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佐藤 英雄 院長の独自取材記事

さとう歯科医院

(朝霞市/朝霞駅)

最終更新日:2024/01/31

佐藤英雄院長 さとう歯科医院 main

東武東上線・朝霞駅東口から歩くこと2分、駅前商店街のビル2階にある「さとう歯科医院」を訪れた。佐藤英雄院長は、ざっくばらんに本音で患者と向き合う人間味あふれた人で、インタビュー中もよく笑い、そしてよく話してくれた。時折冗談を交えながらも、わかりやすく丁寧な説明と、納得した上での治療をモットーとしているそうだ。水曜・金曜・土曜日以外は21時まで診療しているのも同院の特徴。インタビューでは診療方針を中心に、佐藤院長の歯科に対する考え方や患者への思いまでを語ってもらった。

(取材日2016年4月23日)

多くの患者を診察するため口腔外科専門歯科医師を配置

現在の患者層と主訴から伺いたいと思います。

佐藤英雄院長 さとう歯科医院1

学校が休みに入ればお子さんが増え、平日は主婦や高齢者、土日や平日の夜はサラリーマンと、患者層はけっこう幅広いです。お子さんが来られた時は、治療を頑張った、あるいは親御さんの治療が終わるのをちゃんと待つことができたことに対して、ご褒美にちょっとしたプレゼントを渡すこともできます。主訴では若い方だと虫歯、年齢を重ねている方ですと、歯周病や入れ歯です。初診ではレントゲンと口腔内カメラで撮影し、主訴である痛む部分以外も口内内の全般の状況を把握した上で、診断を下し、それをモニターに移しながらご説明しています。現状だけでなく、放置した場合と治療を加えた場合の未来についても、想像がつく範囲内でお伝えするようにはしていますね。

先生はもともと口腔外科がご専門ですね。

大学卒業後に4年ほど大学の口腔外科で勤務医をしていましたが、日常の診療の中で複雑な親知らずの抜歯は時間も取りづらいので、その部分は専門の先生にお任せしようということで、「日本歯科大学」や近隣の専門の先生へ紹介しています。その分、僕は地域の歯科医師としてより多くの患者さんを診察することを優先しようという体制ですね。親知らずを抜くのが日常となっている専門の先生と、サンデードライバーみたいな僕とでは、やはり専門の先生のほうが患者さんも安心して任せられるでしょうからね。

インプラントに関してはいかがですか?

佐藤英雄院長 さとう歯科医院2

ブリッジや義歯・部分入れ歯という他の選択肢もありますので、例えば歯周病によりブリッジは難しいなどの事情を患者さんに説明し、相談した上で、インプラントしかないということでしたら専門の先生による治療を提案するという手順ですね。それぞれ利点欠点があり、ブリッジでは健康な両側の歯を削る必要があるし、磨きづらい部分ができて虫歯のリスクが高まる。部分入れ歯ですと噛み合わせはうまくいかないケースもあるけれど、取り外しができるのは利点という具合ですね。衛生面でも取り外して洗えるので優れている。噛み心地はブリッジには及ばないけれど、奥歯のほうなので見た目も気にしなくていいならば部分入れ歯でしょうし。インプラントは見た目に配慮できますし、自然歯のような噛み心地も期待できますが、手術が嫌だという方や高額だと考える方には向かないと思いますね。

納得いくまで時間を取って説明するのがモットー

診療において大切にされていることは何でしょうか?

佐藤英雄院長 さとう歯科医院3

患者さんの現在のお口の中の状況をお伝えし、その治療法などをしっかりと説明することです。ご納得いただけるまでずっと説明します。次に待っている方にはたいへん申し訳ないのですが、その患者さんにとってご自分の歯をどうするかは極めて大事なことですのでね。もう16年もこの方式でやってきておりますので、今では患者さんに文句を言われることもなくなりましたが(笑)。例えば1回レントゲン撮影しますと、3割負担では数千円かかります。その分はしっかりとご説明し、ご納得いただける診療を行わなければという歯科医師としての思いもあるのです。ただ「ここまで懇切丁寧に説明してくれる歯医者さんは初めて」と患者さんに思っていただけると、僕としてもうれしいですし、大いに励みになりますね。

ところで、診察室にある頭蓋骨の模型はどのような用途で使用されるのでしょうか?

