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痛みの早期軽減・回復をめざし
理学療法士3人の体制で臨む

おおさと痛みのクリニック

(越谷市/大袋駅)

最終更新日:2023/12/14

おおさと痛みのクリニック 痛みの早期軽減・回復をめざし 理学療法士3人の体制で臨む おおさと痛みのクリニック 痛みの早期軽減・回復をめざし 理学療法士3人の体制で臨む
  • 保険診療

神経ブロック注射や服薬など、内科的アプローチと理学療法を組み合わせることで痛みの軽減をめざす「おおさと痛みのクリニック」。同院の特徴の一つが、寺田仁秀先生を支える3人の理学療法士の存在だ。地域のリハビリテーション関連団体の委員を務める加藤秀明さん、勉強会に積極的に参加し、体の動かし方などについての知識習得に励む吉葉大介さん、自身が野球で腰を痛めたことをきっかけに、「人の役に立ちたい」と理学療法士を志した岸圭祐さんの3人で、全員が常勤スタッフとして勤務している。寺田先生には、同院が大切にしているという患者のQOL(生活の質)を保つための診療の工夫や院内の連携について、理学療法士の3人には働く上で大切にしていることなどを聞いてみた。

(取材日2017年1月24日)

スタッフ全員が院内の情報を共有しチーム医療で患者をサポート

Q寺田先生にとって、理学療法士の3人はどのような存在ですか?
A
おおさと痛みのクリニック 寺田仁秀先生

▲寺田仁秀先生

なくてはならない存在ですね。運動器疾患は生活習慣や日常の癖が原因となっていることが多く、再発を防ぐためにもその根本原因を特定することが大切です。当院では神経ブロック注射とリハビリを治療の両輪としており、診察だけでは把握できない痛みの原因をリハビリを通して特定していきます。短い診察時間だけでは、私が患者さんから聞くことのできる情報は限られてしまいますが、理学療法士は毎回20分のリハビリ時間を患者さんと一緒に過ごし、その中で得た情報を私や看護師に伝えることで、効果的な治療につなげることができます。理学療法士の3人は、リハビリだけでなく痛みの原因を発見する上で本当に重要な役割を担ってくれています。

Qスタッフ間の連携をとても大切にされているのですね。
A
おおさと痛みのクリニック 明るく広いリハビリ室

▲明るく広いリハビリ室

リハビリは長ければ半年以上続くことがあり、「身辺の世話をしてくれていた人が引っ越してしまった」など、患者さんの身の回りの環境も変化していきます。また痛みを抱える患者さんにとっては、小さな変化が治療への意欲に影響してしまうこともあるため、患者さんの気持ちにいち早く気づいて対応することが大切です。そのためには、医師や看護師、理学療法士や受付スタッフなど全員が患者さんの情報を共有することが必要不可欠。ちょっとした会話から得たことが治療に役立つこともあるので、チームでの診療体制はこれからも大切にしていきたいですね。街のクリニックはスタッフ間の距離が近いのも魅力の一つなので、そこを生かしていきたいです。

Q加藤さんが、リハビリの際に心がけていることは何ですか?
A
おおさと痛みのクリニック 理学療法士の加藤秀明さん

▲理学療法士の加藤秀明さん

私が心がけているのは、患者さんの痛みや思いを理解するよう努めること。そのため患者さんとの会話を大切にし、痛みで気持ちが沈んでしまっている方には丁寧な声がけをするなど、心理面でのサポートを積極的に行うようにしています。患者さんを「自分の家族」と思いながら接するように努めています。良い人間関係のためにも日々自分の診療を振り返りながら、患者さんに「来て良かった」と喜んでもらえるリハビリを提供したいですね。さらに、私はリハビリスケジュールなどの管理を担当しているのですが、どのような患者さんに対しても理学療法士全員がオールラウンドに対応できるような体制を整えています。

Q吉葉さんは「楽しく働く」という理念を実践しているそうですね。
A
おおさと痛みのクリニック 理学療法士の吉葉大介さん

▲理学療法士の吉葉大介さん

自分が仕事を楽しむ気持ちを忘れなければ、患者さんも元気にリハビリに取り組んでくれると思うんです。そこに患者さんの「良くなりたい」という気持ちが加われば、きっと良い結果が出ると信じています。最近の研究では、安静にするよりも適切に運動を取り入れたほうが痛みの早期軽減につながるといわれています。僕は運動療法を得意としていますし、動くことで痛みが楽になることも望めることを体感していただきたいです。また、痛みの根本原因を発見することも症状の改善に大切なこと。どんな動作ができて、どんな体勢がつらいのか、など患者さんの状態を見ながら適切な治療につなげることが、僕たち理学療法士の重要な役割だと思っています。

Q岸さんに伺います。この仕事をする上で大切にされていることは?
A
おおさと痛みのクリニック 理学療法士の岸圭祐さん

▲理学療法士の岸圭祐さん

患者さんに希望を持ってもらうことですね。「この痛みは治らない」と諦めてしまっている患者さんも、適切なリハビリをすることで症状を少し楽にすることがめざせるかもしれない。例えば、患者さんで足の手術を予定していた方がいたとして、リハビリを取り入れたところ症状の改善が見込め、手術が延期になることもあり得るのです。ですから、体に痛みがあって悩んでいるという方には、外科的な治療や薬での治療のほかにも、リハビリという選択肢があることをぜひ知ってほしいですね。僕たち理学療法士は、退院後の痛みやスポーツ関連などの痛みにも対応していますので、気兼ねなくご相談いただければと思います。

ドクターからのメッセージ

寺田 仁秀先生

当院では、スタッフが一丸となって患者さんの心身をフォローし、前向きに治療やリハビリに取り組める環境づくりに力を入れています。スタッフと患者さんが、明るく楽しい気持ちで治療やリハビリに臨めれば、お互いにクリニックで会うことが楽しくなりますよね。実際に当院のリハビリ室からは、いつも理学療法士と患者さんの和気あいあいとした楽しそうな声が聞こえてきます。これからも患者さんが主役であることを忘れずに、自分たち職員も楽しみながら診療に臨みたいと思います。将来的には、身体的な理由などでクリニックへの通院が難しい方のための訪問リハビリも行えるようにし、今よりもさらに地域の方々のお役に立てればうれしいですね。

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