全国のドクター9,253人の想いを取材
クリニック・病院 158,515件の情報を掲載(2024年6月03日現在)

  1. TOP
  2. 新潟県
  3. 新潟市西蒲区
  4. 巻駅
  5. 八木歯科クリニック
  6. 八木 一江 院長

八木 一江 院長の独自取材記事

八木歯科クリニック

(新潟市西蒲区/巻駅)

最終更新日:2022/08/29

八木一江院長 八木歯科クリニック main

新潟市郊外、西蒲区巻地区ののどかな田園風景の中にたたずむ「八木歯科クリニック」。オレンジ色をキーカラーにアットホームな雰囲気に包まれる同院は、この地域で生まれ育った八木一江先生が開業し、今年で17周年を迎えた。「子どもから高齢者まで気軽に通える歯科医院」をめざし、虫歯・歯周病の治療、入れ歯の作製・調整、歯のクリーニングなど、基本的な治療を中心に提供している。歯科医院の怖いイメージを払拭するべく、さまざまな工夫を凝らす八木院長。「患者さんとのコミュニケーションを大切に、帰るときには笑顔になってもらえるよう心がけています」と話す。女性歯科医師らしいこまやかな気遣いで、温かさと優しさにあふれた診療を続ける八木先生に、これまでの歩みと診療への想い、今後の展望などについて話してもらった。

(取材日2022年7月28日)

子どもから高齢者まで気軽に通える歯科医院をめざして

歯科医師を志したきっかけを教えてください。

八木一江院長 八木歯科クリニック1

小学生の時から、将来なりたい職業の1位が歯科医師だったんです。というのも、私が子どもの頃、母は歯科医院に通院して治療を受けていて、母が苦労する様子を見て「自分で歯の治療ができたら」と思っていたからです。その夢を持ち続けて、高校卒業後、新潟大学歯学部に進学しました。大学では、学業の傍ら、弓道部に入って弓道の練習にも打ち込みました。勉強と部活の両立は大変でしたが、弓道部では同級生や先輩、後輩に恵まれ、仲間たちのおかげで乗り切ることができたという感じですね。

開業されるまでの経緯についてお聞かせいただけますか?

大学を卒業した後は、新潟県内の大学病院や基幹病院、歯科医院で経験を積みました。多くの先生にお世話になって、臨床を中心に幅広く学ばせていただきました。セミナーや講習会にもたくさん参加させてもらい、学びの多い時期でしたね。そして、今から17年前の2005年に開業しました。この場所を選んだのは、生まれ育った西蒲区巻地区で地域の皆さんの健康に貢献したいと思ったからです。周囲には田んぼが広がり、角田山が見えるのどかな場所で、とても気に入っています。最近は、住宅やアパートが増えて、さらに活気づいているのもうれしいところです。

開業時はどのような思いでスタートされましたか?

八木一江院長 八木歯科クリニック2

当時、私はまだ30代前半で、できることは限られましたので、不安の中での出発でした。それでも「お子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、気軽に来ていただける歯科医院をつくろう」という目標のもと、無我夢中で診療にあたりました。至らない点が多く、患者さんから叱咤激励していただくこともしばしば。試行錯誤しながら17年、あっという間でしたね。開業当初に幼稚園生や小学生だったお子さんは、今では大学生や社会人になって、久しぶりにお会いするとその成長ぶりに驚きます。同時に、長く診療してきたことを実感する瞬間でもありますね。

