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山崎 秀興 院長の独自取材記事

とねり整形外科

(足立区/舎人駅)

最終更新日:2024/02/26

山崎秀興院長 とねり整形外科 main

舎人駅から徒歩3分の「とねり整形外科」。大学病院や総合病院で25年以上にわたる経験を積んできた山崎秀興院長が「地域医療に貢献したい」という思いで開業した。広々とした院内は車いすや歩行補助用カートでの移動もスムーズで、足の不自由な患者も通いやすい。奥にあるリハビリテーション室は各種機器を備え、運動療法などのリハビリに力を入れるのも特徴の一つだ。骨粗しょう症や関節リウマチの治療に注力しているが、整形外科領域の疾患に幅広く対応する。おしゃれで紳士的な印象の山崎院長は、患者の言葉一つ一つをきめ細かくキャッチして不安に寄り添う温かな心の持ち主だ。そんな山崎院長に共感するスタッフが、同じ思いで診療にあたっている。落ち着いた内装の院内で、山崎院長からじっくりと話を聞いた。

(取材日2024年1月29日)

スタッフと力を合わせ相談しやすいクリニックをめざす

まず、医師をめざしたきっかけやご経歴を教えてください。

山崎秀興院長 とねり整形外科1

高校生の頃、ある医師の自叙伝を読んで医学部を志望するようになりました。著者は志を抱いて地方から上京して医師となったものの、当時の日本の医療が抱えるさまざまな問題に直面。それでも、意志を曲げることなく奮闘し、病院を設立するに至った姿に胸を打たれたんです。その後、私自身が整形外科を選んだのは、手術の経過が非常にわかりやすい点に惹かれたからです。手術後、患者さんの表情が明るくなるとうれしく思えますね。日本大学医学部附属板橋病院、博慈会記念総合病院などに25年間にわたり勤務してきましたが、地域医療に貢献したいという思いから2017年に開業しました。舎人を選択したのは博慈会記念総合病院からも近く、私が手術した患者さんを引き続き診られると思ったからです。

地域医療にかける思いをお聞かせください。

勤務医時代が長かったので、症状が悪化しきってから病院に来る患者さんを数多く診てきました。いろいろな事情もあるのかもしれませんが、ギリギリまで我慢してしまう患者さんが結構多いんですよ。特に年配の方は辛抱強い傾向があるのではないでしょうか。当院では、ケガをしにくく病気にかかりにくい、そんな状態を実現するために予防も大事にしています。また、ケガも病気も変性疾患も、初期から治療をしていれば、大事に至ることはあまりないと考えているんです。そのためにも、どなたでも気軽に立ち寄れるようなクリニックであるようにスタッフ一同で心がけています。

現在はどのようなスタッフさんがいますか。

山崎秀興院長 とねり整形外科2

スタッフには理学療法士、看護師、受付スタッフなどがいますが、大半が常勤です。常勤のメンバーが多いことで、チームとしての意識を高めることができるのではないかと考えています。開業以来ずっと勤めてくれている人もいて、じっくりとチームワークを育ててきました。「患者さんに寄り添いたい」という願いを共有してくれているスタッフばかりで、私は恵まれていると思います。皆、言葉遣いも患者さんへの対応も丁寧で、おかげで院内はいつも穏やかな雰囲気です。特に理学療法士はたいへん優秀で、リハビリ室はしっかりとお任せできるくらいです。おかげで私は診療に集中できるのでとても助かっていますね。

骨粗しょう症や関節リウマチの治療にも注力

骨粗しょう症の予防と治療に力を入れていると伺いました。

山崎秀興院長 とねり整形外科3

はい。このエリアは高齢化も進んでいて、骨粗しょう症にお悩みの方は少なくありませんから、本格的に取り組むようになりました。早期発見・早期治療が大事なので、DEXA法という方法で、大腿骨や腰椎から骨密度を測定できる機械も導入しました。血液検査も実施して骨粗しょう症のタイプを見極め、年齢や骨折の既往を考慮した上で治療法を決定します。近年、骨粗しょう症の治療薬は急速に研究が進んでいるので、心配な方はぜひご相談ください。できれば閉経したらすぐに、症状が出ていなくても、骨粗しょう症の検査を受けてほしいと考えています。閉経の時点でどれぐらいの骨量があり、その後骨量がどう下がっていくのかを確認しながら「骨の質」を高め、骨折することのないように予防していきましょう。また、糖尿病は骨粗しょう症のリスクの一つなので、血糖値のコントロールも欠かせません。

