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若杉 俊通 院長の独自取材記事

W DENTAL CLINIC

(瀬戸市/瀬戸市役所前駅)

最終更新日:2024/01/25

若杉俊通院長 W DENTAL CLINIC main

名鉄瀬戸線瀬戸市役所前駅から徒歩6分。品のあるモノトーンの外観が目を引く「W DENTAL CLINIC」が2023年8月にプレオープンした。前身である「若杉歯科医院」の院長を務めた父の想いを継ぎ、同院を開業した若杉俊通先生は、大学院で歯科補綴学を専門的に学び、さらに東京の歯科医院で噛み合わせの調整技術などに磨きをかけてきた。その妥協を許さぬ姿勢は、マイクロスコープや歯科用CT、セファログラム(頭部エックス線規格写真)が撮影できる検査装置など、院内にそろう設備にも表れる。2023年12月のグランドオープンに向けて現在は、広い駐車場も整備中だ。今回は、若杉院長に世界基準を目標に掲げる治療や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2023年10月11日)

患者一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を

こちらの前身はご両親が営まれてきた歯科医院だとか。歯科医院の理念は何でしょう?

若杉俊通院長 W DENTAL CLINIC1

理念は自分を含めスタッフ、患者さん全員が幸せになる歯科医院をつくることです。一人ひとりの患者さんを丁寧に診るために、その方のライフステージ、需要に合った診療を提供したいと思っています。そのためにも、環境と自分の技術を妥協せず磨いています。おっしゃるとおり、当院の前身は45年ほど歯科医師の父と母が営んできた「若杉歯科医院」です。私はもともと東京の歯科医院で働いていましたが、両親が腰を痛めたり、体調を崩したりしたことをきっかけに瀬戸市に戻り、建物も新しく建て「W DENTAL CLINIC」としてリニューアルすることにしたのです。2023年12月のグランドオープンに向け、8月からプレオープンしたところ、高齢の方も多くお越しなっていますし、ありがたいことにクチコミも広まり、周辺の市から紹介で来られる方もいますね。

歯科医師として意識されていることを教えてください。

「お口の健康を世界基準で守ること」をめざしています。例えば当院では、一般的な虫歯治療だけでなく、歯の根の治療でも自由診療、保険診療に関係なくラバーダムというゴム製のシートを使います。ラバーダムをしているかどうかが、治療後の虫歯の再発や、神経を抜く治療の見込まれる成否を左右するとまでいわれています。ほかにも、かぶせ物を用いる治療においては、マイクロスコープを使ってかぶせ物と歯の間の段差を微調整することで、歯とかぶせ物の適合性を高めていきます。噛み合わせチェックには「咬合紙」という赤い色が着く紙が使われますが、当院では、髪の毛よりも薄い9ミクロンの紙を使います。世界基準という言い方は大げさに聞こえるかもしれませんが、診療のすべてに責任を持ち、海外の質の高い研究データやルールにも則った上で治療をしていきたいと考えています。

大学院では入れ歯治療などの補綴分野を学ばれたそうですね。

若杉俊通院長 W DENTAL CLINIC2

ええ。実はもともと入れ歯を作ることに苦手意識がありました。ただ医院を引き継ぐ時に、高齢の患者さんが多い中でこれは困るなと思い、大学院で歯科補綴学を学ぶことにしたのです。当時は補綴を専門的に学べる勉強会にも積極的に参加し、大学院だけでは学びきれない部分を多く補填してもらいました。その勉強会は精度にこだわる会でもあり、米国仕込みの補綴の専門家のもと、技術と知識の研鑽も積むことができました。その勉強会で講師を務めていた先生のもとで働くために東京の歯科医院に勤務したんですよ。例えば、かぶせ物や入れ歯、インプラントの噛み合わせの調整技術など、あまり日本では見られないような専門性の高い治療も学ぶことができました。

