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木場 秀隆 院長の独自取材記事

陽歯科クリニック

(鹿児島市/広木駅)

最終更新日:2022/02/07

木場秀隆院長 陽歯科クリニック main

鹿児島市星ヶ峯の住宅街にある「陽歯科クリニック」。温かなひだまりのイメージが、「陽(はる)」という名の由来だそうだ。その名のとおり、診療室前の大きな窓からは明るい日差しが降り注いでおり、四季折々の花が咲く中庭が訪れる人の心を和ませてくれる。院長を務める木場秀隆先生は、専門である義歯補綴治療をはじめ、小児歯科や歯周病治療を含む幅広い診療を手がける熟練の歯科医師。長年の経験から、「天然の歯にかなうものはない」と痛感したそうで、口の中の健康を維持するための予防歯科に特に力を注いでいる。目の前の症状を治すことだけでなく、将来まで見据えた治療を提供しているという先生に、その想いをたっぷりと語ってもらった。

(取材日2021年12月9日)

丁寧な検査で口の状態を精密に把握

まずは先生のご経歴についてお聞かせください。

木場秀隆院長 陽歯科クリニック1

鹿児島大学歯学部を卒業し、同大学の義歯補綴科で入れ歯やかぶせ物、ブリッジの治療を専門的に学びました。この分野を選んだのは、補綴が歯科治療の最後に行われるものであり、そこに醍醐味を感じたからです。その途中には口腔外科や歯周病の治療があるのですが、最後の処置を知ることで、そこに至るまでの治療を総合的に学べると考えました。その頃の経験から、今も義歯治療を得意としていて、人それぞれ異なる口の状態に調和するような入れ歯の設計を実践しています。また福岡や鹿児島市内など複数の歯科クリニックでも勤務し、幅広い治療経験を積むことができました。その後いったん大学に戻って教職を務めた後、歯科医師としての自信がついた2007年に当院を開業しました。

こちらのクリニックの特徴は?

丁寧な検査を通じて、口の健康状態を精密に把握することに注力しています。初診の患者さんに対しては必ず時間をかけて問診し、歯周ポケット検査、エックス線検査、口腔内写真検査などを行い口全体の状態を診るようにしています。もちろん、痛みがある場合はすぐに応急処置を行いますが、疾患が再発しないベストな状態に持っていくには、今ある症状だけでなく、将来悪くなりそうな部分を含め総合的に診る必要があるからです。それに、歯周病のある方はまずそちらを優先して治療しないと、土台の悪い状態に詰め物やかぶせ物だけ変えても、根本的にいい状態に向かっていきません。これらを計画的に治療して、状態が悪化する前に防ぐことが大事だと考えています。また治療後は再発させないためのメンテナンスにも力を入れています。気持ち良く通院していただくために、数年前から待ち時間の少ない完全予約制を取り入れました。

診療室から見えるお庭がすてきですね。

木場秀隆院長 陽歯科クリニック2

患者さんに心地良く過ごしてもらうために、中庭には一番こだわったんですよ。いい景色が見えれば癒やされるだろうなと思いまして。庭には妻が季節の花を植えてくれていて、私は草むしりの担当です(笑)。患者さんの中にはこの庭を楽しみに来られている人もいらっしゃいますね。他には、お子さんに楽しく通ってもらうために、診療を受けたご褒美のおもちゃやシールなどを用意しています。ここは住宅街の中なので、お子さんからご高齢の方までさまざまな世代の方に来ていただいています。皆さんに安心して過ごしていただけるような院内づくりを心がけています。

生活習慣からくる歯の不具合に注目

先生はなぜ、歯科医師の道へ?

木場秀隆院長 陽歯科クリニック3

医療関係に進みたいと思うようになったのは、産婦人科の開業医だった叔父に影響を受けたからです。患者さんに感謝されている姿を見て憧れを覚えましたし、自分のクリニックを築いて自らの判断で責任を持って仕事ができるのは、私の性格に向いていると思ったんです。進学の時に最終的に選んだのは歯学部でしたが、結果的にその選択も間違っていなかったと感じています。手先を使う作業は昔から好きでしたし、患者さんに喜んでいただけると、この仕事をしていて本当に良かったと思えます。

診療の際に心がけていることは何ですか?

