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三枝 欣也 院長の独自取材記事

さいぐさクリニック

(川口市/草加駅)

最終更新日:2022/10/14

三枝欣也院長 さいぐさクリニック main

東武伊勢崎線・草加駅から車で約10分。「さいぐさクリニック」は、内科・皮膚科・婦人科・整形外科・消化器外科と幅広い分野に対応し、美容皮膚科の自由診療や健康診断、訪問診療にも力を入れるクリニックだ。「スタート時点では内科と皮膚科でしたが、ご高齢の患者さんには整形外科も必要、検査の充実のためには消化器外科を……と拡大し、現在のようになりました」と話すのは、院長の三枝欣也先生。わかりやすくしっかり説明することを何より大切にしている。また、地域のクリニックの使命として病気を早く見つけて治療し、必要に応じて適切な医療機関につなぐほか、在宅医療にも取り組んでいる。三枝院長に、診療体制や診療の際に大切にしていること、今後の展望などを語ってもらった。

(取材日2022年9月9日)

内科、皮膚科、消化器外科など幅広い診療科に対応

開業のきっかけは何だったのでしょうか。

三枝欣也院長 さいぐさクリニック1

実家が婦人科・産科医院なので、もとは産婦人科医になって実家を継ごうかと考えていたんです。ところが医師になってこれから産婦人科を専門的に学ぼうと思っていた矢先、父ががんを発症し、数年かけて産婦人科の勉強をしてから開業という当初の計画が難しくなりました。方向転換を余儀なくされ、時代的に町のクリニックでの病気の早期発見・治療が求められていたこともあり、内科と興味のあった皮膚科のクリニックを開業することに決めました。この場所とのご縁ができたのは、友人の紹介ですね。患者さんは、ほとんどが近くにお住まいの方です。お隣が介護つき有料老人ホームで、道路から少し奥まっている立地のせいか、まだ「近くに住んでいたのに知らなかった」と言われることもありますけれど、開業から14年たち、少しは認識されてきたかなと思います(笑)。

内科、皮膚科、消化器外科、整形外科、婦人科と、診療科目が幅広いのですね。

ええ。スタート時点では内科と皮膚科でしたが、例えば、内科に来られた女性で貧血がひどく子宮筋腫が疑われるようなケースもありますし、皮膚科で保険適用にならないしみ取りなどのご相談を受けることもありました。そこで婦人科については、もとは産科、婦人科の医師をめざして真剣に学んでいたので、当院で対応できるものは対応することにして、皮膚科でも自費診療に対応することにしました。今は専用の診療室を設けて、美容皮膚科を専門とする先生に来ていただいています。ご高齢の患者さんは、整形外科治療を必要とする方も多いので、だったら整形外科も診よう、検診の充実とスムーズな治療のためには消化器外科もカバーしたい、というふうに患者さんのニーズに応えて拡大していった結果、現在のような幅広い診療科目に対応するクリニックになりました。

今の診療体制について教えてください。

三枝欣也院長 さいぐさクリニック2

私を含めて6人の医師が診療を担当しています。私が担当する内科・皮膚科は毎日、整形外科と婦人科は月に数日専門の医師に来てもらっていて、消化器外科の診療は毎週木曜で、午前中に経鼻内視鏡検査を行っています。消化器外科担当の先生は、千葉県流山市の千葉友愛記念病院の院長でもあるので、検査で胃がんなどが見つかった場合は、外科手術や病院での治療へとスムーズに進めていけます。とても説明が丁寧な先生ですし、診察・検査から手術、退院後の診察まで同じ先生に診てもらえるのは、患者さんの安心につながっているかなと思います。

町のクリニックの仕事はしっかり説明すること

検査体制はどのようなものになっているのでしょう。

三枝欣也院長 さいぐさクリニック3

経鼻内視鏡、エコー、エックス線、血液、CT、聴力、視力と、一通り必要な検査が行えるようにしています。CTだけは月に1度来る検査専用車での検査になりますが、それ以外はすべて同じ部屋内での検査が可能です。市の健診や病気を早く見つけて治療につなげることは、地域のクリニックの使命ですから、検査や健診は大切にしています。1部屋でほぼすべての検査ができるので、1人の検査時間が短いのが特徴でしょうか。市の健診のほか、企業の健診も数多く行っています。

