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竹田 智則 院長の独自取材記事

とも整形外科スポーツクリニック

(福岡市博多区/東比恵駅)

最終更新日:2024/04/18

竹田智則院長 とも整形外科スポーツクリニック main

福岡市地下鉄空港線・東比恵駅から徒歩10分。「とも整形外科スポーツクリニック」はスポーツによるケガの専門的な診療だけではなく、一般的な外傷や関節の痛みなど幅広い診療に取り組んでいる。MRIやエックス線撮影装置など検査機器を使ってケガと痛みの原因を追求。理学療法士によるリハビリやアスレティックトレーナーによる運動に関するアドバイスを行い、ケガや痛みが再発しにくい体づくりをめざしている。それを可能にするのがスポーツ整形外科分野で豊富なキャリアを持つ竹田智則院長だ。「スポーツ整形外科での経験をベースに、ケガをしにくい体づくりを行い、健康寿命を延ばすためのお手伝いがしたい」と笑顔を見せる竹田院長に、これまでのキャリアや診療の特徴などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2024年4月4日)

スポーツ整形外科の専門家としてキャリアを重ねる

まずは医師をめざしたきっかけを教えてください。

竹田智則院長 とも整形外科スポーツクリニック1

身近に医師がいたというわけではないんです。父が警察官だったことから、子どもの頃は「将来は警察官になりたい」と言っていたようです。漠然と人を助ける仕事に就きたいという思いがあったのだと思います。医師は病気やケガで困っている人とマンツーマンで接する仕事ですから、より近い場所で人々を支えられるのではないかと感じ、医学の道をめざすようになりました。産業医科大学に入学後はラグビー部でスポーツにも打ち込んだのですが、半月板をケガして入院。整形外科の先生にお世話になった経緯もあり、かねてから興味のあった整形外科を専門分野に選びました。

大学卒業後はどのようなキャリアを積まれたのですか?

もともとラグビーの前には柔道をしていましたし、運動することが好きだったのでスポーツ整形という分野に進みました。スポーツ整形外科に長年取り組んできた関東労災病院整形外科で外傷などの診療を行いながら、スポーツ整形外科ではケガをしたアスリートの復帰をサポートしました。その後はラグビーやサッカーチームのチームドクター、福岡リハビリテーション病院などを経て、2015年の5月に「とも整形外科スポーツクリニック」を開業し、現在に至ります。

開業のきっかけについてもお聞かせください。

竹田智則院長 とも整形外科スポーツクリニック2

ずっとスポーツ整形外科を専門的にやってきて、多くのアスリートの診療にあたってきました。ケガしたところから再びスポーツに復帰できるところまでトータルで治療を行うのですが、特に中学生や高校生の部活の子どもたちを診ていると、普段からケガに対して大人の目が行き届いていないことに気づきました。実際、重症化してようやくスポーツ整形外科で診療を受けるというケースも数多く診ました。そこで、ケガでスポーツができなくて悔しい思いをしている幅広い世代の皆さんの手助けができればと考え、開業を決意しました。

運動指導をベースに子どもから大人まで幅広く対応

一般的な整形外科診療にも広く対応されているそうですね。

竹田智則院長 とも整形外科スポーツクリニック3

スポーツクリニックという名前もあって、運動関連のケガを診るクリニックというイメージを持たれている方もいらっしゃいますが、実際は、スポーツのケガに限らず、お子さんから高齢の方までのさまざまな整形外科疾患に幅広く対応しています。特に高齢の方にとって、運動は健康寿命を延ばすための一つのキーポイント。年齢を重ねれば膝などの関節は傷んできますから、自分の足で歩き続けるためには、単に痛みを取り除くことをめざすだけではなく、適切なリハビリや運動指導を取り入れ、筋力を維持していくことが重要です。スポーツ由来のケガに限らず、体の動きにこだわった診療をしていますから、MRIやエックス線、エコー、リハビリ機器など、設備も充実させています。

診療において大切にしていることはありますか?

小さいお子さんからお年寄りまで、ケガや痛みといった症状からしっかりと元の状態に戻るまでフォローしていくことを心がけています。ケガには原因があります。例えば体に柔軟性がない、筋力が足りないなど、体のどこかにリスクがあるものです。単にケガや痛みを治療するだけではなく、そういったリスクを改善し、ケガをしない、痛みのない体づくりまでを考慮することを大切にしています。そのためにも患者さんに寄り添い、何に困っているのか、何を求めているのか、話をじっくり傾聴するようにしています。「いついつの試合に出たい」、「旅行までには痛みを取りたい」などの皆さんそれぞれに希望はあるはずです。すべての要望に添うことはできませんが、なるべく応えられるような提案をしたいと思っています。

現在はどのような主訴でいらっしゃる方が多いのでしょうか?

竹田智則院長 とも整形外科スポーツクリニック4

近くの高校のラグビー部やサッカー部のチームドクターを務めていますし、当院のスタッフがトレーナーとして関わっているので、夕方以降は高校生の患者さんが多くなりますが、転んでケガをしたというお子さんや、膝や腰など関節の痛みを訴える高齢の方まで来ていただいていますよ。ケガや痛みを繰り返さない運動指導を得意としているので、スポーツに復帰したい、もっと健康になりたいという意欲的な方にぴったりのクリニックだと思います。また、スポーツという名前をつけているので、運動によるケガは全般的に対応が可能です。体の動きを細かく見ることができるからこそ、どんな患者さんも受け入れられると考えています。

一人ひとりの体に合わせた指導で健康寿命延伸を

リハビリが充実しているのも一つの特徴ですね。

竹田智則院長 とも整形外科スポーツクリニック5

ケガをしにくい体づくりのために、リハビリは欠かせない要素です。当院では理学療法士とアスレティックトレーナーが11人在籍し、患者さんのリハビリや運動に関するアドバイスに取り組んでいます。一般的な運動療法や物理療法に加え、フィットネスジムと同レベルのトレーニングマシンをそろえているので、予防のための運動やストレッチの指導ができるというのは大きな特徴かもしれません。またスポーツに関しては復帰前に競技特性に応じた動作指導が必要なので、それぞれの競技に詳しい理学療法士とアスレティックトレーナーが連携して対応していきます。

健康寿命を延ばすために日頃の生活におけるアドバイスはありますか?

適度な運動といっても、激しいランニングや筋力トレーニングをしなければならないということではありません。膝が痛ければウオーキングも難しいわけですから、一人ひとりの体の状態に合わせた運動指導が必要だと思います。もちろんそのためには受診いただくことが一番ですが、日常の中でも十分運動する機会はあるんですよ。例えば椅子に座っている状態から立ち上がる、寝ている時に膝を伸ばしたまま足を上げるといったことでも、その積み重ねが筋力の維持に役立ちます。5分、10分でも継続することが大切なので、負担にならないレベルで構いませんので、動くことを意識してみてください。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

竹田智則院長 とも整形外科スポーツクリニック6

これまでのスポーツ整形外科での経験をベースに、ケガをしにくい体づくり、健康寿命を延ばすためのお手伝いができればと考えています。スポーツクリニックという名前ではありますが、包丁で手を切った、やけどをした、肩凝りがひどいなど、ケガや痛みのお困り事があればお気軽にご相談ください。また皆さんが地域で元気に過ごしていただけるように、将来的には健康教室などを通じた予防活動にも取り組んでいきたいと思っています。ここに来れば元気になれると言っていただけるようなクリニックになればうれしいですね。それが地域で信頼されるクリニックの姿だと思っていますから。

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