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大地 興明 院長の独自取材記事

大地整形外科

(佐倉市/京成臼井駅)

最終更新日:2021/10/12

大地興明院長 大地整形外科 main

京成臼井駅すぐの場所にある「大地整形外科」。若い世代から高齢者まで幅広い年齢層が通う整形外科だ。膝や腰の痛み、骨粗しょう症などの治療から、骨に含まれるカルシウム量や骨の質を検査してその後起こりうる病気を予測し、予防のアドバイスまでしてくれるのが強み。「年だから治らないと諦めてしまっている方にも、少しでも痛みを緩和してさしあげることで日常生活でのストレスを軽減できればうれしい」と話すのは、院長の大地興明先生。患者とのコミュニケーションを大切にし、患者の気持ちをくみ取った診療を行う。家族を紹介するという患者も多く、強い信頼関係がうかがえる。そんな大地院長に、治療の特徴や患者への想い、めざす医師像までじっくり聞いた。

(取材日2016年8月1日)

それぞれに合った治療法や予防、リハビリを提供したい

どんな患者さんが多く通われていますか?

大地興明院長 大地整形外科1

午前中は高齢の患者さん、午後は部活終わりの学生さんが多くご来院されていますね。高齢の患者さんは、加齢により膝関節痛や腰痛などを訴えていらっしゃる方が大多数。あとは、骨粗しょう症も多いですね。骨粗しょう症の場合は、男性は動かなくなることで骨が弱ってしまうことが多いのですが、女性は運動をしていても生理的な現象として骨が弱くなってしまうもの。その違いもきちんとお話しし、予防に努めていただくことも大切だと考えています。骨に含まれるカルシウム量だけでなく、質を調べる検査も行い、その結果と生活環境、年齢などを考え、「今こんな状態だから、この先こんな症状が出てくるよ」とお話をして、患者さん一人ひとりに合わせた予防プログラムや治療法を考えていきます。骨の質の検査は、尿検査や血液検査で簡単にできるので、当院ではお受けいただくことをお勧めしていますよ。

学生さんはスポーツ外傷が多いのでしょうか?

大地興明院長 大地整形外科2

そうですね。部活で運動をしていて、指先や足首、膝などに捻挫や骨折のケガをしてしまった子がほとんどです。学生さんは、回復こそ早いのですが、その回復を待てない、というケースも多くて。「一週間後に試合があるから、それまでに治してほしい」と言われると、本当はギブスで固定することが望ましい治療であっても、それでは試合に出られないことも。もちろん、どう考えても一週間後の試合には間に合わないという場合にはきちんとお話ししていますが、可能な場合にはほかの治療法で試合を乗り切り、試合が終わったらギブスで固定をする、などといった工夫をしています。学生さんにとって、引退試合や決勝戦など、どうしても外せない試合は必ずあると思います。「試合に出たい」そんな気持ちをくみ取り、私にできる限りのことは力になりたいと考えているのです。

クリニックでは、リハビリも行っていますか?

理学療法士や作業療法士を入れた本格的なリハビリが必要な場合には、しっかりとした設備が整っている施設をご紹介しています。しかし、ご自宅でできる簡単なトレーニングやストレッチの指導は、当院でも行っていますよ。その場合は、患者さんそれぞれで無理なく達成できる内容を設定します。その代わり、きちんと毎日続けてくださいねとお話ししています。毎日続けてこそ成果が出るのだとお話しし、ご理解いただくことが重要ですね。患者さんの中には、テレビでやっていたトレーニングをご自宅で行い、反対に身体を痛めてしまった、という方も少なくありません。その人それぞれで最適なトレーニング方法がありますから、無理なく効果を得られるトレーニングを指導していきたいと考えています。

患者のストレスない日常生活を守りたい

先生が整形外科医をめざされたきっかけは?

大地興明院長 大地整形外科3

元々は親の勧めで医学部に入学したのですが、勉強しているうちに、医学に強く興味を持つようになりました。勉強しているうちに、自分自身が経験してきた体の不調のメカニズムがわかってくるのです。一つ学ぶたびに、面白さを感じていました。整形外科に興味を持ったのは、幼い頃から運動が好きだったということもありますが、ほかの科とは異なり、「機能外科」という分野にすごく惹かれて。例えば骨折して動けなくなってしまった場合、治療をすることで元通り機能するようになりますよね。目に見えて「動ける」とわかりますから、患者さんにとっても喜びを実感していただきやすいですし、私たち医師としても達成感を強く感じることができます。

開業医としての喜びは?