訪問診療も行われているのですね。

はい、開業時から対応しています。今のところ施設への訪問が多く、介護つき有料老人ホームをはじめ、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、もっと小規模な宿泊施設などを何軒か診させていただいています。基本的に1人で対応していたので、開業から数年間は旅行に出られませんでした(笑)。ただ最近は24時間対応が求められ、1人で対応するには限界があるので、今は外部の医療機関と連携しながら行っています。個人宅への訪問診療は少ないですが、今通ってくださっている患者さんが通院困難になればもちろん行きますし、ニーズはあると思うので、これから体制を整えていきたいですね。私1人で診られる人数には限りがありますが、一緒に訪問診療をやってくれる先生もいらっしゃるので、力を入れていきたいです。

診療の際に、大事にしていることは何ですか?

三枝欣也院長 さいぐさクリニック4

わかりやすく、しっかりと説明することです。そうして説明して、患者さんがわかってくださるのがやりがいですね。例えば、健診を受けて結果が送られてきても、数値を見ただけではよくわからないし、わからなければ結果を生かすことはできません。たとえ異常がなくても、何のための検査で、結果はどういうことを表しているのかとか、なぜ経過観察が3ヵ月になっているのかとか、「なんだかよくわからない」のまま放置されることがないようにしっかり説明しています。町のクリニックの仕事は、説明することだと思いますね。僕以外の、外科や婦人科、整形外科の先生たちも説明をとても大切にしているのは同じです。そうして、内科はもちろん、婦人科、外科、皮膚科、どの分野でも詳しく説明できることが、当院の特徴といえるかもしれません。

医療からこぼれ落ちてしまう人を出さない

今後、さらに力を入れていきたいことはありますか?

三枝欣也院長 さいぐさクリニック5

やはり在宅医療です。これ以上診療科目を増やすのは現実的に難しいですし、今の時代に要求されているのは、診療科の拡大より在宅医療の充実じゃないかと思います。今、個人のお宅に訪問しているのは数軒あります。2週間に1回の訪問をとても楽しみにしてくれているのがうれしいですね。内科領域の治療のほか、粉瘤などの皮膚疾患の処置も可能です。在宅医療は看取りが中心になりがちですが、急変に対応する必要もあり、大学などで在宅の救急医療に対応する体制をつくる話もあります。そういう動きも含め、しっかりと対応していきたいですね。

地域のニーズに応えていくということですね。

そうですね。地域のクリニックの使命は2つあると思っています。1つは、病気を早く見つけて、適切な治療につなげること。治療まで自分の所で完結させる必要はなく、より高度な医療が必要なものなら、それを提供できる医療機関に患者さんを送るのが仕事です。そのためにも、これからの時代はより一層、幅広い診療科を一通り診られることが大事になるのかなと思います。もう1つは、医療からこぼれ落ちてしまう人を出さないことです。医療機関に行くのが難しい人も、訪問診療によってしっかり診ていくこと。その2つを今後も大事にしていくつもりです。

最後に、地域の方々へのメッセージをお願いします。

三枝欣也院長 さいぐさクリニック6

当院は内科に限らず幅広く診療を行っており、訪問診療にも対応していますので、困り事がありましたら気軽にいらしてみてください。ほかで受けられた健康診断の結果説明もしていますので、わからないところがあるので聞きたいといったご相談も大歓迎です。説明が少ない、患者さんが気を使ってカチカチになってしまうような医療は違うと思っており、「開かれた医療」、しっかり説明するオープンな医療をめざしています。訪問診療を保険で行える範囲はクリニックから半径16km以内となっていて意外と遠くまで行けますので、お困りでしたらご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみのケア/1万780円~

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