患者さんのお話、特に生活習慣をよく伺うことです。なぜなら歯科の疾患は、一種の生活習慣病とも言えるからです。例えば横向きに寝る癖があったり、頬づえをよくついていたりすると、次第に歯並びに影響が出て噛み合わせが悪くなり、それが原因で虫歯や歯周病になりやすくなるということもあります。よく「歯がしみるので虫歯では」という方がいますが、調べるとそうではなく、噛み合わせのずれによって特定の歯に負担がかかっている状態だったりするんです。口の中だけでなく、お顔や口元、姿勢などを見るとその患者さんにどんな癖があるのか想像がつくので、「こんな癖がありませんか」と伺うことで気づいていただき、習慣を変えるようにアドバイスしています。生活習慣を変えるだけで歯を健康に保ち、治療しなくて済むこともありますから。私は患者さんとお話しするのが好きなので、じっくりと話して、ここに来て良かったと思って帰っていただきたいのです。

診療を通じて患者さんに伝えたいことは?

木場秀隆院長 陽歯科クリニック4

治療ももちろん大事ですが、もっと大切なのは治療後の予防だということです。残念なことに、歯は手を加えれば加えるほど寿命が縮んでしまう特性があり、いくら人工物で補ってもいずれは壊れてしまいます。ですから、今ある歯をできるだけ長持ちさせるには、悪くなる前に定期的に通院して予防するしかないんです。歯科医師として経験を積むほど、天然の歯にかなうものはないと痛感するようになりました。中には「悪いところがないのになぜ通院する必要があるの」と疑問に思う人もいらっしゃいますから、悪くならないようにするために通っていただけるように、予防の大切さをもっとここから発信していかなければと考えています。

歯科クリニックを楽しく通える場所へ

自由診療に関してはどんなことを取り入れていますか?

木場秀隆院長 陽歯科クリニック5

これも予防歯科に関することですが、クリニック2階で歯のクリーニングを行っています。トレーニングを積んだ歯科衛生士が施術するのですが、これを定期的に行うと、歯の着色汚れが減ってつるつるしたきれいな状態を保つことが期待できます。何より、歯の表面についている「バイオフィルム」という菌の膜の除去を効率的に行いやすいのがメリットです。これは歯磨きなどのセルフケアだけでは難しいので、ぜひ多くの方に受けていただきたいですね。体の健康維持のためにジムに通うように、歯の健康維持のためにクリーニングに通うことを定着させていきたいと考えています。

今後の展望についてお聞かせください。

何か症状が出てから歯科に行くのではなく、いい状態を保つために通う患者さんが増えて、歯科は通って楽しいところ、気持ち良くなれるところという認識が広まっていくとうれしいです。笑顔あふれるクリニックが、私の理想です。予防歯科の考え方には確立された正解がなく、私もまだ模索中ではありますが、一つだけわかったのは、患者さん自身に予防の大切さを知ってもらうことが大事だということです。そのためには上から目線で指導的なことを言うのではなく、患者さんに寄り添って親身になって話を聞くことが大切だと思います。医療の基本はそこですね。それから、一番の予防は子どもの頃から歯のケアをして歯並びを整えることだと考えますから、小児矯正にもさらに積極的に取り組みたいです。予防や、噛み合わせといった咬合育成を、今後の自分のライフワークとして注力していきたいですね。

先生の健康法や休日の趣味は?

自分自身の健康はつい二の次にしてしまいがちですが(笑)、休みの日には30分くらいウォーキングをするように心がけています。それから、友達の先生と2、3人でキャンプに行くのもいいリフレッシュになっていますね。それぞれ自分のテントに泊まるソロキャンプスタイルです。その延長で、自宅でバーベキューを楽しんだりもします。他には、学生時代にバレーボールをしていたので、今もいろんなスポーツ観戦をするのが好きです。

最後に、メッセージをお願いします。

木場秀隆院長 陽歯科クリニック6

人生100年時代といいますが、健康で長生きするには、体の入り口である口のケアがとても大事です。より健康で過ごすために、ご自身の口の中に興味を持っていただきたいですね。それが全身の健康づくりにもつながっていくと思います。予防歯科に興味がある方は、ぜひ一度お越しいただき何でも気軽に相談してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯のクリーニング/5500円〜、小児矯正/40万円程度

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