主に親知らずの抜歯などの際に用いているもので、この部分にはこんな神経が走っていて痛むなどの説明ですね。顎も動かせますので、お見せしながらその仕組みを理解してもらいます。またもし、歯には問題はないけれど患者さんは不具合を訴えられている場合には、すぐ近くにある耳鼻咽喉科クリニックの先生とも仲良くしていますので、そちらを紹介しています。実は鼻孔の横には空洞があって、そこに炎症を起こしていて歯の痛みと感じるケースもあるのでね。そんな説明もできるので、この模型は重宝しているのですよ。口腔内は他の医療分野と密接につながっている部位ですので、他の専門分野の先生との連携は、けっこう重要ですね。

保険診療と自由診療についてはいかがでしょうか?

佐藤英雄院長 さとう歯科医院4

9割は保険の範囲内で済むようにとは心がけているところです。なので、こちらから自由診療をお勧めすることはまずありません。かぶせ物では高額な素材も用意していますが、保険適用内を希望される方にはお勧めはしていません。また土台が歯周病などで傷んでいる患者さんが白い歯にしたいとおっしゃっても「すぐ駄目になりますよ」と、本音でお伝えするようにしています。すぐに役立たずになるもので治療費をいただくのは医師としても本意ではありませんのでね。

歯磨きで「妥協しない」を心がけることが一番の予防法

本音で語ってくださる先生は患者にとってもありがたいものです。

佐藤英雄院長 さとう歯科医院5

それが特徴と言えば聞こえはいいですが、やり方を変える気はありません。また当院はこぢんまりと家族経営みたいにやっているものですから、時には歯科衛生士をしている妻と夫婦げんかみたいな感じにもなるのですよ。でもそれを長年通院している患者さんなどは「また始まったか」みたいな(笑)鷹揚に受け止めてくださいます。今ではもう10年以上働いてくれているスタッフも、見学に来てくれた際にちょうど夫婦げんかをしてましてね。「あーあ、もう彼女は別の医院に就職するよ」なんて妻と話していたら、何を思ったかうちに就職してくれて(笑)。患者さんといい、スタッフといい、本当にありがたいですね。それと近所の居酒屋で患者さんとご一緒になることもよくある。その場では僕よりも若い患者さんがタメ口で話してくる関係ですから。でも診療の場を離れれば、お互い地元の人間同士。それでいいと思っていますよ。

そもそも歯科医師となったきっかけは何だったのでしょうか?

小学生の頃は医師になりたくて、高校では弁護士になろうとの夢を持って文系に進みましたが、もともと父は僕を医者にしたいという夢を持っていましてね。それがわかっていたので高校卒業間際に、育ててくれた親への感謝の気持ちから、最終的に医学の世界に進んだという経緯です。ところが学力不足である程度の時間は要しましたが……。ただ患者さんの健康を預かる身となってからは本気で勉強をし始めました。それは今でも同じで、休診日にはセミナーに積極的に参加し、日々進歩する歯科学について吸収を怠らない姿勢でいますよ。患者さんも今はインターネットなどで豊富な情報が得られる時代です。医療のプロとしては、それ以上に最新の情報を収集し、その表と裏を専門の立場からもっと肉厚な情報として提供することが求められる時代だと思っていますね。

読者へのメッセージをお願いします。

佐藤英雄院長 さとう歯科医院6

疑問や聞きたいことがあれば何でもお答えしますので、気兼ねせずに聞いてほしいですね。僕も専門用語ではなく、可能な限りかみ砕いた言葉でお話しするようにしていますし、時に患者さんの顔色を伺いながらギャグも飛ばしてみたりもしながら、関心を持って聞いてもらえるようにしておりますので。そして歯はやはり予防が大切ということ。だいたい上の一番奥の歯は皆さんよく磨けていないものです。多分「こんなものでいいか」と妥協してやめちゃっているのですね。しかし、手が汚れていれば誰でも汚れが落ちるまで洗うはずです。同じことを歯でやれれば、歯科には定期検診で行くだけで痛い思いをしなくて済む。ですから磨き残しをなくすためにも「歯磨きは妥協しない」を心がけていただければと思いますね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

かぶせ物/3万3000円~、インプラント(1歯)/33万円~

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