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余語 良章 院長の独自取材記事

余語歯科 矯正歯科

(名古屋市千種区/吹上駅)

最終更新日:2024/04/08

余語良章院長 余語歯科 矯正歯科 main

千種区春岡通の住宅地に立つ「余語歯科 矯正歯科」は、余語修理事長が約40年前に開業。その姿を見て育った息子の余語良章院長が、東京都内の大学病院や複数の歯科医院で腕を磨き、2代目に就任した。2023年11月に新築した同院は、駐車場からフラットな完全バリアフリーで、キッズスペースや家族一緒に入れる広いユニットを備えるなど誰もが来院しやすい場となった。患者は長年通う患者に加え、若いファミリー層も増えたという。「丁寧な説明を心がけ、地域の皆さんの健康づくりのお手伝いをするとともに、歯科界全体の底上げにも貢献していきたい」と明るく話す良章院長に、注力する治療や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2024年2月27日)

誰もが来やすい場で多岐にわたる歯科医療を提供

三角屋根が親しみやすい、明るい歯科医院ですね。

余語良章院長 余語歯科 矯正歯科1

ありがとうございます。当院は約40年前に父が開業し、2023年11月同じ春岡通の現在地に新築移転しました。全体のデザインは、長年通ってくださる高齢の患者さんになじんでいただきやすい「和」を取り入れ、一方で若い方にも親しまれる新しい感じを出したいと考え、「和モダン」としています。設計士さんのコンセプトが「経年“美”化」で、内装に使ったれんが風のタイルやトウが、今後、歳月を経て色合いを深めていくのも楽しみです。大きな特徴は、駐車場からフラットな完全バリアフリーであること。以前は靴の着脱に苦労されていた高齢患者さんもいらしたので、靴のまま、車いすもベビーカーも診療チェアまで進める造りを選びました。

他にこだわった点はありますか?

まず院内を治療エリアと予防エリアに分けたことです。治療のチェア3台は個室で、閉塞感のないよう、天井を高くしてトップライトを設けました。うち1台はスペースを広く取りましたので、マットの上でお子さんがDVDを見たり遊んだりできます。予防のチェア2台は、リラックスしていただけるように中庭の緑が見える配置としました。予防エリアの1台も個室で、お子さんと一緒に入れる広さがあります。他にこだわったのは、トイレと洗面台です。トイレは2つでうち1つには、おむつ交換台はもちろん、お子さんが立ったままおむつを替えられる着替え台もあります。私にも就学前の子どもが3人いるので、トイレメーカーのショールームへ行って車いすやベビーカーが方向転換しやすいかどうかを確認して広さを決めました。洗面台も2つあり、子どもが手を洗いやすく、掃除がしやすいものを、台の形や水の出方をチェックして選びました。

先生のご経歴について教えてください。

余語良章院長 余語歯科 矯正歯科2

東京医科歯科大学を卒業後、愛知学院大学歯学部附属病院、母校の義歯を扱う外来や都内の複数の歯科医院にて勤務しました。いずれここに戻ろうと考えていましたので、まずは父の患者さんを想定して義歯を勉強し、その後、歯周病、小児歯科、矯正治療、さらに舌側矯正治療などそれぞれを専門とする歯科医院で経験を積みました。「広く浅く」ではなく「広く深く」多分野にわたる経験を積んできたといえます。専門性を持つことも大切ですが、その実、各分野は有機的につながっていますので、「広く深く」勉強できたことは有益だったと感じています。

体の発育にも影響する矯正治療に注力

特に矯正治療については深く学ばれたそうですね。

余語良章院長 余語歯科 矯正歯科3

はい。当初は知識が0ではいけないので基礎を学ぼうという気持ちでした。「0」と「1」の違いは大きいと思っていて、「0」ではどう頑張っても一人では研鑽できませんが、「1」という基礎知識があると「2」「3」へと自己研鑽できると考えています。矯正治療を学び始めるとどんどん面白くなり、しっかりと技術を身につけたいと矯正歯科専門の歯科医院で勤務し、そのつてで田村矯正歯科に勤めることになりました。院長の田村元先生との出会いは私の人生にとって大きなものとなりました。田村先生は自ら歯科用の器具をいくつも開発されている方です。開発には何年もかかるのですが、先生は患者さんのために諦めず良い物を追求されていて、日々の診療も妥協せず取り組まれていました。その姿に学ぶことは多かったですね。

こちらではどのような矯正治療を行われるのですか?