歯科医院の「怖い」「痛い」イメージを払拭したい

クリニックの外観や内装などでこだわっている点を教えてください。

八木一江院長 八木歯科クリニック3

まず、外観、内装ともオレンジ色を基調にして、温かい雰囲気を大事にしていることです。患者さんにリラックスして治療を受けていただけるように、という思いを込めています。また、数年前に診療スペースそれぞれにお花の名前をつけました。例えば、歯磨き指導などを行う大きな鏡のあるスペースは「ひまわり」、車いすで入ることができるスペースは「チューリップ」、マッサージ機能がついた診療ユニットがあるスペースは「ばら」、フライングタイプの診療ユニットがあるスペースは「クローバー」。当初はこのような呼び方が定着するか心配でしたが、皆さんすんなり受け入れてくださいましたね。名前をつけたことで、「自分のクリニック」という思いが強くなって、より愛着を持つようになりました。ちなみにフライングタイプのユニットというのは、タービンなどのホースが床につかず、衛生的な診療ユニットのことをいいます。

診療をするときに心がけているのはどのようなことですか?

歯科医院は「怖い、痛い」というイメージが強いですが、そんなイメージを払拭するため、特に初診の方は、しっかりコミュニケーションを取って理解、納得していただいた上で、治療を始めるようにしています。そのほうが患者さんに安心していただけると思うからです。患者さんとのやりとりはまずスタッフが中心になりますので、コミュニケーションを重視する姿勢はスタッフとも共有しています。そうやってコミュニケーションを重ねていくことで、「怖い、痛い」イメージをなくしていきたいと思っているのです。歯科医院は、悪くなってから行く所ではなく、症状がなくても予防的に通う所だと思っていただけたらうれしいですね。

ユニークな取り組みとして、クリニック新聞を発行されていると伺いました。詳しく教えてください。

八木一江院長 八木歯科クリニック4

毎月1回、A4判の用紙1枚に、当院の情報をまとめた「クリニック新聞」を作って院内で配布しています。ほぼ開業時から始めて、今月7月の最新号が194号になります。開業した頃は私の子どもがまだ小さく、学校の行事などで休診することがよくありましたので、診療スケジュール中心にちょっとした話題をお知らせするために始めたのです。当時はホームページやSNSはありませんでしたから。そのうちに患者さんから好評を頂くようになり、かれこれ15年以上、何とか続けることができました。新聞作成は大変ではありますが、私の想いなどもつづっていますので、今では楽しみでもあります。これからもできる限り続けていきたいですね。

高齢者の口腔機能の維持・向上にも注力

これから力を入れていきたいことはありますか?

八木一江院長 八木歯科クリニック5

高齢の患者さんに対しては、歯を診ること以上に、口腔機能を診ることに力を入れていきたいと考えています。例えば「入れ歯を作ったのに、ごはんが食べられない」と訴える患者さんは、少なくありません。なぜそうなるのかと言いますと、食べる時は口の周りはもちろん舌や顔全体の筋肉も必要になるのですが、そういった口腔機能が衰えてしまっているからです。口腔機能検査を行ったり、口腔機能を鍛える方法をお伝えしたり、生活習慣の見直しを提案したりして、高齢者の口腔機能の維持・向上により注力していきたいと考えています。

毎日お忙しいと思いますけれども、休日はどのようにお過ごしですか?

旅行が好きなので、お休みが取れたら1泊2日でも旅に出かけますね。去年は山口県、今年は栃木県の日光に行きました。日光では世界遺産巡りをしたのですが、歩き回って足ががくがくになって、ホテルに帰ったらもう寝るだけでした(笑)。でも、また行きたいです。知らない土地に行っていろいろなことを見たり聞いたりするのが楽しいんですよ。以前のように気兼ねなく旅行できるようになる日が、今から待ち遠しいです。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

八木一江院長 八木歯科クリニック6

温かい雰囲気とコミュニケーションを大切にして、患者さんに喜んでいただけるクリニックにしていきたいです。そのためには、チームワークが欠かせません。現在、良いチームワークを築けていると思いますので、これからもスタッフ一同力を合わせて、地域の皆さんのお口の健康をサポートしていきたいと思います。私の個人的な目標としては、これまで歯科治療を通して素晴らしいご縁を頂いてきましたので、今後さらに精進して、そのご縁を広げていきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング(ホームホワイトニング)/2万円~

Access