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陣内 みさき 院長の独自取材記事

みさきデンタルクリニック

(福岡市東区/吉塚駅)

最終更新日:2021/10/12

陣内みさき院長 みさきデンタルクリニック main

JR吉塚駅から徒歩5分、妙見通り沿い馬出5丁目交差点のエバーライフ吉塚駅前1階にある「みさきデンタルクリニック」。白とウッドを基調とした温かな雰囲気のクリニックで治療にあたるのは陣内みさき院長。やわらかい笑顔が非常に印象的だ。ブリッジやインプラントなどの補綴領域を専門とし、一人ひとりの口腔トラブルに応じたプランを提案。患者と歯科医師がお互いに納得した上での治療を信条としている。加えて歯科にトラウマを抱えた患者に対しては、麻酔の効き具合が弱い場合には治療を中断することもあるなど、こまやかな配慮も特徴的だ。そんな陣内院長にこれまでのキャリアや補綴治療におけるポイント、セルフケアの注意点などについてじっくりと話を聞いた。

(取材日2020年9月30日)

インプラントを集中的に学び補綴のスペシャリストへ

最初は小児歯科が専門だったと伺いました。

陣内みさき院長 みさきデンタルクリニック1

そうですね。九州大学歯学部を卒業した後、大学病院の小児歯科に入局しました。一般的な歯科だけではなく、自分の専門性を一つ持ちたかったという思いもありました。当時は久留米市の聖マリア病院でも勤務したのですが、医科の整形外科の先生や歯科の口腔外科の先生と連携して口蓋裂のお子さんの治療などにあたっていました。また有病のお子さんや全身麻酔下での治療など、クリニックではなかなか経験できないような症例にも携わらせていただきました。大学病院だと難症例ばかりを扱っているようなイメージがあると思いますが、一般的な虫歯の治療などもたくさん担当しましたよ。7年ほど小児歯科で働き、興味のあった補綴科に転科しました。

転科しようと思われたきっかけはあったのでしょうか?

口蓋裂の治療に取り組んでいた時に、患者さんにブリッジを入れる機会があったんです。16、17歳くらいの患者さんだったので、当然永久歯のブリッジが必要。もちろん大学時代に技工物を作った経験はありましたが、歯科医師として働き始めてからは携わることもなく、それをきっかけに補綴領域に興味を持つようになりました。子どもたちもいつか永久歯に生え変わりますからね。また、子どもの歯は抜けても永久歯があるために未来がある。けれど大人は、歯が欠損してしまえば人工歯を入れることになるでしょう。そこに対する手立てとしてインプラントを学びたいと思ったことも、補綴科への転科を後押ししたのかもしれません。

インプラントのメリットを教えていただけますか?

陣内みさき院長 みさきデンタルクリニック2

やはり自分の歯と同じように噛めることが期待できる点だと思います。加えてブリッジのようにほかの健康な歯を削る必要がなく、ほかの歯への負担を減らすことにつながります。そこが圧倒的に違うポイントだと思います。歯は削らなくて済めば削らないほうが良いですし、神経も取らなくて済むのであれば取らないほうがいい。歯科医師が手を加えれば加えるほど、歯はマイナスの方向に進んでいくと考えています。そういった面からも、歯の単独欠損などに対してはとても有用な治療だと考えられます。

痛みなどネガティブなイメージに配慮した治療

吉塚エリアに開業した経緯をお聞かせください。またどのような患者さんがいらっしゃっているのでしょうか?

陣内みさき院長 みさきデンタルクリニック3

大学院を修了してそのまま補綴科に勤務していたのですが、歯科医師のキャリアを考えた場合に一度開業してみたいと思い、大学の先輩のクリニックなどで非常勤として働くようになりました。その際に学生時代から住んでいて慣れ親しんだ吉塚エリアで空きテナントの話を伺い、開業を決意しました。ここなら地域性もわかっていますし、また九州大学も近く密に連携がとれると感じたことも影響したのだと思います。今でも週に1度は大学のインプラント手術を見学させていただき、時にはアシスタントとして経験を積んでいます。クリニックには20代から80代まで、幅広い患者さんが来院してくれていて、メンテナンスも増えてきたものの、まだまだ虫歯や歯周病の治療で来られる方が多いです。小児歯科に関しては、スタッフ体制や設備などが整っていないため、専門的には診療していません。

先生がめざすクリニック像をお聞かせいただけますか?