妥協せず世界基準の精密さを突き詰める

先生は「精密さ」に強くこだわっていらっしゃると聞いています。

若杉俊通院長 W DENTAL CLINIC3

歯科医師になりたての時から良い治療をしたいと考えていました。でも当時は、どこまで精密だったら良いのかというのがわからなくて。とにかく「技術は誰にも負けたくない」と思い、腕を磨いていました。診療後、矯正歯科で抜いた歯を全部もらってきて、マイクロスコープ下で、プラスチックの詰め物を使ってその歯の形を整えるというような練習をたくさんやっていました。「精密さとは?」の問いに答えられるようになったのは、東京の先生に出会ってからでして、今から4年ほど前です。院長になるにあたり、精密な治療を行うためのツールとして、歯科用CT、マイクロスコープ、高水準の滅菌器、矯正治療専用のエックス線検査装置などの設備を新しく入れました。新しい治療方法を学ぶために、今でも東京のセミナーへ参加して、その道の先端で活躍する人や海外で学んだ歯科医師から知識や技術を教わっています。

患者さんと接する上で大切にしていることはありますか?

「おもてなし」はすごく意識しています。例えば、患者さんの口に鏡を入れる時は温めることで不快感のないようにする、口をすすいでもらう時にはタイミング良くティッシュを差し出すといった細かいことですが、そうした心遣いはいろんなところに出せればと思っています。また時間をしっかり取り、患者さんの話を聞くようにしています。高齢の患者さんも多いので、せかせかせず、次の人が待っているからと席を移動してもらったり、待たせたりということがないようにしたいと思っています。治療においては、論文などで得た知識をなるべくなら全部クリアしたい。患者さんから望まれた治療は全部確実にこなしたいですが、私らのエゴは押しつけたくないとも思っています。あくまで患者さんの本当の望みをかなえるために、技術を提供することを意識していきます。

新しい歯科医院は高級感を感じるデザインです。こだわりを聞かせてください。

若杉俊通院長 W DENTAL CLINIC4

私は良いホテルに泊まった時の安心感や、テンションが上がる、気分が上がるような感じがすごく好きで、そんな雰囲気のある歯科医院をつくりたいと思いました。外観も東京・銀座の商業施設のような、きれいでかっこいいモダンな歯科医院をつくってくださいとお願いしました。院内はバリアフリーになっていて、車いすやベビーカーで移動できます。キッズスペースはまだ準備が整っていませんが、グランドオープンまでにもっと道具をそろえて、充実させたいと思っています。

瀬戸市に貢献したいという想いは人一倍

歯科医師をめざした理由を教えてください。

若杉俊通院長 W DENTAL CLINIC5

特に深い理由はないんですよ(笑)。小さい頃から漠然と「歯科医師になるのかな」というのが頭にあって、決めたのは高校生の時です。なってから歯科医師は想像以上に大変と感じました。技術と知識のどちらも常にアップデートしていく必要があり、人間的に成長できると思います。努力のしがいがあるというか、すごく魅力的な仕事ですね。

次はプライベートについてお聞かせください。ご趣味は?

家族で旅行へ行くことですね。いろんなところに足を運んで、さまざまな思い出をつくりたいと思っています。最近も妻の出身地である長崎県のお祭りに行きました。母も一緒に行けたので、いい思い出になったなと。今まで両親と旅行に行く機会がなかなか持てなかったので、家族孝行や親孝行を大切にしたいです。休日にセミナーの予定が入っていない時は、だいたい家族でどこかへ出かけていますよ。それに、学生時代にやっていたテニスをはじめ、スポーツも好きですね。平日の診療後に友人とテニスをすることもあります。

最後に、どんな歯科医院をめざしていくか、その展望をお聞かせください。

若杉俊通院長 W DENTAL CLINIC6

極端な言い方になってしまうかもしれませんが、保険診療では、なかなか理想的な治療を提供しきれない時もあります。歯科治療が大好きな私の理想を言うならば、院内が保険外も含めて、診療を望まれる方にあふれ、私たちがいい治療をすることで、患者さんはいい気分になり、感動していただいて、他に悩んでいる方を連れてきてくださる。そのような歯科医院になれれば一番良いなと思っています。今、瀬戸市は将棋の天才を育んだ地として注目を集めていますが、私も市を盛り上げて、貢献したいという想いがあります。今後は治療だけでなく、瀬戸市に行ってみたいと思ってもらえるように、SNSで魅力を発信したいと考えています。地域医療だけではなく、瀬戸市にも注目してもらえたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

自費根管治療(抜髄):7万7000円~、自費根管治療(再治療):8万8000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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