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食事や運動など生活習慣を改善
病気に負けない体づくりを

大友外科整形外科

(北本市/北本駅)

最終更新日:2024/02/14

大友外科整形外科 食事や運動など生活習慣を改善 病気に負けない体づくりを 大友外科整形外科 食事や運動など生活習慣を改善 病気に負けない体づくりを
  • 保険診療

不定愁訴に悩む患者が増えている。内科の検査では異常がないにも関わらず、不調を感じる症状だ。腰が痛い、肩が凝る、片頭痛があるなど主訴もさまざまで、薬だけでは改善につながらないこともある。「大友外科整形外科」の大友通明院長によると、不調の裏には食事や運動など生活習慣の問題が隠れていることが考えられるという。これは同院が標榜する皮膚科や整形外科にもいえることで「皮膚は全身の鏡」だと大友院長は話す。体は自分が食べた物からできており、その栄養が骨や内臓に影響することで、皮膚や骨の症状として表れると考えているそう。この点を重視する同院では、皮膚科や整形外科の視点をもとに、食事や運動など生活習慣も含めた多角的な診療を行っている。今回は大友院長に、食生活と健康の関連性について話を聞いた。

(取材日2023年8月24日)

原因不明の体調不良の根本原因に着目。皮膚科や整形外科の視点と、生活習慣の見直しも含めた多角的な診療

Q最近は原因不明の体調不良が増えているそうですね。
A
大友外科整形外科 患者と優しく対話する院長

▲患者と優しく対話する院長

はい。内科の検査では異常がないにもかかわらず、腰が痛い、肩が凝る、片頭痛があるなど、不定愁訴と呼ばれるような症状を訴える方が増えています。考えられる原因の一つは運動不足です。新型コロナウイルス感染症流行の数年間を経て、以前よりも運動量が減った方も多いのではないでしょうか。動かない・歩かない生活が続いて筋肉量が落ちていると考えられます。そしてもう一つ、栄養の偏りも体調不良の大きな原因です。特にご高齢の方ですと、外出の機会が減って筋力が衰え、体が動きにくくなって食事がおろそかになり、栄養が十分に取れていない。この悪循環が目立ちます。

Q食生活も心身の健康に影響するのでしょうか?
A
大友外科整形外科 模型を使って説明もする

▲模型を使って説明もする

もちろんです。私たちの体をつくるためにはさまざまな栄養素が必要なのですが、中でも重要なのは「タンパク質」です。年齢を問わず、現代ではタンパク質が不足している方がとても多いですね。皮膚・骨・血管など、人の体のさまざまな組織を構成するコラーゲンもタンパク質の一種です。そしてコラーゲンを生成するためには鉄とビタミンCが不可欠です。これらの栄養素が体のもとをつくり、脳内の神経伝達物質のスムーズな働きを支えているのです。この仕組みを知れば、例えば「鉄分が不足すると頭痛につながる」といった関連性も、理解していただけるのではないでしょうか。

Q健康な体づくりのために、日常でできることを教えてください。
A
大友外科整形外科 清潔感あふれる院内

▲清潔感あふれる院内

「体は自分が食べた物からできている」ということを頭の片隅に置きながら、食事の内容を少し工夫されると良いかと思います。タンパク質は肉・魚・卵・大豆に含まれていますので、意識して取りましょう。一日に両手のひらに乗る量の食材をタンパク質で摂取するよう心がけてください。その他に、鉄分を含むレバーや赤身肉、ビタミンCを含むゴーヤや葉物野菜を取るとバランスが良くなります。現代人はごはんやパンといった主食類が多くなりがちですが、例えばパンを食べる際はマグネシウムを含む全粒粉入りのものを選んでみてはいかがでしょうか。栄養を考えた正しい食生活、そして十分な睡眠で代謝を整えましょう。

Qこちらでは生活習慣のアドバイスも行っていると伺いました。
A
大友外科整形外科 広々とした待合室

▲広々とした待合室

当院では外科・整形外科・リハビリテーション科・皮膚科を標榜していますが、食事や運動など生活習慣の改善も含め、体の中から外まで健康でいられるような医療を提供しています。いずれの症状にも食生活は密接に関係していますが、患者さんの年齢や職業によって適した方法はそれぞれです。例えば歯や顎の力が弱いご高齢の患者さんならば、赤身肉よりもプロテインのほうが効率的にタンパク質を摂取できるかもしれません。また足腰や免疫力の強化にはビタミンDが有用です。食事の用意が困難でお困りの方にはサプリメントの活用を提案するなど、一人ひとりに合った方法を患者さんと一緒に考えています。

Q皮膚科の症状も診てくださるのですね。
A
大友外科整形外科 正しい食生活と十分な睡眠が大事と話す院長

▲正しい食生活と十分な睡眠が大事と話す院長

赤ちゃんからご高齢の方まで、皮膚のお悩みは年代を問いません。日常の刺激やアレルギーから引き起こされるかゆみ・かぶれ、また思春期のお子さんはニキビに悩む方がとても多い印象です。皮膚は全身の鏡。体は自分が食べたものからできており、その栄養が骨や内臓に良くも悪くも影響し、体内の状態は皮膚に表れます。つまり皮膚科のお悩みの根本には食生活の問題があることが考えられるのです。皮膚細胞の源となる亜鉛など、不足している栄養があればそれを補う必要があります。これは皮膚科に限ったことではありません。タンパク質やビタミンなど骨の形成に役立つ栄養素を意識して取ることで、整形外科疾患の治療や予防にもつながります。

ドクターからのメッセージ

大友 通明院長

病気やケガを早い段階で治すことは大切ですが、それよりも重視すべきは、生活習慣を見直して病気やケガに負けない体をつくることです。今回の記事が、皆さんにとって食事や運動について考えるきっかけになるとうれしいですね。当院では、皮膚科や整形外科の視点をもとに、食事・運動・睡眠といった生活習慣も含めた多角的な診療を行っています。「調子が悪いな」と感じたらお気軽にご相談ください。

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