その他に、どのような治療を行っていますか。

整形外科領域の疾患に幅広く対応していますが、中でも膝が痛い、腰が痛いといった変性疾患に注力しています。私も膝を悪くしている関係で、自分自身にさまざまな注射を打ってみて効果を感じられるか、自分の体を使って試せるのは良かったですね。常に「自分が患者だったら受けたい治療」ができればと思っています。また、関節リウマチも年齢とともにお悩みの方が増えてくる疾患ですが、生物学的製剤など先進の薬剤を使った治療にも対応しています。その他、ケガや手術後のリハビリもご相談ください。大学病院などで手術をした後のリハビリに通っている患者さんもいます。さらに、私は大学病院時代は骨軟部腫瘍を専門にしていたので、腫瘍の診断も得意分野です。もし、手術などの高度医療が必要と判断された場合には専門の病院を紹介しているので、ご安心ください。

診療にあたって大事にしていることを教えてください。

山崎秀興院長 とねり整形外科4

患者さんの痛みと不安をいつも心に留めて診療にあたることを大事にしています。医師である私でさえ、他の診療科にかかる時は「何か嫌なことを言われるのではないか、痛いことをされるのではないか」と緊張しますし、心ない一言で通院が嫌になってしまうのも大いにあり得ることですよね。特に整形外科にいらっしゃる方は、体のどこかに痛みを抱えていることも少なくありません。当たり前のことですが、どうしたらその痛みを取り除くことができるのか、原因を突き止めて適切な治療をしていくよう常に心がけています。たとえわずかだったとしても、どこかに痛みがあるのは不安なものです。患者さんの不安に寄り添いながら痛みをコントロールするのが、私の役目だと思っています。

患者の痛みと不安に寄り添い地域の問題を解決したい

今後の展望についてお聞かせください。

山崎秀興院長 とねり整形外科5

これまで続けてきたことを地道に継続できればと思っています。その上で地域の問題が発生するならば、その都度、解決していきたいですね。やはり、最近は高齢化の問題は見逃せないところです。どなたでも高齢になるにしたがって整形外科にかかる機会も増えてくるので、私たちでお役に立てることをコツコツと続けていきたいと思っています。リハビリのニーズも高いので、運動機能回復に向けた理学療法士による運動療法、電気療法、温熱療法、けん引療法などを、これからも医学的根拠に基づいて行い、より一層利用しやすいように整えていきたいですね。

お忙しい毎日ですがリフレッシュ法などはありますか。

昔から海外旅行が好きで、さまざまな国を訪れてきました。訪れた国の中で印象に残っているのはベネズエラですね。東京タワー約3本分に相当する世界最大の落差979mを誇る滝、エンジェル・フォールを見に行くのが目的でした。あまりの高さから水が落ちるため、水分は途中で霧となり、滝壺がないんですよ。圧倒的な光景でしたね。最近はエジプトに行きました。10歳から12歳までパリで過ごしたので、またフランスにも行きたいですね。先日、フランス人のとある美食家に東京グルメを案内したのですが、おいしいお酒と食事を楽しむのも息抜きになっています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

山崎秀興院長 とねり整形外科6

クリニックのドアを開けるのは、どなたでも緊張を伴うものかもしれません。でも、当院は敷居の低い、どんなことでも相談しやすい場所をめざしています。体調が悪い時、足腰が痛む時などに「とねり整形外科へ行ってみよう」と思い出してもらえたら幸いです。特に、症状が出ていない時から「折れにくい骨」をめざすことも大切だと思っています。予防にも力を入れて、患者さん一人ひとりの生活の質を保ち、健康寿命を少しでも伸ばすことが私の願いです。気になることがあれば、気軽にお立ち寄りください。

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