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阪木 秀之 院長の独自取材記事

さかき歯科

(堺市堺区/堺東駅)

最終更新日:2023/08/18

阪木秀之院長 さかき歯科 main

堺東駅より徒歩5分。にぎやかな商店街の喧騒が聞こえる場所に「さかき歯科」が移転オープン。同院の院長、阪木秀之(さかき・ひでゆき)先生の経歴は長く、経験に応じた幅広い治療を行っている。今回の移転では、患者がより親しみやすく、また特別感も感じてもらえたらと、院長の想いを詰め込んだクリニックづくりを行った。「ありきたりの歯科医院にはしたくない」との言葉どおり、徹底したもてなしの心で患者に治療を施していく。そんな阪木院長に、移転リニューアルへの思いから、力を入れている治療や歯科医師を志すきっかけとなった物作りへの思い、今後の展望などたっぷりと話を聞いた。

(取材日2023年7月4日)

移転リニューアル。気軽さの中にも特別感のある空間に

移転をされ、以前の院内とはまた違った雰囲気ですね。

阪木秀之院長 さかき歯科1

以前はビルの5階に入っており、通りに面した1階であればもう少し気軽に来院してもらえるのになあ、と思っていたので、念願がかなった移転となりましたね。気軽さの中にもちょっとした特別感を演出できたらと考えていたので、外観のデザインや調光にはこだわりました。当院は、北大阪や奈良、京都や兵庫などの遠方からお越しいただく患者さんもいらっしゃるので、歯科医院の裏に提携駐車場も用意。また、院内には書道家をしている私の妹の書や絵画、俳句などの作品を月替わりで展示しています。毎月展示が入れ変わるので、これを楽しみにしてくれる患者さんもいらっしゃるんですよ。診察室には私の趣味の鉄道模型も飾っていますが、これは完全なる趣味ですね(笑)。

遠方からも患者さんがいらっしゃるのですね。

開業する前は、天王寺にある小室歯科に27年間勤務しておりましたので、遠方から来てくださるのは、その頃からの患者さん。もう10年、20年、それ以上長く診させていただいている方も多く、ご高齢の方が大半です。大阪の北摂にお住まいの90歳の方も、歩行器を押して検診に通ってくださいます。「いつも前日に不安になります。もし今日足をくじいたりしたら、明日の検診に行けなくなるから」と。そうまで言われると、私も頑張らざるを得ません(笑)。わざわざ堺東まで足を運んでくださっているのに「近くの歯医者と変わらない」と言われないよう違いを見せようと、いつもいいプレッシャーを感じながら仕事をさせていただいています。

「なくなったら困る歯科医院」をめざされていると伺いました。

阪木秀之院長 さかき歯科2

私がめざしているのは、人気のある歯科医院や有名な歯科医院ではなく、患者さんが「長く付き合える歯科医院」、患者さんにとって「なくなったら困る歯科医院」。10年後も、20年後もその患者さんと付き合っていくつもりで治療をさせていただいていますし「患者さん」ではなく、自分の身内を診るようなつもりで治療をするのが、歯科医師として普通の考え方だと私は思っています。ですので、例えばインプラント治療をされた患者さんにも、インプラントを打ち込んで終わりではなく、ずっと診させていただいて、10年もってやっと「私の肩の荷が降りました」と言わせていただきます。それぐらい親身になって患者さんを治療しています。

Oリングやインプラントを利用した快適な馬蹄形義歯を

治療でモットーとされていることは、どんなことですか?

阪木秀之院長 さかき歯科3

治療を通して患者さんに「感激」を与えたい、と常に思っています。患者さんは、数ある歯科医院の中から、調べたりご紹介を経て当院を知って来てくださいます。それで「まあ、これくらいのことはしてくれるだろう」と患者さんが思うラインをクリアできたら「感心」してもらえます。そのちょっと上のことができたら「あ、ここまでしてくれるのね」と「感動」されるでしょう。ですが、私が考えるのはさらにその上の「うわ、こんなこともしてくれるのか!」という「感激」です。私はすべての患者さんを「感激」させたいですし、その機会をいただきたい、といつも心待ちにしているのです。

力を入れていらっしゃる治療を教えてください。

まず前提としてあるのは、歯科医師の基本である噛み合わせを治すための治療。入れ歯もインプラントも、噛み合わせを治すための一つのツールで、きちんと噛み合わせが整った上で「噛める」ことが大切なんです。さらにその上で、見た目も美しくしたいという人のために審美歯科があります。なので美しくても噛めないのであれば、それは意味がありません。治療後、噛み合わせが良くなったらそれを維持するためのメンテナンスとして予防歯科があります。治療のアフターフォローや予防歯科も私が入っています。

