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佐奈 正敏 院長、奥村 由香子 副院長の独自取材記事

名古屋矯正歯科診療所

(名古屋市中村区/名古屋駅)

最終更新日:2023/06/29

佐奈正敏院長、奥村由香子副院長 名古屋矯正歯科診療所 main

名古屋駅から10分ほど歩くと見えてくる高層ビルの14階に「名古屋矯正歯科診療所」はある。約45年にわたり矯正治療を専門に患者と向き合ってきたクリニックで、診察台からは名古屋市一帯を見渡すことができる。気持ちの良い空間で、この眺めを楽しみに診察を受けられそうだ。取材中、特に印象的だったのが佐奈正敏院長や奥村由香子副院長をはじめとした、スタッフ全員の表情。矯正治療の魅力ややりがいをはつらつと語る2人の姿、それを見守るスタッフの表情からも、信頼のおけるクリニックであることがうかがえる。今回はこれまでの経験を中心に、診療に対する思いを聞いた。

(取材日2017年2月8日/更新日2023年6月27日)

「大切な人に贈りたい」と思われる矯正治療

先生方が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

佐奈正敏院長、奥村由香子副院長 名古屋矯正歯科診療所1

【佐奈院長】母が病弱だったため、幼い頃から医療に興味を持っていました。歯科医師の道を選んだのは高校2年生の時。歯周病に関する本と出会い、歯科医療の面白さ、奥深さにふれたことがきっかけとなりました。そして先代院長である義父との出会いから、矯正治療を深めることに。愛知学院大学卒業後、1年ほど一般歯科のクリニックで研鑽を積んだ後当院に移り、同時に母校の歯科矯正講座に入り研究生として専門的な勉強を積んできました。
【奥村副院長】私は「これからは手に職をつけたほうが良い」という母のアドバイスが転機となり、伯父が歯科医師だったこともあって、興味を持つようになりました。愛知学院大学歯学部に進学し勉強していく中で、「歯科医師になりたい」という気持ちが育っていきましたね。実は私と佐奈先生は、代は違うのですが同じ空手部の出身で、そのご縁もあってこちらでお世話になることになったんです。

お二人にとって矯正治療の魅力とは何ですか?

【佐奈院長】時間をかけて、噛み合わせ全体をより良い状態にしていくことに大きなやりがいを感じています。口の中全体のバランスを整え噛み合わせを改善することで、見た目や食べる・話すといった機能が良くなるだけでなく、歯を失うリスクも軽減することができます。これは矯正治療ならではですね。
【奥村副院長】矯正治療は毎月歯並びが変化していきますので、患者さんと歯の動いた喜びを共感できます。また、長い時間をかけて患者さんとお付き合いできることも魅力の一つです。

思い出深い患者さんとのエピソードなどございますか?

佐奈正敏院長、奥村由香子副院長 名古屋矯正歯科診療所2

【佐奈院長】皆さん思い出深いのですが、ある男の子は特に印象に残っています。彼はブラジルでも矯正治療を受けていたのですが、歯の間に隙間が残っている状態で、よりきれいな歯列にすべく当院で治療することに。治療後しばらくして、彼が結婚することになりまして。その時「僕が受けた治療をプレゼントしたい」と、お相手をここへ連れて来たんです。治療を大切な人へ贈りたいという思いから足を運んでくださった、そのことがうれしかったですね。
【奥村副院長】私もかれこれ15年以上ここで診療をしているので、治療開始時は小学生になったばかりだった患者さんが成人した、なんてことも増えてきました。私たちがめざしているのは、患者さんやスタッフが大切な人を連れてきたいと思える診療所をつくること。スタッフの中には、小学生の時に当院で治療を受けていた人もいるんですよ。

満足のいく治療を実現するため、守るべき2つの約束

矯正治療を検討するきっかけとは何でしょうか?

佐奈正敏院長、奥村由香子副院長 名古屋矯正歯科診療所3

【佐奈院長】お子さんだと3歳児健診での不正咬合の指摘から治療を考え始める場合が多いです。現在は学校歯科健診でも咬合に関する指摘がありますので、3歳児健診以降も矯正治療を検討する機会が増えたと思います。対してご高齢の患者さんの場合、自分の歯を残したいという予防的観点から治療を検討される方もいらっしゃいます。
【奥村副院長】当院の患者さんの6割以上が他院からのご紹介です。難症例の患者さんはもちろん、一般歯科で虫歯の治療を受ける際、虫歯の原因が歯並びにあることから、口腔内の健康を維持するために矯正治療を検討される、という方もいらっしゃいます。

矯正治療におけるモットーとは何ですか?