理想は痛みなど何かトラブルが起きた時ではなく、何もない時にでも気軽に来ることができるクリニック。主訴がないうちから定期検診に通うというのが一番望ましい状態です。歯科はどうしても後出しの治療になりがちなので、その点は歯科医師にとって永遠のテーマなのかもしれませんね。また歯科に対しては痛みや恐怖など、ネガティブなイメージを持っている方もいらっしゃるので、治療の痛みにも配慮し来院のハードルが低いクリニックにしたいと思っています。

そのようなネガティブイメージに対して、気をつけているポイントは?

陣内みさき院長 みさきデンタルクリニック4

小さい頃の歯科治療で、痛みを訴えても治療が続いたという記憶がトラウマになっている方もいらっしゃいます。当クリニックでは麻酔が必要な治療の際には必ず表面麻酔を塗りますし、痛みがあるかどうか声をかけながら治療をするようにしています。どうしても麻酔が効かない場合には、治療を途中でやめることだってあるんですよ。例えば体調によって麻酔の効き目が左右されたり、炎症を起こしている部分には麻酔が効かなかったりするケースもあります。なるべく患者さんが我慢しなくて良いように、痛みに対しては十分に配慮するよう気をつけています。

噛み合わせを重視し、治療後は予防を徹底的に

補綴治療にあたり、こだわっていることを教えていただけますか?

陣内みさき院長 みさきデンタルクリニック5

インプラントやブリッジ、入れ歯など、その患者さんに合った方法を提案するようにしています。中でもインプラント治療に関しては、一度治療してしまうと元に戻すのが難しいので、外科手術に不安を感じる患者さんに対しては一度入れ歯の治療を行うことがあります。その上で食べやすさや違和感などを聞きながら、インプラント治療を行うか否かを決めることも。加えて噛み合わせの調整も大切にしています。銀歯などを入れた際に違和感があっても時間の経過とともに慣れることもありますが、神経質な方は顎の関節に影響が出て顎関節症を発症してしまう例があります。そのため治療前の噛み合わせをチェックし、可能な限り再現できるように調整しています。

メンテナンスで来られる方も増えているそうですが、どういったタイミングで通院するのでしょうか?

もちろん口腔内のリスクによって期間はバラバラですが、一般的には3〜4ヵ月に一度が目安となります。歯石がつきにくく、歯周病のリスクが低い方でも半年に一度は来院いただくようにしています。具体的には歯石取りなどのクリーニングに合わせて染め出しをして歯磨き指導を行うのですが、正しい歯磨きの仕方を身につけることは難しいもの。例えばサッカーでボールを蹴るフォームを変えようとすれば、かなり意識しなければなりませんし、気を抜けば元に戻ってしまいますよね。だからこそ毎日のセルフケアの中で、きちんと鏡を見ながら苦手な部分を補えるように確認しながら改善していく必要があります。またきちんと歯を磨こうと思えば、結構時間がかかるものなので、忙しい人には音波歯ブラシをお勧めしています。そうした便利な道具を使うというのも、セルフケアの一つの手段だと思いますよ。

最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

陣内みさき院長 みさきデンタルクリニック6

歯周病は世界的にみても罹患率の高い病気とされています。メンテナンスに通う方も増え、随分と歯に対する意識は高まってきたと思いますが、日本はまだまだ先進国の中では低い状態だと思います。一方で、歯周病は自分である程度予防できる病気でもあります。イメージ的には生活習慣病に近いのかもしれません。最近では心疾患や糖尿病などとの関連性も指摘されているので、セルフケアを頑張って一緒に予防していきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/36万5000円

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