入れ歯をもっと快適にしたいとのお考えで多様な入れ歯治療に対応されているとか。

阪木秀之院長 さかき歯科4

保険診療内でも痛みが少なく噛める入れ歯を作るのは当然ですが、上顎を覆うプラスチック部分の違和感を感じ相談にこられる患者さんはいます。この場合、一般的な歯科では入れ歯の上顎部分が薄い金属でできている金属床義歯を勧められることが多いようですが、当院は歯の根が2本でも残っていれば、そこにOリングアタッチメントというゴムリングをセットし、馬蹄形義歯や無口蓋義歯と呼ばれる、上顎部分がない入れ歯を固定する方法をお勧めしています。保険診療外になりますが、金属床よりも費用面の負担も少なく、浮き上がりがないため、違和感が少ないことが望めます。歯の根が1本も無い総義歯の方はインプラントを入れてそれにロケーターアタッチメントを付ける方法があります。この場合、インプラント併用義歯となりますから、インプラントの本数が少なくて済み、インプラントだけで補綴するよりシンプルで費用面の負担も少ないことが望めます。

その日のうちに仮歯や義歯作成で治療中も安心な生活を

治療の間や入れ歯ができるまで「歯がないと噛めなくて困る」といったお声もあるのでは?

阪木秀之院長 さかき歯科5

歯科治療は手仕事の部分が多く時間がかかることが多いです。その間、患者さんが食事ができない、前歯が無くて人前でマスクを外せない、というようなことがないように、当院ではできるだけ準備をしてから治療を進めるようにしています。しかし急に前歯が取れたとか、時間がなくてどうしても技工が間に合わないといった場合もあるでしょう。その際はその場で私が仮歯を作るようにしています。あらかじめ義歯を作っておけない場合、歯を抜いてその場で型採りをし、その場で義歯を完成させます。とりあえず前歯があり、奥で噛める状態で帰っていただく。技工士が一週間かかる仕事を半日で作ることをめざす。これが当院自慢の即時義歯です。治療の間でも患者さんの日常生活に支障がないように進めて行くための取り組みの一つですね。

歯科医師は先生の天職のように思えますが、子どもの頃から歯科医師になろうと、決めておられたのですか?

子どもの頃から物を作るのが大好きで、鉄道模型を一生懸命に作っていました。今では高額の鉄道模型を大人買いする夢が、かなってうれしいですね。手先が器用でしたので、それを生かせる職業をと考えまして、歯科医師を志しました。長崎大学歯学部を卒業後、大阪へ戻り、小室歯科の天王寺診療所で22年間副院長を務めた後、2015年にこの場所で開業しました。今も、物作りと鉄道模型への情熱は冷めず、待合室にC57 112型の蒸気機関車の模型を飾っています。じつは開業したら飾ろうと決めていたもので「この模型は何?」と、患者さんに聞かれたら「院長の原点です」と答えるようにうちのスタッフを教育しています(笑)。ディテールの細かさ、美しさ、これだけのものを作れる職人がいる、ということに感激しますし、自分も歯の職人として共通する部分があると思うからです。

今後の夢、クリニックの展望についてお聞かせください。

阪木秀之院長 さかき歯科6

歯科医師には、歯科医師として損得抜きで困っている人を治すこと。経営者として歯科医院を経営し、より利益を出していくこと。職人として治療を通じて自分の作品を患者さんの口に中に残すこと。という3つのことが要求されます。経営センスのある経営者として優れた歯科医師もたくさんおられますが、私はむしろ職人気質の歯科医師でありたいと思っています。当院に来られた方に「数ある歯科医院の中からここを選んで良かった」と言っていただけたらと思っております。また、今は当院だけでなく、後輩に頼まれて岡山、岐阜の歯科医院でインプラントの出張治療もしています。私はこれまでに、数多くのインプラント手術を経験してきましたし、今では後輩を指導する立場でもあります。数年後には、私の技術と信念を継承してくれる人材を育てていけたらと、さらに夢は広がっているところです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

Oリングアタッチメント/1ヵ所5万5000円~(天然歯の場合)
ロケーターアタッチメント/5万5000円~(インプラント費用を除く)
インプラント治療/27万5000円~
ホームホワイトニング/2万3430円 ※全顎

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