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藤田 純 院長の独自取材記事

皮フ科千里山クリニック

(吹田市/千里山駅)

最終更新日:2022/07/20

藤田純院長 皮フ科千里山クリニック main

阪急バス・上山手町停留所から徒歩1分。幹線道路に面した医療モールの2階にある「皮フ科千里山クリニック」は、アトピー性皮膚炎やじんましん、水虫、イボなどの一般皮膚科診療からニキビやしみに対するケアまで、幅広い医療を提供する地域密着の皮膚科クリニック。2021年、内装デザインが大胆に様変わりし、個性的でありながらも、ほっと落ち着けるような空間が患者を出迎える。「私自身も居心地が良く、診療が一層楽しくなりました」と話すのは、院長を務める藤田純先生。相手の思いを大切にしたやわらかな語り口に、患者への思いやりや地域のクリニックとしての責任感がひしひしと感じられる。そんな藤田院長に、リニューアルのポイントや診療ポリシーなど、新たなアプローチを交えて語ってもらった。

(取材日2022年3月30日)

誰もがリラックスできる空間をめざして

現在のクリニックの状況を教えてください。

藤田純院長 皮フ科千里山クリニック1

ここで開業してから6年ほどたちますが、おかげさまで当院のことも地域に知られるようになり、大勢の患者さんに受診いただいています。その中で、一人ひとりの患者さんを丁寧に診るというスタンスは従来どおり変わらず、あえて時間枠を設けずに順番による予約制にしています。時間枠を固定してしまうとどうしても流れ作業的になり、満足のいく診療が提供できません。時には長時間お待たせすることもあって心苦しいのですが、その待ち時間をイライラせず、少しでもリラックスして過ごしていただきたいというのが、今回の改装に踏みきった大きな理由でした。

受付や待合スペースがずいぶん個性的になりましたね。

当院はバリアフリーで、車いすやベビーカーのまま快適にご利用いただける造りとなっています。その機能面は残し、待合周辺の内装デザインだけをリニューアルしました。知り合いの設計事務所におおまかなイメージだけ伝えたところ、すごくこだわりを持って引き受けてくださり、これまで見たこともないユニークなデザインに仕上げてくれました。さまざまな木目を交互に並べた壁や、木立ちをプリントしたモノクロの水墨画のようなカーテンなど、なんとなく森の中にいるような癒やし効果もあって、私も初めて見た時は思わず目を丸くしたものです。待合のソファーやスツールも専門業者さんに全部作り変えてもらいました。

患者さんの評判はいかがですか?

藤田純院長 皮フ科千里山クリニック2

久しぶりにお越しになった患者さんは「ずいぶん変わりましたね」と驚かれますが、誰一人として悪く言う方はなく、特にご高齢の方には落ち着くと好評です。照明も替えて、調光可能な間接照明にしました。以前の内装は真っ白で、皮膚科としてはちょっと明るすぎると感じていたんです。人目が気になる症状の患者さんも来られますから、少し暗めぐらいのほうが気持ちが安らぐんですね。今回の改装は私自身も非常に気に入っていて、施工で2週間ほど診療を休みましたが、思いきってやって良かったと思っています。

今はどのような患者さんが中心ですか?

当院にはあらゆる世代の患者さんが来られますが、この地域は若い患者が多いため子どもの患者さんが多く、時間帯によっては院内が小児科のようになることもあります。症状で多いのは、夏場の水イボや虫刺され、冬場の乾燥肌やアトピー性皮膚炎です。当院は一般的な皮膚科診療がメインですが、患者さんのニーズに応えるために診療の幅を広げており、女性医師による診察と美容ケアを含めたレーザーを用いた施術に対応するほか、水曜と金曜の午前中にはできものやほくろの日帰り手術も行っています。それぞれ予約制で実施しており、当院で対応可能かどうかについては事前に診察をした上で判断しています。

十分に話を聞いた上で適切な治療につなげていく

診療でのこだわりを教えてください。

藤田純院長 皮フ科千里山クリニック3

患者さんが話したい、伝えたいと思われることは全部お聞きして、それに対してきちんとお答えすることが大前提です。症状や治療の内容、薬の副作用などについて、時にはパンフレットや手描きの絵を交えながら丁寧に説明します。患部を見ればすぐに診断がつくケースであっても、症状の経過や患者さんがどう感じておられるのかなど、可能な限りの情報を集めることがポイントです。皮膚のトラブルは外的要因のほかに、ストレスや内科的な問題が要因になっていることがあります。しっかりとお話を聞くことによってそれが明らかになれば、内科経験を生かしたアドバイスが可能になると考えております。

特に力を入れている治療はありますか?

