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山口 治奈 先生の独自取材記事

やまぐち歯科こども歯科

(札幌市豊平区/月寒中央駅)

最終更新日:2022/07/21

山口治奈先生 やまぐち歯科こども歯科 main

月寒中央駅からすぐの場所にある「やまぐち歯科こども歯科」。家族2世代、4人の歯科医師が、虫歯や歯周病治療、小児の治療、根管治療、入れ歯治療といった診療項目をそれぞれ分担しながら、子どもから高齢者まで幅広い年代の診療にあたるアットホームなクリニックだ。2020年4月から勤務している山口治奈先生の専門は矯正歯科。現在は子育て中ということもあり、母親目線で子どもの治療にも積極的に携わる。子ども自身が協力的になるよう、治療の説明は親だけでなく子どもにもわかりやすい言葉で伝えるという。院内にはキッズスペースも用意されているので、同じ子育て世代にも通いやすい。一人ひとり丁寧に時間をかけ、患者が納得いくまで対応するのがスタイルだという山口先生に、子どもの治療に対する思いや今後の展望について聞いた。

(取材日2022年5月23日)

子ども自身が治療に積極的になるように

ご家族で診療をされていると伺いました。

山口治奈先生 やまぐち歯科こども歯科1

もともとは、院長の義父と副院長の義母が診療していた歯科クリニックでしたが、そこに息子夫婦である私たちが加わりました。夫と私は矯正歯科が専門になります。夫は一般診療も対応し、私は小児歯科の対応をしています。4人でうまく分担化できていると思います。患者さんは0歳の赤ちゃんから高齢者まで幅広く、家族全員でいらっしゃる方も多いですね。近隣の方が多く、お子さんの予防接種と合わせて当クリニックにフッ素を塗りに来られるご家族もいらっしゃいます。

お子さんも多く来られていると、気を配ることなども増えますね。

子どもはどうしても治療中に泣いてしまうことが多いので、迷惑がかかるんじゃないかと心配してクリニックに行くことを迷う方もいらっしゃると思います。私にも小さな子どもが2人いますので気持ちはよくわかりますが、気にしないで来ていただければと思います。子どもを診療する時は、その子にもしっかりと治療について説明をするようにしています。親にだけ説明をすると、子どもは受け身になってしまいます。4、5歳くらいになれば話を理解できますので、わかりやすい言葉を使って目を見ながらコミュニケーションをとるようにしています。そうして説明をした上で、今日はどの歯を治療するのか、何本するのかなど、子どもに決めてもらいます。その子自身に決めてもらうことで、治療に積極的になって協力もしてくれるようになりますよ。

そういった子どもに対する診療方法は、ご自身のお子さんから学ぶことも多いのですか?

山口治奈先生 やまぐち歯科こども歯科2

そうですね。自分たちの子どもを通して学んだことがクリニックでも役に立っています。理解することが大切なのかなと、子どもと接していて思うようになりました。例えば、上の子が下の子を叩いて泣かしてしまった場合、どうしても下の子に目がいってしまいます。でも、叩いた原因というものがあるはずです。下の子がおもちゃを取ってしまったから叩いてしまったのかもしれません。その子の考えていること、後ろに何があったのかを理解することが大切だと思っています。このクリニックでも、その子の背景にあることを考えて声をかけるようにしています。

子どもの成長を考え、トータルで口のケアをしていく

子どもの歯科矯正も対応されていますよね。

山口治奈先生 やまぐち歯科こども歯科3

歯並びを整えることは大切です。矯正には見た目に関する審美性だけでなく、噛み合わせを整えるために行うといった機能的な側面もあります。私は矯正歯科を専門にやってきましたが、できれば矯正をしなくても良いようにもっと早い段階で対応をしてあげたいと思っています。そのためには口元の筋肉を鍛えたり、癖をとってあげたりするようなトレーニングを行う必要があります。子どもの虫歯治療や予防はもちろんですが、今後はその子の歯が長く持つようにトレーニングにも力を入れて、長期的な視野でお口の健康を考えるようにしていきたいと思っています。

