記事

石井歯科医院

(日高市/武蔵高萩駅)

最終更新日:2022/08/29

石井昌代院長 石井歯科医院 main

子ども・大人にかかわらず「痛いことをされるのが嫌だから、歯科医院には行きたくない」と、ぎりぎりまで我慢してしまう人は少なくない。「嫌なこと、痛いことをしない」を第一に掲げる「石井歯科医院」の院長は、気さくで笑顔がすてきな石井昌代先生。「自分が嫌なことは人にしない。自分が受けたい歯科医療を提供する」ことを大切に、痛みのない治療、歯科用CTとサージカルガイドを使った精度の高いインプラント治療、徹底した滅菌対策などをめざしている。大学病院の歯科口腔外科に4年間勤務して多様な分野の治療を学び、10年間一般クリニックに勤務した経験のもと、口腔外科から一般・小児歯科、子どもから高齢者まで幅広い診療を行う石井先生に、地域への想いや、治療に対する考えを聞いた。

(取材日2020年1月8日)

「地元で歯科医療を提供したい」との思いから開院

歯科医師になられたきっかけから教えてください。

石井昌代院長 石井歯科医院1

歯列矯正のおかげでコンプレックスなく笑えるようになったことですね。それまでは、口元を隠して人と話したりしていたのですが、矯正をしてからは気にならなくなり、「矯正治療ってすごいな、素晴らしいな」と思ったのがきっかけです。ただ、外科の医師である祖父の姿を見て育ったことから、「将来は医療人としてやっていきたい」という思い自体は、もっと小さい頃からありました。祖父はすぐそこの病院で院長をしながらも、社会福祉法人として保育園なども運営しており、私にはいつも「人に“ありがとう”と言ってもらえる仕事に就け」と言っていましたからね。そんな経緯から、歯科医師になった後も「将来は、地元で医療や社会福祉をやっていきたい」との思いは強く、それが日高市での開院につながりました。

院内のデザインで特にこだわったところはありますか?

患者さん専用の通路を作って、患者さんとスタッフの動線を分けたところでしょうか。また、バリアフリー仕様にして、診療室だけでなく、エックス線撮影室にも車いすごと入って撮影できるようにしました。立ち上がって椅子に移動してもらうのが難しい患者さんもいらっしゃるので、かなり役立っていますね。それと、以前はキッズルームがあったのですが、感染症予防に配慮して廃止し、そのスペースを個室のユニットに変えました。これは少しでも患者さんの待ち時間を減らすためです。もちろん、これまでもできる限り患者さんをお待たせしないようスムーズな診療を心がけてはきたのですが、急患の方がいると待ち時間が長くなってしまうことがあって……。現在はユニット5台体制で診療していますので、患者さんの負担軽減につながっていると思います。引き続き患者さんの視点を大事に、改善すべきことがあれば柔軟に対応していきたいですね。

どんな患者さんが多いのでしょう?

石井昌代院長 石井歯科医院2

ご高齢の患者さんが多めですが、最近では子どもたちを診ることも増えてきました。高齢の方の場合は、歯の根の治療など虫歯の治療で来られる方が多いですが、子どもたちの場合は、虫歯の治療や過剰歯の抜歯といった外科的な治療に加えて、予防や噛み合わせ、矯正の相談も多いですね。矯正専門の先生にも来てもらっているので、連携を図りながらその子の成長に合わせて治療を行っています。私も母親なので、子どものいるお母さんにも来てもらいやすいのではないかと思います。

歯科が苦手にならないよう痛い思いをさせないのが第一

子どもたちを診る際に心がけていることを教えてください。

石井昌代院長 石井歯科医院3

大人も同じですが、痛くしないこと、嫌な思いをさせないことです。麻酔だけでなく、例えば、口の中を見る際にミラーでぐいっと引っ張るのも痛いもの。患者さんは今どんな治療が行われているのか見えないので、急な動きで痛い思いや怖い思いをすることがないよう、口の中を丁寧に触るよう心がけています。子どもの時に歯科治療で痛い思いをしたことで、歯科嫌いになってしまう人は少なくありません。だからこそ、小さい頃から「歯医者って痛くないんだ、大丈夫なんだ」という経験をすることで、苦手意識を感じずに歯科治療を受けられるようになってほしいという思いは常にありますね。麻酔を打つ場所や、バキュームの当て方によっても感じる痛さは異なるので、鏡を見ながら自分でやってみて、痛くない方法、場所を選ぶようにしています。あと、子どもたちは急に動くこともありますから、すぐ対応できるよう機敏に動くことも意識していますね。

