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原 幸弘 院長、原 法正 先生の独自取材記事

原歯科

(長久手市/長久手古戦場駅)

最終更新日:2023/06/06

原幸弘院長、原法正先生 原歯科 main

開院から40年以上にわたり、地域の歯科医療に貢献してきた「原歯科」。原正幸理事長と院長の原幸弘先生に加え、2022年4月より原法正先生も診療にあたり、これまで以上に多くの患者に対応できるようになったという。父である理事長が掲げる「患者第一主義」を受け継ぎ、さらに幸弘院長と法正先生が兄弟で協力しながら理想の歯科診療をめざしている。診療で大切にしていることやお互いに対する思い、今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2021年6月21日/再取材日2023年4月25日)

患者の健康と幸せを願い、体全体と背景に目を向ける

はじめに、クリニックの理念を教えてください。

原幸弘院長、原法正先生 原歯科1

【幸弘院長】開業以来「患者さん第一主義」という理念は変わりません。医療に携わる人間は、困っている人を助けることが仕事。ひいては社会に貢献するというのが、父の考え方です。先日、インプラント治療を希望されている患者さんから、孫が生まれたので手伝いに行きたいと相談を受け、「3ヵ月後に計画を立て直しましょう」と提案しました。一人の人間として患者さんと向き合い、背景を知った上で対応することは大切です。「自分ならどうしたいだろう」と相手の立場になって考え、治療の計画を立てることを意識するようにしています。
【法正先生】患者さん第一主義とは、決して患者さんの言うことを何でも聞くことではなく、患者さんにとって一番良い治療法を提供することだと考えます。患者さんに「私のことを考えてくれている先生だな。継続して通ってみよう」と思っていただけるように、患者さんと接する時は反応を確認しながら話すようにしています。

口腔内だけではなく、全身の健康に目を向けられているそうですね。

【幸弘先生】当院では、全身の健康づくりや美容を含めた包括的なサポートを行っています。例えば、ご高齢の方は、お口周りの筋力が衰え、噛む機能や滑舌が低下する「オーラルフレイル」になりやすく、口腔機能の衰えから筋肉量の低下などにつながることもあります。ですので、口腔内だけでなく、広い視野を持って患者さんをサポートしています。また、お口の健康の指標として80歳で20本の歯を残す「8020運動」がありますが、当院の患者さんには少しでも多くの方に達成していただきたいです。
【法正先生】最近では、医科と歯科が連携しなければ治療できないことも少なくありません。専門の科目だけではなく、全身の健康を意識するのが医療者だと思います。患者さんの「デンタルIQ」を高めることも歯科医師の役割の一つ。患者さんの健康意識が向上すれば、定期検診を受ける方が増えるのではないでしょうか。

8020の達成には、予防も大切だとお聞きしました。

原幸弘院長、原法正先生 原歯科2

【幸弘院長】はい。毎日歯磨きをしても、どうしても汚れが残ることがあり、それが徐々に固まると歯石となって歯周病へと進行していきます。そのため、歯科医院でのクリーニングを3ヵ月に1度は取り入れていただきたいですね。保険診療のルールに則って3回に分けて全部の歯を丁寧に掃除していきます。忙しい方には2回で終えることも可能ですが、できれば3回通っていただきたいですね。「絶対に8020を達成させる」という気持ちで診療しています。
【法正先生】当院では父が開発に携わった説明専用のシステムにより、歯一本一本をイラストにして「見える化」しています。エックス線写真だけでは口腔内の状態がわかりづらいですよね。このシステムを使うと、患者さんが現状を把握しやすくなり、定期検診を受けるモチベーションになっていると思います。この説明専用システムが8020の一助になっていますね。

美容を含めた包括的なオーラルケアを実施

幅広い診療に対応されていますね。どのような患者さんが多いでしょうか? 

