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今井 崇博 理事長の独自取材記事

アイビー歯科クリニック

(札幌市豊平区/南平岸駅)

最終更新日:2021/10/12

今井崇博理事長 アイビー歯科クリニック main

札幌市営地下鉄南北線の南平岸駅東口を出てほぼ正面の便利な場所で、2004年から診療を続けている「アイビー歯科クリニック」。理事長の今井崇博先生が「家族のような歯科医院を作りたい」という理念のもとに設立した歯科医院だ。丁寧なコミュニケーションと無理をしない方針の診療を続け、2020年には平岸駅前に分院も設立。道内に専門性の高い歯科医療を提供する施設が少ないことに危機感を抱き、歯科医師や歯科衛生士らスタッフとともに、勉強会・症例研究会を積極的に開催して研鑽を重ねている。開業から16年、地域の患者とスタッフとともに成長してきた同クリニック。時代を反映する患者の要望や口腔環境の変化、新しい歯科医療や診療体制など、具体例を交えながら今井先生に話をしてもらった。

(取材日2020年11月27日)

地域住民のニーズに応えるオールラウンドな歯科診療

開業までのいきさつやご経歴を簡単に教えてください。

今井崇博理事長 アイビー歯科クリニック1

私は札幌生まれて北海道大学歯学部を卒業し、道内の歯科医院で研鑽を積んできた、北海道生まれ、北海道育ちです。思い入れのある小学生時代を過ごしたこの豊平に根を下ろし、地域貢献をしながら働いていきたいと、20代が終わる頃、ここに開業を決めました。そもそも歯科医師を志したのは大学進学のとき。得意な理系科目が生かせる医療系の仕事で、資格取得もできるかなと考えたのが大きな理由でした。歯科医師になって勤めた浦幌町と札幌市内のクリニックで、技術も人柄も魅力的な院長や先輩歯科医師に出会い、技術を身につけながら経営や地域医療についても学ぶうち、自分で責任をもって理想の歯科医療を提供したいと考えるようになりました。2004年に当院を開業し、悪戦苦闘しながら診療を続けてきましたが、遠くから通ってくださる患者さんも増えてお待たせすることも多くなってきたので、今年2020年は平岸駅前に分院を開設しました。

患者さんはどのような方が多いのでしょうか。

小さなお子さんと親御さん、お勤めされている方、ご年配の方まで幅広い世代の方が通われています。年齢的には1歳から90歳までですね。駅前にあるので看板を見て来られる方が多いかというと、そうでもないんですよ。来院のきっかけは友人や家族などの紹介の方が圧倒的に多く、その次に当院のホームページをご覧になった方ですね。お子さんなら虫歯や歯列矯正、大人になると虫歯や歯周病の治療、ホワイトニングなどの審美歯科、さらに年齢が上がると義歯やブリッジ、インプラント治療など患者さんの訴えも世代別に広がっているため、当院では歯科、小児歯科、矯正歯科と、診療科目も幅広く扱っています。

こちらならではの設備や治療はありますか?

今井崇博理事長 アイビー歯科クリニック2

当院では幅広い世代の患者さんのご要望にお応えしていくため、特定の分野や診療科目に偏らず、オールラウンドに診療を行っています。開業から16年、時間がたつにつれて世の中の情勢も変化し、歯学・医学の進歩と技術革新が進んでいますので、できるだけ新しい歯科医療を提供できるよう、積極的に設備の更新や資材の調達もしています。近年では保険で白いかぶせ物の治療をしてほしい、短い期間で見た目の違和感が少ない詰め物をしたいというご希望も多いため、3Dで口腔内をスキャンし、自動で補綴物を作製していくCAD/CAM冠システムを導入しました。その他に、睡眠時無呼吸症候群の方には就寝時に装着していただくマウスピース型の装置の製作や、親知らずの抜歯など歯科口腔外科の治療、シリコンを使用した入れ歯治療なども行っています。

カウンセリングを徹底し患者が納得してから治療を開始

特に力を入れているのは、どのような治療でしょうか?