診療時の説明のわかりやすさには、特に心を砕いていると聞きました。

特別なことではありませんが、納得した上で治療を受けてもらうことを大事にしています。最初に「こういう状況だから、こんな治療が必要で、こうなることが治療のゴールだよ」というのを、模型を使ったり、モニターで治療法の説明動画を見てもらったりしながら説明しますが、急にあれこれ言われてもすぐにはわかりませんよね。ですから、患者さん一人ひとりに合わせて説明し、どの治療法を選ぶのか、どこまでの治療を望むのかを、納得して選んでもらえるようにしています。そうして一人ひとりに合わせて説明していかないと、理解できない部分、消化できない部分が出てきてしまい、「抜かれた、削られた」と嫌な思いをさせることになりかねませんから。特に、高齢の患者さんは人生の先輩。これは譲れないということもあると思うので、何を望んでいるのかしっかり伺い、丁寧にお話しさせてもらっています。

患者さん一人ひとりに合わせた対応を大切にされているのですね。

石井昌代院長 石井歯科医院4

そうですね。カルテは医療情報を書くものですが、患者さんが話してくださったことなどもメモで残すようにしています。同じような症状でも、患者さんの考え方、感じ方によってアプローチの仕方は変わりますからね。歯科医師は技術だけ、知識だけでは駄目。説得する能力、患者さんに納得してもらえるだけの信頼関係をつくることが本当に大事だなと思います。

「自分がされて嫌なことはしない」が基本

インプラント治療にも対応しているのですね。

石井昌代院長 石井歯科医院5

もともと大学病院の歯科口腔外科にいたので、口腔外科に関しては、インプラント治療から親知らずや過剰歯の抜歯まで広く対応しています。しっかりした診断・治療を行うために歯科用CTを導入したのですが、その際は性能にこだわりましたし、インプラント治療ではガイドを用いています。「自分がされて嫌なことは人にしない」がモットーなので、自分の受けたい治療を考えたら自然とこうなりました。また汚いのも嫌なので、院内の環境や感染症対策、滅菌にも気を配っています。歯を削るハンドピースという器具は口腔内に入れる物なので、内部までしっかり洗浄・滅菌できるような滅菌器を使っていますし、スリッパの殺菌装置も備えて、気持ち良く使ってもらえるようにしています。

病院やクリニックとの連携についても教えてください。

大学病院で4年間、一般クリニックで10年間勤務した経験から、「クリニックでできること・できないこと」の線引きをして、できないことは大学病院に紹介しています。高齢の方の多くは病気を持っているので、内科の医師と手紙のやりとりをすることは結構あります。例えば、がん治療中で抗がん剤を使っていると白血球の値が下がってきてしまうので、「このタイミングでこういう治療をしたいのですが……」「この時期なら可能です」といった感じですね。やりとりが増えることもありますが、患者さんにとって必要なことは何でもやりたいと思っています。そうやって日々忙しくしている分、オフの時間は旅先でのお城巡りや、家族との買い物、ママ友とのお茶などを楽しんで息抜きをするようにしているんですよ。日常の中で、クラシックなどの音楽を聴いたりゆっくりお風呂に入ったりする時間も欠かせませんね。

最後に、今後の目標と患者さんへのメッセージをお願いします。

石井昌代院長 石井歯科医院6

今の診療体系を維持しつつ、より質を高めていきたいと思います。高齢化が進む中で、「今後ニーズが高まる嚥下(飲み込み)をやってみないか」など、診療分野を広げることを勧められたりもしますが、設備もなく、知識も不十分な中で無責任なことはできません。矯正治療などもそうですが、どの分野にも専門性があるので、専門的なことは専門家に任せるのが一番だと考えています。だからこそ、できること・できないことの線引きをした上で、常に新しい知識や技術、材料などの情報を入手して、診療に生かし続けレベルを上げていきたいですね。もちろん小さなことでも相談に乗りますので、不安や、過去の経験から歯科治療への苦手意識などがあれば、一度相談してもらえるとうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万2000円~、
歯列矯正/5万5000円~(相談、診査診断も含む)
※詳しくはお問い合わせください

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