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保険診療でぴったり合う入れ歯を追究
定期的な検診と作り替えが鍵

なかむら歯科

(本巣市/モレラ岐阜駅)

最終更新日:2022/02/10

なかむら歯科 保険診療でぴったり合う入れ歯を追究 定期的な検診と作り替えが鍵 なかむら歯科 保険診療でぴったり合う入れ歯を追究 定期的な検診と作り替えが鍵
  • 保険診療

最近では、審美性や耐久性を考慮した、材質もさまざまな自由診療の入れ歯があることが知られている。保険診療の入れ歯は、レジンという歯科用プラスチック樹脂でできており、費用を抑えられるというメリットがあるものの、変色しやすく違和感があるなどのマイナスイメージを持つ人も多いだろう。「なかむら歯科」の中村浩院長は、大学時代から入れ歯を専門に学んできたエキスパート。「保険診療でも、すべての工程を基本に忠実に行えば最終調整の必要がほとんどないほどの仕上がりをめざせます。口内の状態は加齢に伴い変わるので、2~3年で作り替えることを考えたら、保険診療の入れ歯が適していると言えるでしょう」。職人気質で患者にぴったり合った入れ歯作りに情熱をかける中村院長に、保険診療の入れ歯について詳しく聞いた。

(取材日2022年1月5日)

患者に合わせた噛める入れ歯の作製を。定期的なメンテナンスで口内の健康を保つ

Q入れ歯の自由診療と保険診療の違いを教えてください。
A
なかむら歯科 まずは保険内での治療検討を

▲まずは保険内での治療検討を

自由診療の入れ歯には、厚みを薄くできる金属床のものやワイヤーのないノンクラスプデンチャーなどがあります。材料が複雑化しているため修理にも時間がかかり、ケアもお年寄りにとって負担になることを考えると、僕はお金をかけて作るメリットは少ないと思います。保険の入れ歯は、プラスチックのため変色もしますし強度はありませんが、費用が抑えられるので負担が少なくて済みます。入れ歯ではありませんが、抜歯後の選択肢としてインプラントを勧められることも多いでしょう。しかしこれは、誰にでも適しているわけではありません。インプラントは丁寧なケアが生涯必要になり、歯槽膿漏が原因で歯を失った人にそのケアは基本向いていません。

Qこちらでは保険診療での入れ歯治療に注力されているそうですね。
A
なかむら歯科 常に自分の口に合った入れ歯であることが大切

▲常に自分の口に合った入れ歯であることが大切

自由診療でも保険診療でも、入れ歯というものは何十年も持つものではありません。お口の中は細菌の温床であり、どんなに優れた材料でも、入れ歯のところには菌が侵入します。加齢に伴い、歯茎が下がったり歯の位置が変わったりと口内環境は変化するので、同じ物をずっと使うよりも2~3年で新しい物を作るほうがお口の健康にもつながってきます。なので、入れ歯は費用負担の少ない保険診療が適していると考えます。まずは保険診療という仕組みがあるのですから、保険内で治療してみて、それでどうしてもということであれば自由診療を検討されるというかたちで良いのではないかと思います。

Q自分に合った入れ歯を作るために大切なことは何ですか?
A
なかむら歯科 半年に1度の定期検診で快適な入れ歯を維持

▲半年に1度の定期検診で快適な入れ歯を維持

噛み合わせが悪い状態や歯周病のまま入れ歯を作ったのでは、ぴったり合うはずがありません。自分に合った入れ歯を作るには、入れ歯の土台となる残っている歯を整えることが大事です。当院では、必要に応じてまず歯周病の治療やきちんと噛み合っていないかぶせ物の作り直しをご提案します。これは入れ歯のためだけでなく患者さんのお口の健康にもつながるため、時間はかかりますが必要なことだと考えます。「ほかの歯は痛くないのになぜ作り替えるのか」と思うかもしれませんが、先ほどもお話ししたように、加齢で口内環境は変化します。10代で治療した詰め物やかぶせ物は、長年使えばすり減り、それによって噛み合わせも変化してしまうのです。

Q入れ歯作製の工程とメンテナンスについて教えてください。
A
なかむら歯科 保険診療での入れ歯治療に注力している中村院長

▲保険診療での入れ歯治療に注力している中村院長

入れ歯の型を採る際に、歯茎から出血したり歯がぐらついたりしているようでは、ぴったりした入れ歯は作れません。まず口腔環境を整え、精密な型を採れるようにする必要があります。作製の前工程から全面的に僕が関わり、後を任せる歯科技工士には細かく指示を出しますし、仕上がり時にも患者さんのお口にぴったり合うよう調整まで細かく行っています。仮歯も体の中に入れるものであり機能を担うものですから、同じように丁寧に作っています。メンテナンスでは半年に1度の定期検診で、歯のクリーニングをし、歯茎が痩せていれば入れ歯の内側にレジンを盛って厚みを作るなどして調整をします。そして2~3年後をめどに新しいものに作り替えます。

Qホームケアではどんなことに気をつけたらよいでしょう。
A
なかむら歯科 自分自身での日頃のケアが大事

▲自分自身での日頃のケアが大事

ご自宅でのケアは、入れ歯専用のブラシを使って手洗いせっけんで洗ってください。発泡性の除菌剤に漬けるだけの方もいらっしゃると思いますが、これは除菌でしかないので、使うのであればブラシで表面の汚れを落としてからにしてください。超音波洗浄機があればそこに漬けておくだけでもよいでしょう。基本的に、就寝時は歯が噛み合っているのが普通です。なので、歯が抜けている時間が長いと、ずれが生じてしまいます。また、入れ歯を外して寝ていた高齢者が震災の際に入れ歯をなくして困ったケースが多々ありました。1本だけの小さい入れ歯は、飲み込む危険もあるので外したほうがよいですが、それ以外はできれば口に入れたまま寝てください。

ドクターからのメッセージ

中村 浩院長

保険で作る入れ歯は、費用がそれほどかからないために質が劣ると思われがちですが、歯科医師の技量と工夫、そして一つ一つの工程を丁寧にすることによって、ぴったり合う入れ歯の作製がめざせます。「高価なものこそが良いもの」という概念を一度取り払って考えてみてください。「保険内の入れ歯はこんなもの」と諦めている方にも満足していただける自信があります。今使っている入れ歯に対して違和感があるのなら、たとえがんのように命に関わる病気でなくてもセカンドオピニオンは必要でしょう。当院では、他院で打つ手がないと診断された方、相談だけの方にもしっかり対応いたしますので、最後の駆け込み寺と思って利用してください。

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