肺がんを早期発見
体への負担が少ないCT検査

定期的に受けやすいよう配慮したCT検査で肺がんや肺の病気を見逃さないよう努める

QこちらでCTを導入している理由をお聞かせください。

A

▲患者の負担を軽減するためCTを導入

症状を多角的に診て、病気の早期発見につなげるためです。当院では胃と大腸の内視鏡検査を中心としていますが、「胃が痛い」と訴える原因が必ずしも胃にあるとは限りません。内視鏡で胃の中を診ても異常がない場合、胃以外の臓器の病気を疑ってCTなどの検査が必要です。もし院内にCTがない場合、まず大規模病院での検査予約をして検査結果の到着を待ってから診察となるので、時間がかかってしまいますよね。患者さんの移動の手間も生じますし、それだけ診断も遅れてしまいます。院内にCTがあればこれらの問題は解決でき、迅速で精密な診断が可能になるのです。

QCTはどのようなケースで活用されているのでしょうか？

A

▲肺がんの発見に役立つ

まずは先ほど挙げたような、内視鏡で異常が見つからない場合です。早期発見はもちろんですし、もし異常がないとわかれば、ご本人やご家族も安心できますね。また、がん手術後のフォローアップにもCTを活用しています。内視鏡検査で胃がんや大腸がんが見つかった場合、治療は大学病院や大規模病院で行います。落ち着いた後は経過観察となるのですが、再発していないかの確認を当院のCTで行うこともできます。その他、肺の病気の診断にも大いに役立ちます。

Q肺の状態もわかるのですね。

A

▲丁寧に検査結果を説明

そうですね。当院では全身の状態をCTで診ることが可能です。中でもご家族に肺がんの方がいたり、ご自身に肺がんや肺気腫の既往がある場合には、肺の病気の定期的なチェックをお勧めしています。喫煙をされる方も要注意なのですが、最近では女性や非喫煙者の肺腺がんが急増しています。少しでも気になることがあれば検査にいらしてください。2次元で撮影するエックス線と比べ、3次元的に画像にするCTは、肺の状態をより詳しく確認することができます。例えばすりガラス状陰影を呈する肺腺がんの場合、エックス線写真ですと影が淡く診断が難しいのですが、併せてCTを撮ることで精密な診断が可能です。

Qこちらのクリニックで受けるCT検査の特徴はありますか？

A

▲スピーディーな検査が可能

CT検査をその日に受けられるのは大きな特徴と言えるでしょう。機器は先進のタイプを導入しており、何度も呼吸を止める必要はありません。被ばく量も少なく画像も鮮明です。おおよその結果は撮影後にお伝えしていますが、私の先輩の読影専門の先生と連携しながらダブルチェックを行っています。また、先ほどは消化器がんや肺がんの例を挙げましたが、その他にも膵臓がんや内科領域では急性虫垂炎や大腸憩室炎、子宮筋腫や卵巣嚢腫、胆石症などのさまざまな疾患を見つけることも可能です。

Qこちらで行うCT検査について詳しく教えてください。

A

▲気軽に検査を受けてほしいと語る高橋先生

症状がある場合は保険が適用されます。待ち時間などを除けば、検査自体は5分程度で完了です。また当院では、CT検査を含んだ自費診療のがん検査や人間ドックを用意しています。スタンダードな人間ドックやがん検査はそれぞれ所要時間が2～3時間となりますが、肺がん検査の場合は所要時間30分程度です。私は無駄な検査は行わない方針ですが、肺の病気に関しては定期検査が大切だと思っています。ご家族に肺がんの方がいる場合、喫煙歴のある方、肺気腫と言われたことがある方は、ぜひ定期的に肺CT検査をご利用ください。