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藤本 竜太郎 院長の独自取材記事

ふじもと眼科

(西宮市/西宮駅)

最終更新日:2023/11/15

藤本竜太郎院長 ふじもと眼科 main

阪神本線西宮駅の南側すぐ、メディカルモールで20年にわたり診療を続ける「ふじもと眼科」。藤本竜太郎院長は、阪神間という環境に魅力を感じて開業を決心。「便利で暮らしやすい環境と地域の皆さんの穏やかな人柄は、開業当時も今も変わりません」と笑顔で話す。同院では日々の暮らしの中で遭遇するさまざまな眼科疾患に対応するほか、眼鏡やコンタクトレンズの処方、オルソケラトロジーなどを用いた子どもの近視治療や白内障日帰り手術にも注力する。目の見え方は「患者自身にしかわからない感覚」と話す院長。そこで丁寧な問診と精度の高い検査からも多角的な情報を得て、患者に満足してもらえる治療をめざすという。院長の眼科診療に対する思いもじっくりと聞いた。

(取材日2023年11月6日)

丁寧な問診や検査を重視

通院しやすい便利な立地ですね。

藤本竜太郎院長 ふじもと眼科1

かつては勤務医として奈良や和歌山で長く仕事をしていましたが、以前から恩師に「阪神間は暮らしやすい」と聞いていて、憧れがあったんですね。開業を考えたのがこのメディカルモールができる時期だったタイミングもあり、こちらへ移り住んだのです。交通の便も便利ですし、都心部とは違い穏やかな方が多く、診療のしやすさは日々感じています。診療内容としては、地域の眼科ですのでさまざまな目のトラブルに対応しています。目のできものや感染症、結膜炎、アレルギー性の疾患といった急性の病気に始まり、近視や遠視、眼鏡やコンタクトレンズの処方といった視力や見え方に関わる病気、また高齢者で多い白内障では日帰り手術も可能です。

どのような症状で受診される患者さんが多いですか?

学校検診の時期や花粉の時期など季節によって変化はありますが、年間を通じてご相談が多いのは、眼鏡やコンタクトレンズに関する相談です。「最近つくった眼鏡が見えにくい」という見え方のトラブル、「コンタクトレンズを使っていたら目が痛くなった」という合併症での受診も。見え方に関しては、視力検査が非常に大事だと考えています。今は、視力検査の機械と簡単な度合わせだけでレンズを決めることも増えています。でも、見え方というのはご本人にしかわからない感覚ですから、検査中に「見えています」と言われても、個人差は大きいです。またお子さんでは集中力が、高齢の方では他の目の疾患が見え方に影響する可能性も。検査する側には、その方が「どう見えているか」を捉える力が求められます。視力検査は日常的に行われるものですが、実は非常に奥が深く、適切なデータと検査者の力量や経験が欠かせないですね。

検査機器にもこだわりが?

藤本竜太郎院長 ふじもと眼科2

検査室のスペースを広く確保して、3人の方が同時に、5m離れた場所から視力検査をできるようにしています。基本的に眼は、対象物が近いほど、近いものをはっきり見るためにピント合わせをしてしまうのですが、距離をとることでそのピント合わせの影響を受けず、適切に視力を測れると考えています。他にも眼科の診断に必要な検査機器は一通りそろっています。最近では、緑内障の検査で有用な視野検査の新しい機械を増やしました。従来の視野計では片眼ずつふさいでじっと見続ける必要があり、高齢になると「この検査は疲れるから苦手」という方も。しかし新しい視野計は両眼を開けたまま測定ができて、目の動きも補正してくれますので、検査がかなり楽になったと思います。他にも、より広い範囲を一度で撮影できる眼底カメラや、アデノウイルスを検出するための機械などを導入。患者さんの負担が少なく、適切なデータが得られる検査を大事にしています。

子どもの近視や白内障手術にも注力

開業当初から、子どもの近視の治療に取り組まれています。

藤本竜太郎院長 ふじもと眼科3

視力が低下したお子さんの保護者からは、「眼鏡をかけないといけませんか?」「近視を止める方法はないですか」というご相談を多く受けます。当院では、まず詳しい視力検査を行って、視力が下がった原因を調べます。多いのはやはり近視ですが、近視や乱視などの屈折異常や目の病気がなくても視力が出ないお子さんがいて、心理的なストレスが影響している場合も考えられますので。視力低下の原因が近視だと特定できれば、一般的には眼鏡をかけるかどうかが問題になりますが、当院では開業当初から、オルソケラトロジーという治療を行っています。就寝中だけ特殊なハードコンタクトレンズを着ける治療で、見え方の改善が期待でき、日中は裸眼で過ごしやすくなることが望めます。他にも、国内外の先進の研究結果に基づいて、近視に関するさまざまなアドバイスを行います。

白内障の日帰り手術では、どんな点を大事にしていますか?

