口腔内スキャナーを用いた
インプラント治療
畑山歯科医院
(枚方市/長尾駅)
最終更新日:2023/07/19
- 自由診療
自分の歯を失いそうな時や失った時、インプラント治療について考えてみたことがある人は少なくないのではないだろうか。しかし、治療への恐怖心や費用への不安が先立って治療になかなか進めない場合も多いだろう。枚方市長尾にある「畑山歯科医院」の畑山敬秀院長は、そんな患者の気持ちを「当然のこと」だと話す。「だからこそ歯科医師は患者さんの負担が少なくなるような治療をしなくてはいけない」と、導入を決めたものの一つが口腔内スキャナーだ。噛める喜びと治療の負担軽減を同時にかなえるべく日々まい進している畑山院長に、口腔内スキャナーを使用するメリットやインプラント治療の特徴、流れについて解説してもらった。
(取材日2021年2月12日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療の特徴を教えてください。
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A
インプラント治療とは、失ってしまった自分の歯の代わりに顎の骨に人工歯根を埋め込み、さらにその上に人工歯をかぶせる治療法です。最大の特徴は、ブリッジや入れ歯とは違い、隣の歯に対して、削る・引っかけるといった負担をかけることなく、歯がなくなった箇所だけで機能回復が図れるという点です。また、固定式のため入れ歯のように脱着の必要がなく、自分の歯に近い噛み心地が期待できますし、見た目にも自然な仕上がりです。失った歯を補い、これ以上ほかの歯を失わないようにしながらQOLを保つには、とても優れた治療法だと私は考えています。
- Q口腔内スキャナーを活用するメリットは何でしょうか?
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A
口腔内スキャナーは、口の中の型を採るのではなく、口の中の写真を撮り、パソコン上で3D画像に構築することで、技工物を作製するのに必要なデータを取ることができる機械です。これまで長時間我慢していただきながら実施していた型採りの必要がなくなりますので、嘔吐反射が強い方でもほとんど負担を感じることなく治療を受けていただけると思います。また、従来の型採りに比べると、デジタルデータですので製作工程でのエラーがほぼありません。より精密な技工物が製作できる上に、一度撮影したデータは保存が可能。その後の多様な治療への活用も可能となります。模型を作る時間を省くことができるので、治療期間の短縮にもつながります。
- Q治療期間の目安や費用について教えてください。
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A
患者さんの状態やご希望に応じても変化しますが、期間は最短で2ヵ月が目安です。自由診療となるインプラント治療は決して安価な治療ではないですから、費用でお悩みの方も少なくありません。そこで当院では、しっかり治療内容と費用の説明をすることはもちろん、お一人お一人のライフスタイルや収入に見合った無理のないお支払い方法を選択していただけるようにし、保証期間もきっちりと設けています。いろいろと不安に感じることもあると思いますが、まずは気軽にご相談ください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診
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まずは問診で歯科医師が、これまでの悩みや治療歴、今後どのような治療を受けたいかなどを細かくチェック。インプラント治療が最適な治療法かどうかを含めて検討する。費用や期間など、不安があればこの段階でしっかり相談しよう。
- 2術前検査・診断
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歯科用CTやエックス線撮影装置で検査する。顎の骨の状態や、虫歯など術前の治療が必要な場所がないかを確認していく。安全性を重視した治療を行うためには、丁寧な検査は必須だという。検査後はデータをもとに手術の可否や治療計画について詳しい説明を受ける。
- 3インプラント埋入計画を設計・一次手術
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歯科医師は撮影したCT・エックス線画像を用いて、インプラントのサイズや埋入位置・角度・深さを細かく決定。シミュレーションどおりの位置にインプラントを埋入するためのガイドを作製し、一次手術を行う。痛みに配慮し、手術は麻酔をかけた状態で行う。
- 4口腔内スキャナーで口の中の撮影
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一次手術の傷が癒えたら、二次手術を受ける。歯肉の状態チェック後、口腔内スキャナーで口の中を撮影。撮影時間は数分と短く、カメラ部分が小さいので、嘔吐反射が起こることもほとんどないという。口腔スキャナーは、今までの型採りで吐き気を催してしまい苦痛だった人に適したツールといえるだろう。
- 5定期的なメンテナンスで口腔環境を維持
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インプラント治療完了後も、口腔内の状態は常に変化していくもの。そのため、定期的なメンテナンスを続けることが大切であることに変わりはない。せっかく入れたインプラントはもちろん、自分の歯をこれ以上失わないためにも、定期的にメンテナンスを続けよう。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本あたり38万5000円~