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怖くない治療がめざせる静脈内鎮静法
歯科恐怖症や嘔吐反射にも

マリコ歯科クリニック

(渋谷区/代々木駅)

最終更新日:2022/09/15

マリコ歯科クリニック 怖くない治療がめざせる静脈内鎮静法 歯科恐怖症や嘔吐反射にも マリコ歯科クリニック 怖くない治療がめざせる静脈内鎮静法 歯科恐怖症や嘔吐反射にも
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痛みや怖さを感じたくない、苦しい嘔吐反射を抑えたいなどの希望をかなえ、より快適に歯科治療を受けることをめざせる方法の一つが「静脈内鎮静法」の活用だ。これは気持ちが落ち着いた鎮静状態を維持して、治療を受けやすくするためのもので、歯科恐怖症や前触れなく強い不安感に襲われるパニック障害などで、歯科治療を敬遠している人にも有用な場合がある。誰もが歯科治療を受けやすい環境づくりに努める「マリコ歯科クリニック」では、このほか「笑気吸入鎮静法」や「静脈麻酔」など、治療内容や患者の希望に合った方法を提供し、患者の心と体の負担の軽減を図っている。「静脈内鎮静法には健忘作用があり、悪い記憶として残りにくいのもメリット」と話す渡邊麻里子院長に、その特徴や静脈麻酔との違い、注意点などを詳しく聞いた。

(取材日2022年8月16日)

静脈内鎮静法で鎮静状態のままで治療可能。歯科が苦手な人も希望する治療を受けやすいメリットも

Q痛みが苦手な人、嘔吐反射が強い人などへの対策はありますか?
A
マリコ歯科クリニック 歯科治療にハードルを抱える人に対して負担軽減を図っている

▲歯科治療にハードルを抱える人に対して負担軽減を図っている

薬で痛みや恐怖心、嘔吐反射などの軽減を図る方法があります。一般的な「局所麻酔」のほか、「笑気吸入鎮静法」「静脈内鎮静法」「静脈麻酔」が代表的です。このうち笑気吸入鎮静法は軽い鎮静・鎮痛作用が見込めますが、結果の出方は個人差が大きいといわれます。静脈内鎮静法は、意識は少し残りつつ穏やかな気分へと促す鎮静作用が見込め、静脈麻酔は意識がなくなるため、目覚めたときには治療が終わっているでしょう。笑気吸入鎮静法と静脈内鎮静法を望まれる患者さんも多いのですが、局所麻酔でも治療内容をしっかりとご説明して、「怖くなったらやめましょう」とお伝えしてゆっくり丁寧に進めていけば、治療できることもあると考えています。

Q静脈内鎮静法について教えてください。
A
マリコ歯科クリニック メリット・デメリットをしっかりと説明

▲メリット・デメリットをしっかりと説明

静脈に鎮静作用のある薬剤を点滴で注入し、歯科治療への不安感や緊張感を和らげる目的のもので、虫歯の治療や通常の親知らずの抜歯のほか、パニック障害の方、嘔吐反射が強い方なども利用いただけます。点滴を始めて5分ほどで力が抜けてうとうとした状態になるよう促し、その間に治療を行います。治療後は30分から1時間ほどリカバリーの時間が必要ですが、基本的に患者さんの意識をなくすものではありません。治療内容や鎮静の作用の出方に応じて薬の量を加減して鎮静状態の維持を図るので、治療中に返事をすることも可能です。治療の成功体験を重ねて少しずつ薬剤の量を減らし、最終的には鎮静法を使わない治療に移行することもめざせます。

Q静脈麻酔とはどんな点が違うのでしょうか?
A
マリコ歯科クリニック 患者の症状に合わせて薬剤や量を組み合わせ、鎮静状態へ導く

▲患者の症状に合わせて薬剤や量を組み合わせ、鎮静状態へ導く

静脈内鎮静法が穏やかな鎮静状態をめざすのに対し、静脈麻酔は強い鎮痛作用の見込まれる薬剤を用い、患者さんが意識をなくした状態で治療を進められるようにします。このため、重度の歯科恐怖症の方、嘔吐反射が極度に強い方、埋没や横向きといった難症例の親知らず抜歯などに適しています。また、当院の場合、セラミック製の人工歯を使った治療やインプラント治療など、1回の治療に時間がかかる症例で、痛みや不安を抑えたい方にも静脈麻酔で対応します。私をはじめ治療を担当する歯科医師と、歯科麻酔が専門で大学病院での臨床経験も豊富な歯科医師が協力して術中・術後管理をしっかり行い、患者さんが安心して治療を受けられるよう努めます。

Q静脈内鎮静法も保険診療と自費診療の場合があると聞きました。
A
マリコ歯科クリニック 治療担当と歯科麻酔担当の歯科医師二人体制で診療している

▲治療担当と歯科麻酔担当の歯科医師二人体制で診療している

まず、インプラント治療、プラスチックとセラミックスを混合したハイブリッドセラミックスを用いたダイレクトボンディングなど、治療法や材料が自費診療の場合は静脈内鎮静法も自費診療となります。保険診療の際に行う静脈内鎮静法は一般的に保険適用となりますが、歯科に対する恐怖心が非常に強くてより深い鎮静が必要なケース、複数箇所を一度に治療したいといった希望で長時間の治療が必要なケースなどには、治療費も含めて自費診療になる場合があります。なお、前述の静脈麻酔はすべて自費診療です。治療内容やご自身の希望をもとに、事前に保険適用になるか、自費診療のほうが向いているかを担当の歯科医師に相談するといいでしょう。

Q治療やその前後で、患者はどんな注意をすればいいですか?
A
マリコ歯科クリニック 来てくれた人にはみんな笑顔になって帰ってほしいと話す渡邊院長

▲来てくれた人にはみんな笑顔になって帰ってほしいと話す渡邊院長

静脈内鎮静法や静脈麻酔は、患者さんの全身状態を把握して行うため、治療前の丁寧なカウンセリングが必要です。初診時や治療する日に静脈内鎮静法や静脈麻酔に切り替えるといった対応は基本的にできません。必ず診察を受け、歯科医師と相談して静脈内鎮静法を行うかどうかを決め、予約をしてください。また、当日は治療開始時刻の3時間ほど前までに食事や水分補給を済ませ、その後は絶食となります。術後はリカバリーの時間があり、回復後にお帰りいただきますが、当日は車や自転車の運転はできません。重要な仕事も避けていただくほうがいいでしょう。体調がすぐれない方、予約時刻・注意点が守れない方は、治療を中止することがあります。

ドクターからのメッセージ

渡邊 麻里子院長

心理的な不安や嘔吐反射などの理由で歯科治療を敬遠されている方も、鎮静法や麻酔の活用で治療できるケースは少なくありません。どうしても必要な治療はもちろん、審美面に配慮した治療、インプラント治療など、ご自身が希望される治療も受けられる可能性が高まるでしょう。歯科恐怖症や強い嘔吐反射、パニック障害の方も、当院に一度ご相談いただければと思います。なお、他院で断られた親知らずの抜歯のご相談も多いのですが、口の中の症状は複雑に関連し合っているため、抜歯だけでなく、予後を含めて長期的に診るのが当院のポリシーです。鎮静法などをきっかけに当院を選ばれた方とも、長く良いお付き合いができればと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

すべて自由診療の場合 静脈内鎮静法/2万2000円~ 静脈麻酔/2万2000円~4万4000円 笑気吸入鎮静法/3300円〜 親知らずの抜歯/1万6500円 ハイブリッドセラミックスによる治療/6万6000円~ インプラント治療(1本当たり)/38万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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