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松本 昌久 院長の独自取材記事

まつもとクリニック

(愛知郡東郷町/赤池駅)

最終更新日:2021/10/12

松本昌久院長 まつもとクリニック main

赤池駅から車で7分ほどの住宅街の一角にある「まつもとクリニック」。デザイン性が高いクリニックの建物は、方向によって形が違って見えるよう設計されている。また、患者が緊張しないような造りをめざしたという院内は明るく温かみがあり、とてもリラックスできる。院長の松本昌久先生は、藤田保健衛生大学病院、栃木県の足利赤十字病院にて、消化器外科の医師として勤務。開業にあたって、整形外科や内科の分野でも多くの経験を積んだ。現在、特に胃・大腸の内視鏡検査に力を入れる松本先生。「楽に検査を受けられるよういろいろと工夫していますので、安心してお越しください」と優しく語る。終始朗らかで気さくな松本先生に、医師をめざしたきっかけや診療の際の心がけ、プライベートの過ごし方など幅広く聞いた。

(取材日2017年4月11日)

消化器外科に加え、整形外科や内科の分野でも研鑽

まず、医師をめざしたきっかけについて教えていただけますか?

松本昌久院長 まつもとクリニック1

医師の家系ではないのですが、兄2人が医師と獣医師になりました。私は3人兄弟の末っ子で、兄たちが一生懸命勉強する姿を見てはいたのですが、当初はあまり興味が湧かなかったんです。それで、高校時代はサッカーに打ち込んでいました。また、趣味が釣りで魚を扱うことが好きだったため、魚の養殖にも関心がありました。水産学部に入りたいと思っていたほどです。その頃、兄が「医師になるのはどうか」と勧めてくれまして。医師である親戚が実家の近くで開業していましたので、診察の様子を見学するため、そこに連れて行かれたりもしました(笑)。兄や親戚を通して、医療の魅力について聞くにつれ、医師をめざそうと決意するようになったんです。

開業までのご経歴についてもお聞かせください。

大学卒業後、藤田保健衛生大学病院で2年間研修医として勤務しました。その頃は毎日忙しくて、とにかく無我夢中でしたね。食道や胃、大腸などの消化器に興味があったこと、手術に伴うやりがいが得られることなどから、消化器外科を選びました。研修後は栃木県の足利赤十字病院に2年間勤めました。研修医の頃とは違い、一人前の医師として、病気の診断や治療方針の説明など多くの責任が委ねられます。自分が担当した患者さんが治っていくのを見ることは大きな喜びでした。医師として大きく成長できた期間だったのではないかと思います。それから、再び大学病院に戻った後、名古屋市の山口病院や第一なるみ病院で、整形外科や内科などの診療経験も積み、2009年に開業しました。

足利赤十字病院での2年間が転機となったのですね。

松本昌久院長 まつもとクリニック2

その期間を通して、医師としての責任感が一層強まるのを感じました。卒業してまだ3年目でしたが、自分で病気の診断を下し、治療しなければなりません。「手術が必要だ」と思えば、自分から先輩に「手術をしたいので手伝ってください」とお願いする必要もありました。また、私の一言で患者さんが一喜一憂されるということを、身をもって感じました。同じことを伝えるにしても、こちらの話し方やその方の性格によっても反応は異なってきます。患者さんに対する接し方に、それまで以上に気を配るようになりました。当時は本当に多くのことを勉強しましたし、診療を通して学ばされることも多かったですね。その頃学んだことが、ここでの診療にも生かされていると思います。

患者の負担に配慮した、胃・大腸内視鏡検査が特徴

診療の際、どんなことを心がけておられますか?