患者さんが術後、「思っていた通りの見え方になった」と感じられるような眼内レンズ選びを大事にしています。多くの患者さんは保険適用の単焦点レンズを選択されますが、「近くが見えない」と感じている患者さんに近くを見やすくする単焦点レンズを入れると、今度は遠くが見えにくくなって眼鏡が必要になり、戸惑ってしまうこともあり得ます。また「近く」と言っても、見えやすい距離が10cm変わることで、感じ方は大きく変化します。手元をクリアに見たいのか、パソコンが見たいのか、といった違いですね。こういったご希望を齟齬なく把握するために、当院では、手術が決まった方については、集団での説明会ではなく患者さんお一人ずつ個別で、説明や相談を重ねていきます。

手術が怖いという患者さんもいらっしゃいます。

藤本竜太郎院長 ふじもと眼科4

痛みはほぼ感じない状態で手術を行えるよう、さまざまな局所麻酔を用いますが、心理的な怖さや不安が強い方や目を強く閉じてしまいそうな方では、低濃度笑気ガス麻酔も使用できます。これは鎮静・鎮痛効果の期待できる低濃度笑気ガスを鼻から吸入することで、怖さや痛みを感じにくくすることをめざすもので、子どもの歯科治療でも使用されます。意識ははっきりあるけれど怖さは感じにくくなり、麻酔後はすぐに普段の状態に戻ることが期待できます。他にも、痛みに対しては細心の注意を払っていますので、不安なことは気軽にご相談ください。

言葉にしにくい目の違和感にも誠実に向き合う

個々の患者さんを大事にする診療スタイルが伝わってきます。

藤本竜太郎院長 ふじもと眼科5

治療だけでなく、さまざまな面で「患者さんの目線から考える」ことを大事にしています。当院では、急な症状で駆け込まれる患者さんにも対応できるように、あえて予約制にはしていませんが、受付には順番待ちモニターを設置。検査、診察、会計それぞれについて、受付時にお渡しした番号を表示していますので、あとどれぐらいでご自分の番になるのか確認しながら過ごしていただけます。待ち時間ができるだけ短くなるような工夫も行っていますし、どうしても待ち時間が発生する場合には、ちょっと外出していただくことも可能です。幅広い年齢の方が快適に受診していただけるように努めています。

開業から20年、現在のお気持ちをお聞かせください。

まずは相談してみよう、と気軽に利用してくださる方が多いのは、かかりつけ医として有り難いです。相談内容としては、「重い症状ではないけれど何となく違和感があって……」という方が多いので、まずはその不安を受け止めています。「大丈夫です」で終わらせてしまっては、もやもやした気持ちが残るかもしれません。もちろん、こちらは専門家の視点で「大丈夫」と伝えますが、医師から見て問題なくても、患者さんにとっては気になる場合もありますよね。そこできちんと問診と検査を行い、必要に応じて精密な検査も追加しながら、「大丈夫」の理由を明らかにするようにしています。そうして、納得してもらい安心して帰っていただけるように努めております。正しい診断と併せて、患者さんの不安を解消できるような診察を心がけることで、地域の皆さんの信頼を得られていたら、開業医としての役割を果たしていると感じられてうれしいです。

地域の方にメッセージをお願いします。

藤本竜太郎院長 ふじもと眼科6

目の病気は多岐にわたりますし、患者さんが感じている不自由さを医師に伝えるのは、実は簡単ではないと思います。当院ではそのような患者さんの不安にスタッフ皆で思いを寄せながら、診察や検査を行っています。診察に時間をかけ、検査機器のリニューアルも積極的に行うのはそのためです。また、目の病気や白内障、子どもの近視など、患者さんが多いテーマについてはオリジナルの冊子をお渡しして、帰宅後に理解を深めていただけるようにしています。当院で行えない手術については近隣の中核病院とも連携しながら治療にあたりますので、目や視力に関するお悩みがあれば、まずは気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/治療開始1ヵ月8万6000円~、治療継続の場合別途16万円

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