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青戸 光紀 院長の独自取材記事

こころ歯科クリニック

(広島市安佐南区/大塚駅)

最終更新日:2022/10/13

青戸光紀院長 こころ歯科クリニック main

広島市安佐南区、大規模な住宅団地内に「こころ歯科クリニック」はある。広島市中心部や高速道路インターチェンジから近く、遠方だと島根県から通う患者もいるという。同院は0歳~100歳まで多世代の虫歯治療、歯周病治療からインプラント治療、矯正治療まで幅広く対応。分院と連携し、訪問診療にも力を入れている。2023年2月には、現在5台の治療ユニットを9台に増設し、訪問診療の拠点も増やしていく予定とのことだ。院長を務める青戸光紀先生は、「丁寧な診療と、わかりやすい説明を重視しています」と柔和な物腰で話す。取材では、青戸院長に同院の診療体制や診療にかける想いなどについて、じっくり語ってもらった。

(取材日2022年8月18日)

患者との縁を大切に心をもって診療するのがモットー

どんな理由で歯科医師をめざし、どのような研鑽を重ねてきたのですか?

青戸光紀院長 こころ歯科クリニック1

母が歯科衛生士として勤めていたクリニックの院長先生に、幼い頃からとてもお世話になりまして。自分の進路を考えた時に「人のために貢献できる仕事がいい」と思い、最初に思い浮かんだのが、母や院長先生の背中でした。そうした環境や出会いからご縁を感じて、歯科医師をめざすことにしたのです。ちなみに兄も歯科医師なんですよ。勤務医時代は東京まで勉強会へ通うなどたくさんの研鑽を積み、日進月歩の医療の世界で、新しい知見を養う気持ちをずっと大切にしてきました。最近は当院に口腔内スキャナーを導入し、マウスピース型装置を用いた矯正をはじめ、さまざまな分野で活用しています。スキャンすることで歯型データを短時間で採取でき、嘔吐反応が強くて従来の印象材を噛む歯型採りがつらかった、という患者さまの負担軽減につながっていると思います。今後も安全で確実な治療を提供するため、新たな医療技術を取り入れていきたいですね。

開業の経緯と現状について教えてください。

広島市安佐南区に開院したのは、大きな団地があり、ベッドタウンとして発展していく未来を見込んだからです。広島市中心部や高速道路のインターチェンジからもアクセスが良くて気に入りました。私自身もこの町に住み、地域密着で医療を提供していこうと決意し、2006年に「こころ歯科クリニック」を開業したのです。2013年には高齢者施設内に「ラベンダー歯科クリニック」、2014年には「メリィハウス歯科クリニック」を開院しました。当院は分院と連携し、高齢者施設に入居されている方の口腔ケアにも携わっています。本院である当院は、今後、予防医療をメインにしていきたいとも考え、来年2月には2階をリニューアルする予定です。

分院と連携し、高齢者施設内で治療を提供されているのですね。

青戸光紀院長 こころ歯科クリニック2

高齢者施設を運営する八千代会の理事長が、当院に患者さまとして来院されたことが、高齢者施設に分院を作るきっかけとなりました。この出会いを機に、高齢者施設内で歯科医療を提供してくれないかとお誘いをいただいたんです。高齢の方にとって、口腔ケアが大事とかねてから考えられていたという理事長の想いに共感し、先ほど申し上げた2つの分院を開院しました。現在私は、ご高齢の方をトータルで支える病院「メリィホスピタル」の運営にも携わっています。理事長とのご縁から多くの機会をいただき、今につながっていると深く感謝しています。

高齢の方への口腔ケアはどんな体制で行っているのでしょう。

歯科医師、歯科衛生士などのスタッフはもちろん、介護スタッフとのチームワークも必要です。そのため、ワンチームで治療に取り組むことをめざしてきました。具体的には、患者さまの介護状態に合わせた治療が提供できるように、介護スタッフと私たち歯科クリニックが連携したチームをつくったんです。例えば、寝たきりの患者さまがいれば、お部屋まで伺います。他にも、車いすの患者さまのお部屋までの送り迎えを、当院の歯科衛生士と介護スタッフが連携して行い、車いすに座ったまま治療を受けてもらえる体制も整えました。人手がかかったとしても、それで、入居者さまに安心して生活を送っていただければ何よりです。