トレーニングとはどういったことをするのでしょうか。

口の周りの筋肉を鍛えたり、癖を取ったりします。例えば、最近口をぽかんと開けている子が増えていると思います。そうなってしまう理由はいくつかあるのですが、一つは歯が前に出てしまっていることです。では、どうして歯が出てしまったのか。それは、指しゃぶりや寝る時にタオルを噛んでしまう癖によって歯並びが崩れてしまったからです。また、口を開けている状態が続くと口を閉める筋肉が弱くなってしまいます。その弱くなってしまった筋肉を、トレーニングによって閉じられるように戻してあげます。

おしゃぶりや癖を取ることが重要なのですね。

山口治奈先生 やまぐち歯科こども歯科4

もちろん、おしゃぶりが駄目ですぐにやめさせないといけないということではありませんし、すべての子どもに当てはまるということはありませんから、その子の歯並びがどういう状態かを見て判断し、一人ひとりのお口の状態に合わせて行う必要があります。いずれにしても、お子さんの矯正は、口の筋肉を鍛えること、歯並びを整えること、両方とも大事なので並行して進めていきます。あと、当院では虫歯治療の場合も、噛み合わせや舌の使い方、喋り方などをチェックしています。きちんと噛むことは健康にもつながりますし、脳への血流にも良い影響があるといわれています。その子が年を重ねていった時、1本でも多く歯が残るように、お口の中やその周囲をトータルで診て、悪い癖や原因となるものをなくしていけるようサポートしたいと思っています。

コミュニケーションをとり、信頼関係を築く

歯科医師になられて良かったと思われたことはありますか?

山口治奈先生 やまぐち歯科こども歯科5

少し遠い町に転居される患者さんから、「子どもが先生のことを好きだから引っ越し後も通いますね」と言われた時はうれしかったです。通いやすい近くのクリニックに行かれたほうが親御さんにとっては楽ですしお勧めもするのですが、それでも「ここに来ます」と言っていただけると、歯科医師になって良かったと思います。お子さんがそう言ってくれるのは、自分の話を聞いてくれる先生だからだと思うんです。コミュニケーションをとることを大事にしているので、しっかりとできているということかなと思い、うれしかったですね。

歯科を怖がることが多い子どもから、そう言われるのはすごいですね。

確かに子どもは怖がる子が多いですが、大人の方でもそう思われている方は結構いらっしゃいます。でも、歯科クリニックに来ることをあまり躊躇しないでほしいと思います。過去のトラウマや、何をされるのかわからない恐怖があるのかなと思うので、治療中は説明やお声がけを細かくするようにしています。少しでも恐怖心を和らげられるよう、今はこういうことをしていますよとお伝えしたり、少し削ってすぐに「痛くないですか」と確認したり。「痛かったらやめますからおっしゃってくださいね」とお伝えすると、患者さんの表情もふっとやわらかくなるんです。例えば、子どもたちに鏡を渡すと最初はじっと鏡を見ているのですが、スーッと手が下がって鏡を見なくなります。緊張が解けた瞬間ですね。こちらを信頼してくれて、任してくれたという合図だと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山口治奈先生 やまぐち歯科こども歯科6

当クリニックは、患者さん一人ひとりに対して丁寧に診療をするよう心がけています。ゆとりを持って診療ができるよう、予約を取る際も詰め込み過ぎないようにしています。患者さんが納得のいくまで時間をかけて対応をしていますので、満足してお帰りになる様子を見るとこちらもうれしくなります。担当する歯科医師が、患者さんとコミュニケーションをしっかり取って治療をするのが当クリニックのスタイルです。赤ちゃんのフッ素塗布からシニアの方の入れ歯の調整まで幅広く対応していますので、お気軽にお越しいただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

部分矯正/11万円~、子どもの矯正/45万円~、大人の矯正/70万円~

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