原幸弘院長、原法正先生 原歯科3

【法正先生】歯茎の腫れや痛み、虫歯の治療、インプラントや審美歯科のご相談が多いですね。新規の方は当院に通われている患者さんからの紹介で来院されるケースが増えています。名古屋市守山区や春日井市などの遠方から通われる方や、近隣の大学に通う学生の方は午前中の授業を調整して来院されることもありますよ。
【幸弘院長】おかげさまで40年以上のお付き合いの方も多く、「ずっとここに通えて良かった」と言っていただくこともあります。ご高齢の方は要介護や寝たきりになってしまうリスクを避けるためにも、お口の健康を保つことは非常に重要です。しっかりと噛める義歯を作ることは健康寿命を延ばす上でとても大切ですので、当院では型採りの段階から精度にこだわり、快適に使っていただけるようにしています。

審美歯科やホワイトニングの相談が増えているそうですね。

【法正先生】はい。当院ではホワイトニングはもちろん、デンタルフェイシャルトリートメントというフェイシャルケアも行っています。「白くてきれいな歯でいたい」というところから、「歯の病気を予防する」ということにも興味を持ってもらうことで、虫歯や歯周病の治療件数は減っていくと思います。これからの歯科は治療以外の部分で需要が高まってくると思いますので、当院でも美容分野に対応していきたいと考えています。

2022年に新しい機器を導入されたそうですね。設備について教えてください。

原幸弘院長、原法正先生 原歯科4

【幸弘院長】2022年4月に歯周病菌を院内で検査できる機器を導入しました。保有する菌がわかれば、患者さんにあったメンテナンスの頻度や方法を考えることが可能です。その他に、検査機器としてエックス線や歯科用CT、さらにマイクロスコープなどを備えています。手術室は父がインプラント治療を学んだスウェーデンの教授と一緒に設計しました。また、患者さんには診療前にうがいをしてもらうことで感染症対策も行なっている他、除菌スプレーはフルーツ成分由来のものを使うなど、さまざまな角度から安心・安全な医療環境の提供をめざしています。

患者が笑顔で通えるクリニックをめざす

スタッフさんについても教えてください。

原幸弘院長、原法正先生 原歯科5

【幸弘院長】現在、歯科医師は私を含め4人、スタッフは常勤と非常勤含めて12人が在籍しています。医療の現場では、時間に追われて患者さんの対応がおろそかになりやすいですが、当院ではそのようなことにならないよう気をつけています。誰に対しても「人と人」として接することが大事。この関係性を保った上で相手に接することで、人間関係や治療がうまくいくと考えています。どのスタッフが対応しても、患者さんには気持ち良く感じていただけるはずです。スタッフの力はとても大きく、いつも感謝しています。
【法正先生】院長や理事長の考えがスタッフ全員に浸透していると感じています。気軽に相談できる関係が築かれていますね。

親子、兄弟で診療されていますが、お互いのことをどう思っていますか?

【幸弘院長】父は人として尊敬できる人。エネルギーがあり、人のために人生を捧げていると感じます。弟の法正先生は、真面目で言われたことをすぐにやる人。社会人として当たり前のことかもしれませんが、忙しいと後回しにすることもありますよね。弟の患者さんへの真摯な対応、医療への熱意などから刺激をもらっています。同じ意思を持って進んでくれているので心強いです。
【法正先生】父も兄も患者さんのことを第一に考えて診療しているなと感じます。治療や患者さんとのコミュニケーションの方法など、2人から学んでいる最中です。治療後に2人に診療報告や今後の治療の相談をすることもよくあります。兄との何げない会話から「同じ意見だ」とわかると、うれしくなりますね。
【原理事長】院長や法正先生には、「全身の健康づくりを支えたい」という私の思いを引き継ぎ、医療業界を引っ張っていく人になってもらいたいと願っています。

今後の展望についてお聞かせください。

原幸弘院長、原法正先生 原歯科6

【法正先生】「息子の代になっても原歯科が良いよね」「長久手ではやはり原歯科だね」と言っていただけるようなクリニックにしていきたいです。今後、矯正や小児歯科にも今まで以上に力を入れ、地域社会に貢献していきたいと思います。
【幸弘院長】当院で幅広い治療が完結できるようにしたいですね。患者さんの治療や検査が楽になるような設備も整えたいです。また、世間一般ではまだ「歯科医院は痛くなったら行くところ」というイメージがあるかもしれませんが、当院はワクワクして笑顔で通えるクリニックでありたいと思っています。旅館でホスピタリティーあふれる対応を受けたときに幸せを感じるように、「また原歯科に行きたいな」と思っていただけるような環境を整えたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本)/50万~70万円、義歯/25万~45万円、インレー/4万~5万円、ホワイトニング/2万5000~3万円、歯周組織再生療法/12万円~

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