クリニックの特徴として、一人に対して時間が取れるため、患者さん方との信頼関係が築けていると感じます。例えば、痛みからイライラしてしまい、来院されると診察券を投げつける患者さんがいたのですが、症状が緩和されていくにつれ、丁寧にお出しいただけるようになったり。他院で受けた治療について十分に理解ができなかったけれど、遠慮してしまい医師に聞くことができなかったという患者さんが、「先生になら聞ける」と言ってくださったり。ご家族をご紹介してくださった時も、とてもうれしいですね。また、私は「高齢だから治らないよ」とは言いません。完全に元には戻らなくとも、日常生活に支障のないレベルまで症状を緩和することは可能だからです。信頼してくださる患者さんの日常生活におけるストレスを、少しでも取り除ける診療をするためにも、自分自身の心身を整え、常に100%の力で取り組むことも大切だと考えています。

先生のリフレッシュ方法には、どんなものがありますか?

大地興明院長 大地整形外科4

以前はバスケットや野球などの球技をすることが趣味だったのですが、現在はもっぱら観る専門です。野球球場にはよく出かけますし、フィギュアスケートなんかは、有名な選手が目の前で演技をしているのがとても楽しいのです。音楽のコンサート鑑賞も好きですね。また、長期休暇があれば妻と旅行に出かけています。最近は京都に行って、ゆったりとした時間を過ごしましたよ。そうした時間が、私にとってのリフレッシュタイムですね。

コミュニケーションを大切に。信頼関係を築きたい

診療の際に気を付けていることは何ですか?

大地興明院長 大地整形外科5

日常生活に支障が出ないならば、手術をしないで治療を進めたいという患者さんもいれば、スポーツをしたいから手術をしたいなど、同じ症状であっても、患者さんそれぞれでどこまで治したいかというのは変わってきます。そのため、患者さんが何を望んでいるのかをしっかりと把握することが大切。「膝が痛い」といった漠然としたお悩みに対し、その症状の原因がどこにあるのかを探しながらお話をお伺いしています。クリニックですから、比較的お時間を取ってお話しができます。初診時には、生活スタイルなどもじっくりお伺いしながら、患者さんそれぞれの方向性を定めていきます。そうして、一人ひとりに合った治療法を決定しています。

患者さんとのコミュニケーションを大切にしているのですね。

症状に対して、本当の原因はどこにあるのかをきちんと理解できていなければ、根本的な治療をご提供することはできません。患者さんご本人はもちろんですが、できるだけご家族からも、ご本人では気付けない客観的なお話をお伺いして、より原因を突き止めやすくしたいですね。治療法も、例えば入院をするかしないかというのは、高齢の場合、ひとたび入院して寝てしまうと、筋力が衰えてしまいますから、ある程度の日常生活が送れて、病気が進行性ではない場合には入院は避けた方がいいかもしれないというお話などもしながら、一緒に最善の選択をしていっています。一つひとつのご説明を丁寧に行い、患者さんご本人にもご家族にもきちんとご理解をいただくことが大切だと思っていますから、密にコミュニケーションを取っていきたいですね。

めざす医師像をお聞かせください。

大地興明院長 大地整形外科6

大きな病院とは異なり、よくお話をお伺いすることや、丁寧なご説明を行うこと。その中で、クリニックで治療を進めるのか、大きな病院にご紹介するのかの見極めをすることが、クリニックの役目だと思っています。そのためには、日々進歩する医療を、絶えず勉強し続ける必要があります。多くのことを知ろうとする気持ちを持ち続け、知りうる限りのことを患者さんにご提供していきたいのです。幸い、私は新しい知識を得ることが好きですから、さまざまな知識を身に付け、常に自分自身を充実させていたいと思っています。そして、それを患者さんに還元するという好循環が続いていけばうれしいですね。また、今後は地域の病院との連携を一層強化していきたいと思っています。地域医療の窓口としての役割を果たし、患者さんにより良い医療の形を提供していきたいですね。

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