松本昌久院長 まつもとクリニック3

これも勤務医時代に学んだことですが、患者さんが診察室に入って来られるときからよく観察するよう心がけています。表情や歩き方で患者さんの状態がある程度わかるからです。また、できる限り話を聞くようにも努めていますね。まずは患者さんの訴えに十分耳を傾けて、その後補足的に質問し、さらに話してもらいます。私のことを孫のように思って、いろいろと話してくださるご年配の方もいらっしゃいますよ。私に伝えにくいことを看護師や受付スタッフに伝えてくださる方もいます。なので、スタッフ全員が患者さんの情報を共有するようにも心がけています。情報共有を兼ねて、食事に出かけることもあります。近いうちにみんなで栄にある劇場へ公演を見に行く予定もあるんですよ(笑)。

クリニックの患者層についてお聞かせください。

一般的な内科も診療していますので、子どもからご年配の方まで幅広い年齢層の方が来院されます。とはいえ、胃・大腸の内視鏡検査を受けに来られる方が比較的多いですね。2016年の1年間で、約1200件の内視鏡検査を行いました。主に40~50代の方が、「再検査が必要と言われた」、「胃の調子が悪いから」といった理由で検査に来られます。また、慢性疾患の治療で通院されている60~70代の方が検査を受けられることもありますね。インターネットからのご予約で遠方から来られる方もいらっしゃいますが、ほとんどの場合、来院されている患者さんからの紹介で検査を受けに来られます。おかげさまで、現在はかなり先まで予約が入っているような状況です。

内視鏡検査に力を入れておられるのですね。

松本昌久院長 まつもとクリニック4

昨年検査機器を新しいものに入れ替えました。また、当院では、胃と大腸の内視鏡検査を同日に行うコースも設けています。患者さんの負担をできるだけ減らしたいからです。同日に行えば、来院していただく回数が減り、食事制限も一度で済みますし、費用も少なくて済むんです。検査の説明の際には、患者さんを安心させるよう努めるとともに、正直にお話しするようにも心がけていますね。例えば、大腸がんの場合、早期に見つけても、まれにリンパ節に転移している可能性もあります。そうしたリスクについて、詳細なデータを示して説明するよう努めています。また、大学病院などに紹介する必要がある場合、スピーディーに対応するとともに通いやすい所を紹介するなど、ご希望に沿うようにも心がけています。予約状況でかなり先までお受けできないのは心苦しいですが、私一人でやっていますので無理して行い何かあってはいけませんし、ご理解いただければと思います。

患者がリラックスして過ごせる空間づくりを心がける

クリニックの外観や内装にもこだわっておられますね。

松本昌久院長 まつもとクリニック5

ここは見通しがいい場所ですので、見る人のイメージに残りやすい外観にしたかったんです。当初の設計案では四角形の建物になる予定だったのですが、設計士さんにお願いして現在のデザインにしてもらいました。方向によって見え方が異なり、三角形や四角形、円形に見えたりするんですよ。院内は、患者さんがリラックスして過ごせるよう、全体的に木目調の内装にしました。待合室もゆっくりできるような造りを心がけましたね。問診票を書くためのカウンター席を設置したり、肘かけ付きのソファを置いたりしたのも、ゆったりと過ごしていただきたいからです。また、内視鏡検査の前処置室には、リクライニングチェアも備えています。全体的に患者さんが緊張しないような造りをめざしました。

プライベートはどのように過ごしておられますか?

以前はロードバイクであちこち回ってましたが、同期の友人に誘われてマラソンを始め、今はマラソンに打ち込んでいます。年間15回ぐらいはマラソン大会に参加していて、近いうちに長野で行われる大会に出る予定もあります。最近は、医療スタッフとしてボランティアで走る、ランニングドクターとして参加することが多いですね。走りながら巡回し、具合が悪くなった方を診療するんです。いろいろな大会に出させていただいていますよ。マラソンは今後も続けていきたいですし、他のアウトドアスポーツもやりたいですね。プライベートでリフレッシュすることが、仕事のモチベーションアップにもつながります。

最後に、本誌の読者に向けたメッセージをお願いします。

松本昌久院長 まつもとクリニック6

内視鏡検査に不安をお持ちの方も多いことと思います。しかし、病気の早期発見により命が助かることも多々ありますので、怖がらずに検査を受けてほしいですね。早期の大腸がんであれば、開腹せずに内視鏡で切除できます。当院では検査の際に麻酔を施しますので、目を覚まされるときにはもう検査は終わっています。また、先ほどお話ししたように、胃と大腸の検査を同日に受けていただくことも可能です。さらに、胃内視鏡の場合、仕事帰りに検査を受けられよう、平日18時まで行っています。検査の前処置室や検査後ゆっくりと過ごしていただけるスペースも設けています。楽に検査を受けられるよういろいろと工夫していますので、安心してお越しください。

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