今井崇博理事長 アイビー歯科クリニック3

最近では、子どもの歯列矯正と大人のインプラント治療ですね。インプラント治療は技術革新と感染対策の進化が著しく、多くの方に使っていただけるようになっています。当院でインプラントをご希望される患者さんには、適応する症例かどうか慎重に検討してから進め、無理には治療をしていきません。子どもの矯正に力を入れているのは、子どもたちの口腔内に近年著しく変化が起きていると感じているからなんです。昭和、平成と全体的に虫歯は減ってきていますが、歯並びの悪い子や不正咬合、口呼吸の子は増えていますね。乳児の頃から哺乳の仕方、口腔内の成長の助けとならない、やわらかな食べ物が増えて顎を使う機会が減っていることなど、子どもを取り巻く環境の変化とともに、噛み合わせや歯並びが悪くなる傾向が強まっています。そうならないよう、親子ともに適切な時期に指導を行い、症状に応じた歯列矯正をご紹介しています。

ホームページが充実していますね。

当院には「自分の友人や家族を診るのと同じように、患者さんを自分の大切な人と思って治療する」という診療理念があります。2004年の開業当時に定めたもので、患者さんが何人いても、向き合っているその瞬間は1対1で、この人しかいないという気持ちで私もスタッフも取り組んでいます。理念を実現するための7つのポリシーもホームページで公開し、これに基づいて行動しています。また、当院では患者さんとのコミュニケーションや情報提供を大切にしています。痛みなどのつらい症状がない患者さんの場合、初診では治療を行わずにカウンセリングと診療計画の策定を行い、ご納得いただいてから治療を始めるようにしています。診療の流れやウェブ予約もホームページ上でご説明しています。さらにきめ細かな情報提供のために、2005年から2ヵ月に1度院内新聞を制作したり、新しい歯科医療情報は歯科医師がブログで記事にして発信しています。

心に残っているご経験があれば教えてください。

今井崇博理事長 アイビー歯科クリニック4

開業当時より、小学校低学年の頃から親御さんと一緒に通い続けてくれたお子さんがいました。定期的に来院されていた子で、当院での診療を通して口腔内に関心が出てきたそうで、歯科衛生士養成の専門学校に進み、ついには歯科衛生士になりました。道外の歯科医院で、今でも歯科衛生士として働いていて、ときどきメールをくれることもあるんですよ。そうやって当院の診療を通して、歯科に興味を持ってくれるのは、とてもうれしいことですね。

大学病院で提供するような歯科医療を地域で提供したい

スタッフへの指導やコミュニケーションで気をつけていることはありますか。

今井崇博理事長 アイビー歯科クリニック5

当院は患者さんとだけでなく、スタッフ間のコミュニケーションも大切にしています。少なくとも月1回以上の院内勉強会、歯科衛生士による患者さんの症例検討会、それ以外にプロジェクトチームによる勉強会と情報共有など、さまざまな取り組みを行って、新しい医療技術と情報を患者さんに提供できるようにしています。皆が向上心をもって取り組んでいますので、私自身が気をつけているのは指導というよりは「誘導」に近いものですね。各スタッフの役割や個性、価値観を把握して、クリニックの理念をどう反映していくのがベストかを考えます。この人が大事にしているのは技術、この人が大事にしているのはコミュニケーションなどそれぞれの特性を生かし、一人ひとりの力を引き出して、成長につなげていきたいと思っています。

お忙しいとは思いますが、休日はどのように過ごされていますか。

休日も講習会などで予定が入ってしまうことがよくありますし、空いている日も勉強は欠かせません。子どもは3人いますが、妻も仕事をしていますので、休日は私も子どもたちの世話をしています。息抜きの時間としては、私は芋焼酎が好きなので晩酌を楽しむこともありますが、油断すると太ってしまうほうなので、時間があるときはスポーツジムなどで運動もしていますよ。

今後の展望や読者へメッセージをお願いします。

今井崇博理事長 アイビー歯科クリニック6

北海道は広く、道内に大学病院など専門性の高い歯科医療を提供している医療機関はそう多くありません。そのため地域のクリニックの役割はたいへん重要で、質の高い歯科医療を1つの歯科医院で総合的に提供していくことが必要であると考えています。当院には専門的な勉強を積んだ歯科医師も在籍し、新しい機材や治療法も積極的に取り入れています。これからも歯科医療の質と利便性を追求して、子どもの頃からお世話になってきた地域に貢献していきたいですね。患者さんに対してはいつも親身に、ご納得いただけるような治療を提供できるよう、これからも努力していきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックの詰め物/4万5000円~、シリコンを使用した入れ歯治療/32万円~、インプラント治療/37万5000円~、歯列矯正(小児)/25万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/55万円~、ホワイトニング/2万9500円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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