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チームで支える糖尿病の治療
一人ひとりに合わせたサポート

八木医院

(目黒区/自由が丘駅)

最終更新日:2023/07/14

八木医院 チームで支える糖尿病の治療 一人ひとりに合わせたサポート 八木医院 チームで支える糖尿病の治療 一人ひとりに合わせたサポート
  • 保険診療

国内に1000万人もの患者がいるとされる糖尿病。しかしながら健診などで指摘されても医療機関を受診していない人や、仕事が多忙で受診を中断し、かなり重症になってから病院に駆け込むような人も少なくない。内分泌・糖尿病を専門に内科全般に対応する「八木医院」では、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医である八木孝副院長を中心に、看護師や受付スタッフのチームとして対話重視の診療を実施している。勤務医時代の経験から「何かあったら気軽に話せる環境が必要」と実感した八木先生。同院ではいかにして患者を支え治療を進めていくのか、詳しい検査・治療内容や病気との向き合い方、適切な受診のタイミングなどと併せて聞いた。

(取材日2023年5月22日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q糖尿病とはどのような病気なのでしょうか。
A

糖尿病とは「インスリン」というホルモンの作用不足により血液中の糖がきちんと利用されず高血糖となる病気です。インスリンは膵臓のβ細胞から分泌されますが、糖尿病の種類としてβ細胞が壊れてしまう1型糖尿病のほかにも、膵臓への負荷が続くことで機能低下が生じた2型糖尿病、妊娠中の糖代謝異常である妊娠糖尿病などがあります。特に2型糖尿病は外食の増加など食生活の変化や自動車の普及・都市型の生活スタイルによる運動量の低下が影響し、この20年で1.5倍に患者さんが増えたといわれています。放置すると目や腎臓・足先の神経などに糖尿病合併症と呼ばれる障害が発生することがあるため、早期に治療を開始することが大事です。

Qどのようなタイミングで受診をするべきなのでしょうか。
A

糖尿病は重度になると尿の回数が増えたり、喉の渇きやだるさが出現したりすることがありますが、初期段階では症状はほとんどありません。ケガなどで病院を受診して糖尿病を指摘されたという方も、お話を聞くと健康診断で血糖が高いと指摘されていたという方が多いです。私は大学病院に勤務していた頃、症状を放置していたためにある日突然倒れ、救急搬送される患者さんを大勢見てきましたが、症状が気になる段階で受診していれば、入院せずに済んだケースも多かったです。先述した症状がある方はもちろん、健診で指摘された時点で早めにご相談いただければと思います。初期であれば薬を使わず、食事習慣などの見直しで改善を図っていきます。

Q糖尿病の診療で大切にされていることを教えてください。
A

糖尿病は症状があまりない病気だからこそ、合併症が生じないようにコントロールすることが大事だと考えています。仕事や家庭状況といった背景は一人ひとり異なりますので、その人に合った治療法を提案できればと思っています。受診の際には検査結果だけを見るのではなく、日常生活での変化や患者さんが試してみたことなどを伺いながら治療を進めていきますので、患者さんがご自身の思いを話しやすい診察を心がけています。また当院には日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医のほかに糖尿病のセルフケアについて専門知識を持ったスタッフが在籍していますので、じっくりとお話を伺いながらサポートすることができます。

検診・治療START!ステップで紹介します

1受付・問診
八木医院 受付・問診

糖尿病は普段の生活習慣の影響が大きいため、初診の問診では患者の食事の状況や通勤を含めた運動量などの生活スタイルについて聞き取りが行われる。時間をかけて詳細にヒアリングするため、同院での初診は事前予約が必要となる。血液検査の結果や診療情報提供書、お薬手帳を持っている場合は持参するとスムーズな診療につながるだろう。再診も原則予約制だが、患者の都合による予約変更にも柔軟に対応している。

2各種検査を実施
八木医院 各種検査を実施

通常の血液検査のほか、尿検査や血糖値・ヘモグロビンA1cの検査を行う。検査結果は5分程度で出るため、その日の患者の状態に即した薬の処方、生活習慣のアドバイスが可能となる。また同院では、インスリンの分泌量を調べる検査も院内で対応。患者の病態に合わせた、適切な治療の提案に役立てている。

3生活習慣見直しのアドバイス
八木医院 生活習慣見直しのアドバイス

生活習慣のアドバイスでは「患者さんの生活背景や健康意識などを会話の中から探り、その方に合わせたアドバイスを行っています」と八木副院長。例えば、仕事が忙しくコンビニの食事が多い人には、利用しているコンビニチェーンの商品リストを一緒に見ながら、何を選べばいいかをアドバイスしたり、腰が痛くて運動が難しい人には、上半身だけを使ってできる運動をレクチャーしたりと、個々の患者に合わせたサポートを実施している。

4動脈硬化や合併症にもアプローチ
八木医院 動脈硬化や合併症にもアプローチ

糖尿病は、目や腎臓・足先の神経などに合併症を引き起こすため、定期受診の際に症状をこまめに確認。糖尿病網膜症については近隣の眼科と連携することで早期発見・治療に努めている。これら合併症以外にも、全身を巡る血管の動脈硬化を引き起こして心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるため、血圧脈波検査や頸動脈エコーなどを組み合わせ、動脈硬化の評価を継続して行っている。

5看護師によるインスリン療法のサポートも
八木医院 看護師によるインスリン療法のサポートも

糖尿病の治療法の一つに、インスリンを患者自身が注射する自己注射療法がある。慣れないうちは不安を感じる人も多いため、同院では看護師が時間をかけて丁寧にレクチャー。そのほか、わからないことや困っていることがあれば、定期受診の際に尋ねれば、その都度疑問に答えたり、相談に乗ったりしてくれる。糖尿病は長期的な治療が必要となるため、患者が安心して治療に取り組めるよう、きめ細かなサポートを行っている。

ドクターからのメッセージ

八木 孝副院長

糖尿病の通院を中断してしまう理由は、多忙なお仕事で予約日の受診ができなくなった、体調が良くなったから行かなくなった……などさまざまです。しかし、一度受診が途切れてしまうと、次の一歩を踏み出しにくくなってしまう方が多いように思います。結果として、合併症が出現・悪化してしまうケースもあるため、継続的な受診で体調管理を行うことが重要だと考えます。当院は土曜も含め19時までの診療体制とすることで働き世代の方たちにも通いやすいクリニックをめざしています。健診結果が心配な方、通院が難しくなっている方など、お気軽にご相談いただければと思います。

八木 孝副院長 八木医院
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