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岡本 桂子 院長、椛澤 真理子 副院長の独自取材記事

沼垂すずらん歯科

(新潟市中央区/新潟駅)

最終更新日:2022/05/11

岡本桂子院長、椛澤真理子副院長 沼垂すずらん歯科 main

新潟駅からバスと徒歩で10分の沼垂(ぬったり)地区にある「沼垂すずらん歯科」。女性歯科医師3代で70年以上続く歯科医院だ。穏やかで優しい雰囲気の岡本桂子院長と、ハキハキと明るい印象の椛澤真理子副院長が診療にあたる。同院は2022年3月に、旧・小林歯科医院から「沼垂すずらん歯科」と院名を変更しリニューアルした。初代の小林前院長と娘である岡本院長、そして孫である椛澤副院長。3代にわたって地域の患者の相談窓口として、一般歯科から口臭の悩みなど幅広く対応してきた。患者第一で歯を残す方針を大切に、予防歯科に重点を置いた治療を大切にする。女性ならではの視点も生かしながら、地域住民の歯科医療に貢献する岡本院長と椛澤副院長に、診療のこだわりや今後の展望について聞いた。

(取材日2022年3月24日)

女性の歯科医師3代で営む歯科医院

こちらは70年以上続く歯科医院だそうですね。

岡本桂子院長、椛澤真理子副院長 沼垂すずらん歯科1

【岡本院長】1948年に私の母である小林前院長が「小林歯科医院」としてこの沼垂に開業したのが始まりです。おかげさまで70年以上にわたって地域の歯科医療の窓口としての役割を果たしてきました。2022年3月1日に院名を「沼垂すずらん歯科」と改め、診療体制はそのままに、心機一転リニューアルしました。現在は私が院長を務め、娘である椛澤副院長とともに歯科医師2人体制で患者さんの治療を行っています。親・子・孫と3代にわたって女性の歯科医師が受け継ぐ歯科医院は少ないかもしれません。リニューアルした今も、初代院長から受け継がれてきた方針は変えず、患者さん第一と予防歯科を大切にしています。

患者層や主訴について教えてください。

【椛澤副院長】患者さんの年齢層はお子さんからご高齢の方まで幅広いです。祖母が院長だった頃から通われている方もいれば、最近沼垂に引っ越してきたご家族や仕事帰りの会社員の方もおられます。0歳の赤ちゃんから高齢者まで幅広い年代の方がいらっしゃるので本当にさまざまですね。一般の歯科治療や専門的な治療、加えて口臭などのお悩みまで何でも気軽にご相談いただいています。

歯科医師をめざしたきっかけやご経歴についてお伺いします。

岡本桂子院長、椛澤真理子副院長 沼垂すずらん歯科2

【岡本院長】進路を決めたのは高校3年生の時でした。歴史が好きだったこともあり、初めは教師になりたいと思っていたんです。でも、結果的には働く母の背中を無意識に見ていたのか、歯科医師の道に進むことを決めました。横浜の鶴見大学歯学部を1978年に卒業してから新潟大学歯学部附属病院のクラウンブリッジ科に在籍していましたが、前院長の要望もあり沼垂に戻り、母とこの歯科医院を切り盛りしてきました。

副院長はどうでしょうか。

【椛澤副院長】私もやはり祖母や私の影響はあったと思います。母と同じ鶴見大学歯学部を2009年に卒業してから、鶴見大学附属病院でドライマウス・口臭についての外来診療と研究に明け暮れました。そのまま大学で研究を続けたい思いもあったのですが、初代院長が倒れたことがきっかけで沼垂に帰ってきて今に至ります。母は私が帰ってくるとは思っていなかったようで、すごく驚いていましたね。私が小さい頃から知ってくださっている患者さんも多く気恥ずかしさもありますが、3代にわたって歯科医院を続けられて感謝しています。

予防歯科から口臭の悩みにまで対応

クリニックのモットーは何でしょうか。

岡本桂子院長、椛澤真理子副院長 沼垂すずらん歯科3

【岡本院長】いつでも患者さんを第一にしながら、予防歯科に重点を置いた診療をモットーにしています。開業当時は朝の6時から患者さんが並ぶこともあったそうです。予防歯科を推進する歯科医院もまだ少なく、当時は歯を抜く治療が主流だったので、患者さんにとっても負担が大きかったはずです。そんな時代を母から聞いていますから、初代院長のモットーとして患者さんを第一にすることを今も大切にしています。患者さんには一生を通して楽しくご飯を食べて笑顔でいてほしいです。できるだけ歯を残すには歯科疾患にかからないことが大切なので、治療だけでなく予防を見据えた診療で、患者さんの口腔内の健康を守りたいですね。