乳歯が残る6~7歳のお子さんには主に顎を成長させるための拡大床を用いた治療が中心です。永久歯が生えそろった中学生くらいからは、マルチブラケットとワイヤーを使用した矯正治療を行います。装置は田村先生の開発した物で、ブラケットとワイヤーの摩擦が少ないため、従来の装置ほど強い力を必要とせず、痛みも少なく治療期間が短くなることが期待できます。費用は人によりますが従来の矯正治療と大きく変わるものではありません。今は矯正治療の情報が増えて意識が高まったとはいえ、まだまだ費用が高いと二の足を踏む方もいます。しかし、ご自身の体の一部で一生付き合うお口と歯を健康に保つために、必要な方にはきちんと必要な治療を受けてほしい。それは費用をかける価値のあることだと思います。矯正治療について正しく伝えていくことも歯科医師の務めですね。

一生を考えると矯正治療は大切なのですね。

余語良章院長 余語歯科 矯正歯科4

そうですね。歯列が悪くなったのには原因があるはずで、最近ではスマホやパソコンも一因と考えられるのですが、猫背になって下を向いてばかりいるせいで下顎が後退し、いわゆる出っ歯に見えるケースが多いといわれています。特に小さいお子さんの場合は骨や体の成長への影響が大きいため早めの医療介入が必要だと考えます。口腔環境の育成には、他に食事やおやつなども影響します。少しでも多くのお子さんに正しく健全な発育をしてほしいと思いますので、今後は生活習慣や食生活も含めて予防や矯正治療の重要性を伝えていきたいですね。田村先生は体の健康にも詳しくて体を「器」に例えていましたが、歯科でいうと「器」は「口」です。歯並びや噛み合わせの改善を図ったり、その方に合った義歯を作製したり、良い「器」を作ることでお口の健康につながれば、ひいては全身の健康も期待できると考えています。

地域貢献と歯科界への貢献をめざす

現在、先代院長であるお父さまと二診体制だそうですね。

余語良章院長 余語歯科 矯正歯科5

父と一緒に診療するようになり感じたことは、父の治療は真面目で誠実ということです。私も結構真面目な性格なので血筋だなと思いますね。父の診療は私の世代がめざす治療と違う部分が見られることもありますが、わが父ながら感心する部分は多くあります。私は東京都の大学病院でも働きましたが、父が行う義歯の治療に関しては、保険診療の範囲でも専門的な技術を持っていると感じますね。かつて私が東京の大学の歯学部に合格した時は、父がそれまで見たことがないくらいにうれしそうな笑顔をしていたことを、今も覚えています。もうしばらくはそんな父と一緒に診療していきたいですね。

診療時に心がけているのはどんなことですか?

患者さんとのコミュニケーションを大事にすることです。当院のコンセプトは「地域で一番説明のしつこい歯科医院」になること。良い言い方をすれば「丁寧な説明」ですが、医療に関しては患者さんには不安もあるでしょうし、きちんと説明してしすぎることはないと思っています。患者さんとのコミュニケーションについてはスタッフの存在も欠かせません。新しい建物になり患者さんも増える中、とても一生懸命働いてくれています。いつも笑顔を忘れず、新しい釣り銭の機械の使い方を説明したり、患者さんのためにドアを支えたりと気遣いも自然にしてくれています。真面目で仕事熱心な人がそろい、感謝しています。

今後の展望についてお考えをお聞かせください。

余語良章院長 余語歯科 矯正歯科6

学生時代から「歯科医師という仕事を通して生まれ育った地域に貢献したい」という思いがあったので、初心を忘れず精一杯、力を尽くしていきたいです。最近では近隣だけでなく区外からいらしてくださる患者さんも増えていますので、お子さんからお年寄りまで幅広く受け入れて、これまで多分野で積んだ治療経験を生かし、どんなご相談にも応えていきたいと思います。かつて勤務していた歯科医院の院長が「この地域から虫歯をなくしたい」と言っていたのですが、自分もそんな情熱を今後も持ち続けたいです。もう一つ考えているのは、歯科界へも貢献したいということです。これも田村先生のお考えなのですが、歯科界を良くするには歯科医師一人ひとりの姿勢が大事。常に質の高い治療を心がけ、自分が歯科界を良い方向に発展させるのだという志で、真摯に患者さんに向き合っていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

フルパッシブ矯正/検査・診断料3万8500円、治療82万5000円~、ハーフリンガル(上裏側、下表側)矯正/95万7000円~、上下リンガル(上下裏側)矯正/108万9000円~、準備矯正(小児矯正)/38万5000円~ 

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