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長引く咳は喘息の可能性も
気になる症状は呼吸器内科で相談を

赤坂虎の門クリニック

(港区/溜池山王駅)

最終更新日:2022/10/14

赤坂虎の門クリニック 長引く咳は喘息の可能性も 気になる症状は呼吸器内科で相談を 赤坂虎の門クリニック 長引く咳は喘息の可能性も 気になる症状は呼吸器内科で相談を
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虎の門病院を中心に、大規模病院で長年経験を積んだ医師が集まる「赤坂虎の門クリニック」。どの医師も高い専門性を持ちながら、身近にかかりやすい「かかりつけ医」としての役割を担っている。同クリニックで呼吸器内科と一般内科を担当する中谷龍王(なかたに・たつお)先生もその一人。日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本感染症学会感染症専門医を持つ呼吸器領域の専門家である一方、日本内科学会総合内科専門医として内科全般に対する知見も豊富だ。現在、2つの診療科で幅広い患者を担当している中谷先生に、注意すべき呼吸器疾患や、対話を重視する診療姿勢など、さまざまな角度から話を聞いた。

(取材日2022年9月21日)

対話を重視し、QOL低下につながる呼吸器疾患をケア。専門的な知見をもとに一般内科まで広く対応

Q呼吸器内科ではどんな訴えの患者さんが多いですか?
A
赤坂虎の門クリニック 呼吸器領域をはじめとし、総合内科専門医として幅広く対応

▲呼吸器領域をはじめとし、総合内科専門医として幅広く対応

喘息は多いですね。梅雨時の温度変化で喘息が悪化するといった季節的な傾向もありますが、そもそも呼吸器疾患の中で一番ポピュラーな病気が喘息でしょう。有病率は非常に高く、アレルギーがきっかけで喘息が出たり、幼少期に喘息だった方が大人になって症状が顕在化したりというケースもあります。特に、最近は新型コロナウイルス感染症に罹患してから咳がずっと続くという方が増えました。すでに症状がある人がさらに悪化するだけでなく、一度も喘息と言われたことがない人の発症につながるケースも少なくありません。花粉症などもともとアレルギーの素因があって、新型コロナウイルス感染症が引き金を引いたという方もいるようですね。

Q長引く咳は放置しないほうがいいのでしょうか?
A
赤坂虎の門クリニック 予約なしでの受診も受けつけている

▲予約なしでの受診も受けつけている

咳が長く続く場合は喘息を疑ったほうがいいかもしれません。しかし実際は、ご本人が喘息だとは思わず、しばらく放置すれば治ると考えてしまいがちです。喘息は呼吸が苦しくてつらい思いをする疾病ですし、咳だけにとどまらず、呼吸が浅くなることから疲労感や倦怠感も伴います。「咳止めを飲んでも効かない」という患者さんが喘息だったというケースは、ほぼ毎日あると言っても過言ではないですね。咳が続くと生活の質が下がります。適切な診断が早くつけば、その分早く治療を始められることをぜひ知っていただけたらと思います。当院は予約がなくてもすぐに受診することが可能ですので、気になる方はご相談いただきたいですね。

Q診療時は対話を重視されていると伺いました。
A
赤坂虎の門クリニック コミュニケーションを大切に診療を行う

▲コミュニケーションを大切に診療を行う

ええ。例えば先ほどからお話ししている喘息は、「この検査所見が陽性だったら喘息」といった診断基準がいまだにない病気です。検査はあくまでも、他に疑われる病気の可能性を除外するためのもの。アレルギーの検査をする場合もありますが、アレルギーは素因の一つであって、検査にひっかかったから必ず喘息とは言えません。お話をよく聞き、家族歴、本人の過去の既往歴、咳の起こり方などを総合的に判断していって診断をつけるので、対話がとても大事なのです。また、患者さんのお話の中には、治療に重要な情報も多く含まれます。思わぬ病気が見えてくることもあるので、特に初診ではしっかりお話しすることを心がけています。

Q緊張や不安でうまく話せない方もいらっしゃるのではないですか?
A
赤坂虎の門クリニック 糖質制限など食事に関する指導にも力を入れている

▲糖質制限など食事に関する指導にも力を入れている

確かになかなかご自身の症状を適切に話せない方もいらっしゃいます。ただ、それを引き出していくのが私の仕事でもありますからね。一方で、患者さんも「うまいかかり方」を意識されるといいでしょう。例えばお困りの症状を簡潔にメモにまとめ、それを見せていただくだけでもいいのです。そうしたものがあると、そこを出発点にさらなる質問をしやすく、限られた診察時間の中でより的確に診るための助けとなります。また症状を短くまとめるだけで、漠然とした不安が可視化でき、すっきりするということもあるでしょう。もちろん必ず用意してくる必要はありませんが、話すべきことを頭の中でまとめておくだけでも違うのではないかと思います。

Q一般内科も担当されていますが、どんな患者さんが多いですか?
A
赤坂虎の門クリニック 体の不調があれば気軽に来てほしいという

▲体の不調があれば気軽に来てほしいという

高血圧や脂質異常症など生活習慣病の方は多いですね。肥満が原因の睡眠時無呼吸症候群の方もいます。睡眠中のいびきがうるさい、息が止まっていると家族に指摘されたり、健康診断の結果に異常が出たりして受診されるようです。そうした方たちはやはり生活改善が鍵になるので、生活習慣を聞いてアドバイスをしています。特に力を入れているのは糖質制限など食事に関する指導です。健康的だと思い、果物を日常的に食べる方は多いですが、実は果糖がたくさん入っていて体重増加につながりやすいのです。食事指導はわかりやすさが大事ですから、一目でいろいろな食品の糖質量がわかる本を示すなど、具体的な説明を心がけています。

ドクターからのメッセージ

中谷 龍王先生

当クリニックは虎の門病院と同じく各科間の風通しが良く、患者さんを中心に、いろいろな診療科が周囲に集まり、連携して治療していく環境です。その中で私は、呼吸器全般から、「コモンディジーズ」と呼ばれる一般的な病気を診る一般内科まで診ています。必要に応じて院内の他科の先生に接続したり、高次医療機関に紹介したり、重症度に応じて治療につなぐ「トリアージ」のような役目も担っていますので、最初にかかるクリニックとして選んでいただけたらうれしいですね。病院より規模が小さい分、待ち時間が短いなど患者さんのメリットは大きいのではないでしょうか。頭痛や風邪でも構いません、体の不調があれば気軽にいらしてください。

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