力を入れている診療はありますか。

【椛澤副院長】ドライマウス(口腔乾燥症)や口臭の診察に力を入れています。鶴見大学附属病院でドライマウス・口臭の診療に携わった経験もありますし、学位をとって専門的に学んできました。歯科医院で治療するほどではないと思いながらも、口臭などを気にされている方は多いのではないでしょうか。実は、口臭は数値化したり原因を分析することが可能です。専門的に診療している歯科医院は少ないかもしれませんが、ニーズは確実にあると思っています。少しでも気になる方は一度相談にお越しください。

治療の際に工夫されているポイントを教えてください。

岡本桂子院長、椛澤真理子副院長 沼垂すずらん歯科4

【岡本院長】患者さんに適切な情報を提供して、ご本人が納得のいく治療を選択できるようにサポートしています。最終的に治療法を選択するのは患者さんですから、私たちはそのお手伝いとして「こうしたほうがいいんですよ」と情報提供に努めています。また、それぞれの患者さんに合わせたペースで治療を進めていきます。本人のやる気も治療において大切ですから、「やる気が出たら治療しましょうか」と提案することもあります。

副院長の工夫のポイントは何でしょうか。

【椛澤副院長】患者さんの反応を見ながら治療の中で細かい調整をしています。例えば痛みが苦手な方や貧血を起こしやすい方がおられます。そういった情報を事前に知っていれば、表面麻酔を用いて負担軽減を図ったり、場合によっては大学病院を紹介して静脈に鎮静剤を打つことも選択肢になります。私たちも患者さんへ声かけを積極的に行ったり治療の手順を変えたり手先にいつもより注意して治療します。お子さんなら初回は自己紹介から始めて、歯磨きの練習などを経て信頼関係を築いてから徐々に治療に入ります。些細なことですが、なるべく患者さんの負担を減らしながら治療を進めたいと思っています。また、岡本院長と同様に患者さんの状況に合わせた説明で治療法選択のお手伝いをしています。自由診療や大学病院の紹介も含めて、できるだけ選択肢を提示して決めていただきたいですね。

長く愛される地域の歯科医院をめざして

このお仕事にやりがいを感じるのはどのようなときでしょうか。

岡本桂子院長、椛澤真理子副院長 沼垂すずらん歯科5

【岡本院長】患者さんに心から感謝していただけるとうれしいですし、当院のスタッフもそれは同じだと思います。ですから、患者さんから何か感想をいただいた時には、スタッフに伝えるようにしています。患者さんと直接顔を合わせることのない業務のスタッフもいますので、なおさら私たちが橋渡しとなって患者さんの声を届けてあげることがやりがいにつながると思っています。
【椛澤副院長】「メンテナンスに手をかければ口の中も応えてくれる」ということを患者さんにわかっていただけた瞬間が一番やりがいを感じます。定期検診のときに口腔内をいい状態に保てていると、患者さんも歯科医院に良いイメージを持つと思います。そうして日常のメンテナンスの大切さを理解して、歯科医師ではなく患者さんが主体的に口腔内の健康管理に取り組んでくれたら、歯科医師としてこれほどうれしいことはありません。

休日はどのようにリフレッシュされていますか。

【岡本院長】最近パン作りを始めたんです。月2~3回の頻度で教室に通っていますが、パンを作っている間は日常から離れられていい気分転換になっていますね。最近は感染症対策もあって教室だけの付き合いなのでその適度な距離感が心地良いのかもしれません。教えてくださる先生も褒め上手で、患者さんへの接し方の参考にもなるんです。
【椛澤副院長】手芸やDIYにはまっています。小さい子どもがいるのでレッスンバッグを縫ったり、棚を作ったりしています。昔から指先を動かすのが好きでした。院内にも私が作った棚が設置してあって実際に使っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

岡本桂子院長、椛澤真理子副院長 沼垂すずらん歯科6

【椛澤副院長】些細なお悩みからホワイトニング、専門的な治療まで、何でもご相談ください。「歯ブラシのやり方を子どもに教えてほしい」といったご要望も歓迎します。数ある歯科医院の中で当院に来てくださった患者さんには全力で対応いたしますし、治療だけでなく口腔内全般の窓口でありたいと願っています。院名にもある「すずらん」には、「長く患者さんに愛される」という思いが込められています。これからも長く患者さんの口腔内の健康を守るような親しみやすい歯科医院をめざしていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/3万2400円〜

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