患者のために、医療機器の導入や研鑽を惜しまない

診療で大切にしていることを教えてください。

青戸光紀院長 こころ歯科クリニック3

なるべく痛みを少なく、患者さまの負担を軽くする治療を心がけています。当院のインプラント治療でよく選ばれている、「抜歯即時インプラント治療」についてお話しするとわかりやすいかもしれません。従来のインプラント治療では、抜歯してからインプラント体を埋め込むまでの間、傷口が癒えるまで何ヵ月かの期間を置く必要がありました。しかしこの方法だと、その名のとおり抜歯直後にインプラント体を埋め込むため、治療期間の大幅な短縮がめざせます。抜歯即時インプラント治療は、患者さまにとってメリットが大きいと考え、私自身、勉強会に多数出席するなどして、技術を習得していきました。他にも多数の先端の医療設備を整えることで、患者さまの負担軽減をめざしています。

どんなスタッフさんが働かれているのですか?

スタッフ17人のうち、9人が歯科衛生士、歯科医師が5人、歯科技工士が1人、残りが受付や医療事務です。縁あって当院で働くスタッフは、長い時間を一緒に過ごす仲間なので、気持ち良く働いてもらいたいと考えています。「患者さまとのご縁を大切に、心をもって診療する」というポリシーを共有することはもちろん、勉強会やお食事会の開催などやってますよ。

スタッフさんは年齢層も、幅広いとお聞きしました。

青戸光紀院長 こころ歯科クリニック4

当院は60代~70代の歯科医師・歯科衛生士も活躍しています。意欲を持っている方には、年齢関係なく道を提供したいんです。そう考えたきっかけは、高齢者施設で働く、80歳のスタッフさんを見たこと。一般的に、退職してのんびりと生活されている方が多い年代のスタッフさんが、「社会の役に立ちたい」と生き生き働く姿を見て、当院も60代以上の方を受け入れるようになりました。もちろん若い人もいますが、21歳と72歳のスタッフが一緒に働くことで、お互い勉強になるみたいですよ。一人ひとりが得意分野を生かせるように考えて運営しています。

院長のモチベーションの源は、どんなことですか?

開業して複数のクリニックを持つと、院長は経営に特化することも多いですが、私は経営の数字とにらめっこするより、現場に出たいんです。患者さまから感謝の言葉をもらったり、遠方からわざわざ治療を受けに来てくれる方がいたり……。直接お会いして治療を提供することが、生きる糧なんですよね。本当に歯科医師はいい職業だと思います。今後、拠点が増えて組織が大きくなっても、生涯現場を大切にするスタイルは変わらないでしょう。生涯現役でいるために技術力を磨き、一人ひとりの患者さまに向き合い続けたいです。そうして身につけた技術を伝承するため、若手歯科医師の育成にも尽力しています。

時代に合わせた歯科クリニックとして発展

こちらは土曜も診療しているんですね。

青戸光紀院長 こころ歯科クリニック5

ええ。診療日や診療時間は、周辺にお住まいの患者さまの特性を考慮して決めているんです。当院はベッドタウンの住宅団地内にあり、都心部へ働きに出ている方が多いです。働いている患者さまも通いやすいようにと、平日は18時半まで、土曜日は17時まで診療しています。

今後の展望を教えてください。

当院の患者さまは0歳から100歳の方までいらっしゃり、時代に合わせた歯科クリニックとして発展してきました。日本では50歳以上の方の4人に1人が入れ歯を入れているといわれています。高齢化社会では、高齢の方の口腔ケアへの社会的なニーズもますます高まると考えられます。実は、クリニックへ通えない患者さまのお宅へ、歯科医師と歯科衛生士が訪問し、在宅で口腔ケアをする医療サービスもスタートしています。デイケアセンターの歯科クリニックバージョンのようなイメージですね。1つの拠点で往診できる範囲は限られるので、需要の高まりを受けて、連携できる在宅歯科医療の拠点を増やそうと計画中です。

読者の方にメッセージをお願いします。

青戸光紀院長 こころ歯科クリニック6

当院は、口腔内のどんなお悩みも解決できるクリニックをめざしています。そのために、どのようなニーズにも応えられるだけの技術、設備、体制を用意してきたと自負しています。もしご不安なことがおありならば、ちょっとしたことでも大丈夫ですから、遠慮なく、何なりとご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/50万円~、インプラント治療/30万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/59万8,000円~、ホワイトニング/3万5,000円~、入れ歯治療/10万円~

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