【佐奈院長】“2つの約束”を守ることを第一にしています。1つは、初診時に示した治療結果や期間を守ることです。矯正治療は長期にわたるため、それに踏み切ることは決して容易ではありません。患者さんの背中を押した“期待”に応えることが、私たちの義務です。そしてもう1つは「一定レベルを超えた結果を出す」。20年30年と状態を維持できなければ、本当の意味で治療したことにはなりません。「前歯だけ整えたい」と、部分的な矯正治療を求める方もいらっしゃいますが、治療後のことを考えると、奥歯の噛み合わせからきちんと治すべき。どんな年齢、症例の患者さんであっても、治療後の人生を見据えた治療を提供する。この“2つの約束”を果たすべく、スタッフが協力し合い治療に取り組んでいます。

貴院では数多くのスタッフが在籍されていますが、思いを一つにするのは大変ではないですか?

佐奈正敏院長、奥村由香子副院長 名古屋矯正歯科診療所4

【佐奈院長】日々職域ごとにミーティングを行い、1ヵ月に1度全体ミーティングを行っています。私からあれこれ話すだけでは、意見も活発になりづらいですし、ともすれば「自分には関係のないこと」と思われてしまうかもしれません。しかし、私たちが行う矯正治療は、チームで行うもの。それぞれがチームメンバーであるという意識を持ってもらうためにも、自発性を育てることが大切ですね。毎年一人ひとりが個人目標を立て、達成するためにどう行動するかを自身で考えてもらっています。
【奥村副院長】佐奈先生はスタッフの意見をすぐ取り入れてくださるんです。例えば院内に飾られている絵も、みんなで投票して決めました。クリニックの端々に、スタッフそれぞれの思いが込められている。この診療所は、みんなで作り上げているものなのだと思います。

実直に治療を積み重ね、高みをめざす

診療時、大切にしていることは何ですか?

佐奈正敏院長、奥村由香子副院長 名古屋矯正歯科診療所5

【奥村副院長】どの患者さんも長いお付き合いとなりますので、例えばお子さんの場合、思春期には治療そのものに疑問を抱く場合もあります。この気持ちの変化をうまく乗り越えることが重要ですね。本人に説明するのはもちろんのこと、保護者の方にも口腔内を見てもらいながら治療内容を説明しています。理解度も深まりますし、安心感にもつながりますので。
【佐奈先生】どんなことでも相談できる関係を作ることも大切です。治療期間中、患者さんを取り巻く環境はさまざまに変化します。転居により通院継続が難しくなったり、出産などにより一時的に通院が難しくなったり。そんな場合でも、できるだけスムーズに治療が継続されるように配慮しなければなりません。患者さんが生活の中で第一優先すべきことに集中できるよう、矯正治療の心配事を減らす。これも広い視点で治療の一環と言えますね。

先生方は講演会への参加や勉強会の主宰など発信にも精力的ですが、原動力は何でしょうか?

【佐奈院長】どちらも、いずれ何らかの形で患者さんへ還元するために取り組んでいることです。先ほどの“2つの約束”を果たすためにも必要なことですし、これを欠いてはいけないと思うのです。
【奥村副院長】当院に非常勤の歯科医師が多いのも、第一線で研鑽を積むと同時に、佐奈先生から多くのことを学びたいと思っている方が多いからなんです。まさに皆さんにとっての“先生”なのでしょうね。正直、最初は「どうしでここまでするの?」と思うこともありました。簡単なことではありませんので。でも佐奈先生と一緒に歩む中で、必要なことなのだと実感できました。こういった多くのきっかけが、自分を成長させてくれるのだと思います。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いいたします。

佐奈正敏院長、奥村由香子副院長 名古屋矯正歯科診療所6

【佐奈院長】これからも皆さんの期待を裏切らない治療を続けていきたいですね。矯正治療を受けるか検討中の方は、まずはかかりつけの歯科医師に相談してみましょう。当院で本格的に検査を受けたい場合も、予約制で受けつけていますのでお気軽にお電話ください。当院のスタッフは矯正治療を経験したことのある人ばかりなので、自分の経験した目線からご相談に乗れることも多いかと思います。
【奥村副院長】当院は歯科医師の人数も多いですし、自分に合った先生を見つけやすいと思います。長いお付き合いになりますし、先生との相性は重要です。顔を合わせてお話ししながら、「この人にお願いしたい」と決めてもらえたら、うれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療:初診料3300円/検査・診断料2万7500円~
小児矯正55万円/成人矯正71万5000円~ (すべて税込み)

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