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子どもの虫歯予防は食生活が肝心
家族で一緒に健康な歯づくりを

ひがし小児・矯正歯科クリニック

(鈴鹿市/鈴鹿サーキット稲生駅)

最終更新日:2024/03/15

ひがし小児・矯正歯科クリニック 子どもの虫歯予防は食生活が肝心 家族で一緒に健康な歯づくりを ひがし小児・矯正歯科クリニック 子どもの虫歯予防は食生活が肝心 家族で一緒に健康な歯づくりを
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多くの人が一度は経験したことがあるであろう虫歯。実は生えたばかりの歯は虫歯になりやすいため、子どもは大人よりも注意が必要だ。しかし、小さい子どもは自身でしっかりと歯磨きができないため、仕上げ磨きも必須になる。「ひがし小児・矯正歯科クリニック」の東知宏院長は、食生活とも密接な関係があるといわれている虫歯について、「虫歯は感染症であり生活習慣病でもある」と語る。そのため、同院では、すべての患者に定期的に虫歯のリスクを測定する検査を実施し、口腔環境の改善を図って虫歯を繰り返さないようにサポートしている。子どもの歯科治療に注力する東院長に、親子で取り組める虫歯対策、虫歯と食生活の関係について詳しく聞いた。

(取材日2024年2月22日)

歯が生えたばかりの子どもは虫歯リスクが高め。規則正しい食生活と仕上げ磨きで虫歯のできにくい口腔環境へ

Q子どもの虫歯はいつから気をつけるべきですか?
A
ひがし小児・矯正歯科クリニック 診療中、安心できるように鏡で何しているか見ることができる

▲診療中、安心できるように鏡で何しているか見ることができる

歯が生え始める生後7~8ヵ月くらいから歯磨きを始めてほしいです。ただし、いきなり歯磨きをするのではなく、口に異物が入ることに慣れさせてから行うのが望ましいでしょう。まずは顔をなでる、唇を触る、お口の中に指を入れるといったステップを踏んでから歯磨きをしてあげてほしいです。突然、歯磨きをするとブラシでこすられた痛みで、歯磨きが嫌になる場合があります。本格的に歯磨きできるようになるのは、2歳くらいからですが、そのタイミングで歯磨きを始めようとすると、嫌がるケースがとても多いです。なので、歯磨きは生後7~8ヵ月くらいから徐々に慣れさせて行いましょう。

Q学校歯科健診を受けていても歯科医院の検診を受けるべきですか?
A
ひがし小児・矯正歯科クリニック 定期的な検査を推進する

▲定期的な検査を推進する

学校歯科健診では歯垢を取らないため、汚れの下に虫歯があったら見えない場合がありますし、診断基準も歯科医院での検診とは異なります。一方、歯科医院で行う検診は、お口の中の汚れを除去してから行うので隅々までしっかり診ることが可能です。あと、虫歯の中には黒くなっていない初期段階があるのですが、歯科医院の検診で見つかった場合は、すぐに現状の説明を行いその後のフォローもさせていただきます。しかし、学校歯科健診で虫歯の初期段階が見つかった場合は「要経過観察」という診断になり、歯科医院に行くかは個人の判断に委ねられます。学校歯科健診で引っかかった方は、すぐに歯科医院へ相談に来てほしいですね。

Q仕上げ磨きの重要性とやり方を教えてください。
A
ひがし小児・矯正歯科クリニック 小学生の間は仕上げ磨きも重要だという

▲小学生の間は仕上げ磨きも重要だという

生えかけや生えて間もない歯は虫歯になりやすいので、お子さんの歯を守るために仕上げ磨きは重要です。5~7歳くらいにかけて生えてくる一番奥の歯(第一大臼歯・6歳臼歯)が生えきって3年たつまでは、仕上げ磨きをしてあげてほしいですね。一番奥の歯は、生えきるまでに半年かかる場合もあるので、虫歯にさせないためにも丁寧なケアが必要です。その後も歯はどんどん生え替わっていくので、お子さんの歯垢のつき方を見て、小学生の間はずっと仕上げ磨きを行うことをお勧めします。「仕上げ磨きをやめたら虫歯が急に増えた」という方もいますので、磨きにくそうなところは仕上げ磨きをしてあげてほしいですね。

Q虫歯と食生活の関連について教えてください。
A
ひがし小児・矯正歯科クリニック 落ち着いた院内で、診療を受けられる

▲落ち着いた院内で、診療を受けられる

虫歯と糖分には密接な関係があります。砂糖やブドウ糖など糖分を摂取すると酸が産生されて、歯を溶かしてしまうのです。ごはんやおやつで糖分を摂取すると、酸によってしばらく虫歯になりやすくなります。それを唾液が元に戻してくれるのですが、頻繁に間食をしたりジュースを飲んだりしていると虫歯になりやすい時間が長くなってしまうのです。ジュースは食事とあわせて飲む方がよいです。ですので、虫歯にさせないためには規則正しい食生活が重要。おやつは1日1回など時間と回数を決めて、それ以外は糖分を摂取しないようにしましょう。特に寝ている間には唾液が分泌されないので、寝る前のジュースやおやつは控えるようにしてください。

Qこちらで行っている虫歯予防対策とはどのようなものですか?
A
ひがし小児・矯正歯科クリニック わかりやすく優しく指導してくれる院長

▲わかりやすく優しく指導してくれる院長

当院の予防歯科の特徴は、定期的に患者さんの虫歯リスクを検査して、お口の環境改善にも取り組んでいることです。リスクに合わせて通院の頻度も変え、リスクの高いお子さんにはフッ化物洗口という方法を指導し、積極的に口腔環境の改善を図っています。フッ化物洗口は、低濃度のフッ化物水溶液で毎日うがいをしていただくことで、虫歯リスクの低減をめざす方法です。また、虫歯リスクに影響を与える食生活の見直しと、お口のケアでリスク低減を図ることも可能です。当院では、毎回虫歯菌の強さを検査し、その結果を踏まえて、生活背景の問診も行っています。

ドクターからのメッセージ

東 知宏院長

虫歯は感染症であると同時に生活習慣病です。歯科医院に来るだけでは、虫歯を予防できないので、まずはご自宅でのケア方法を一緒に考えていきましょう。虫歯は1回治療が終わっても、生活習慣が変わらなければ繰り返しやすいです。当院では虫歯リスクの検査をして、口腔環境の改善をめざしていくので、ぜひ定期的に来ていただければと思います。また、お子さんの虫歯予防では仕上げ磨きはとても重要です。必ずお子さんを膝の上で寝かせて、口の中がよく見える状態で磨いてあげてくださいね。特に生えたての奥歯は、見えにくいので注意してください。

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