常に課題として取り組んでいるのが、お子さんや若い人のアトピー性皮膚炎の治療です。アトピー性皮膚炎は精神的な要因で悪化するケースもありますから、まずはきちんとお話を聞き、時間をかけて治療法を模索していくことが大切です。また、自由診療となりますが薬だけでは治りにくいニキビに光線治療も行っております。単にニキビといっても悪化すると治りにくいですし、適切に治療しなければ痕が残ってしまうこともあります。そうならないためにも、なるべく幅広い治療法でサポートできればと考えています。

美容的なアプローチも始められたそうですね。

藤田純院長 皮フ科千里山クリニック4

いろいろな皮膚の問題で受診されていた患者さんも、治療を進めるうちに美容的な部分に関心を抱かれるようになります。それはごく当然の流れであり、喜ばしいことでもあります。当院でも「しみ取りはできませんか?」と多くの患者さんのご要望がありましたから、そろそろお応えしなければとレーザー治療を導入しました。美容を前面に押し出していくつもりはありませんが、ニーズがあるのは事実ですから、できることの幅を少しずつ広げながら皆さんの期待にお応えしていきたいと思っています。

他院や病院との連携で地域をサポートしていきたい

院長は早くから医師を志しておられたのですか?

藤田純院長 皮フ科千里山クリニック5

若い頃は人と話すのがあまり得意ではなく、機械工学の技術者になって好きな仕事を寡黙にやっていきたかったんですが、やはり父の後を継いで医師になりました。石川県の大学病院や能登半島の関連病院で勤務し、帰阪後は皮膚科の他に内科訪問診療にも携わったりといろいろな経験を積みました。

休日はどのように過ごされますか?

私は年に数回、夫婦で旅行するのを楽しみにしています。温泉でゆっくり過ごしたり、東京にもよく行っていました。関西にない雰囲気が気に入って何度も訪れていますが、基本的に私たちの旅は観光というよりはグルメ旅行です。ここ数年は新型コロナウイルスの影響で旅行を自粛していますが、そろそろまた温泉にでも行ってのんびりできるといいですね。旅行に行けない間に休日に始めた庭いじりがだんだんと面白くなって、今や主な趣味になり庭木の成長を見るのが楽しみになっています。

今後、力を入れていきたいことはありますか?

藤田純院長 皮フ科千里山クリニック6

どのような症状の患者さんも、できる限り拾い上げることが地域の開業医としての務めです。そして、私にできることは当院で診ますが、もしそれ以上の手段がある場合は専門の医療機関にスムーズにつないでいくことも私たちの大切な役割です。例えば顔の繊細な手術ならそれを得意とする形成外科の先生、腫瘍関係なら以前当院で活躍していた信頼の置ける先生など、安心してお任せできる紹介先がいくつかあります。今後は大学病院や基幹病院とも連携を強め、その方にとって最適な選択肢をさらに拡大していければと考えています。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

「こんなことで相談に行っていいのかな?」と思われている方が意外に多いのですが、気になること、疑問に思うことがあれば、どうぞ遠慮なくお越しください。治療が必要かどうかを判断するのが私たちの仕事ですから、ちゃんとお話を聞いて、適切に診断させていただきます。その結果、治療の必要がなければ何よりですし、他の不調やトラブルが見つかることもあります。まずは気軽にお越しいただき、リラックスして診察を受けていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

美容ケアを含めたレーザーによる施術:1ヵ所300円(税込み)、上限4000円(税込み)

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