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村田 耕一 院長の独自取材記事

村田歯科クリニック

(松阪市/松阪駅)

最終更新日:2021/10/12

村田耕一院長 村田歯科クリニック main

松阪駅から車で7分ほど走ると見えてくる「村田歯科クリニック」。松阪市出身の村田耕一院長は歯学部卒業後、松阪市民病院で顎関節症治療など口腔外科領域を中心に研鑽を積み、1984年に同院を開業した。歯科診療は内容によって高額になることもあるが、「良い治療をすべての人が受けられるようにしたい」との考えから、自由診療についても患者負担の費用の配慮に努めるなど、信念を持って診療にあたっているのだそう。一方で、ミャンマーでのNGO活動で学校設立や、移動図書館事業に携わったり、還暦を過ぎてから中国語を習い始めたりと、私生活でもバイタリティーにあふれ、もっと話を聞きたいと思わせる魅力的な人物。そんな村田院長に診療方針や治療や力を注ぐ治療などについて話を聞いた。

(取材日2020年1月6日)

インプラント治療を少しでも多くの人に提供したい

この場所で開業した理由と患者層、主訴について教えてください。

村田耕一院長 村田歯科クリニック1

僕は松阪出身なんですよ。東京医科歯科大学を卒業して地元に戻り、松阪市民病院に勤めていたこともありましたので、自然な流れで開業する道を選びました。患者さんは近隣にお住まいの、特にお年寄りが多いですね。開業当初、近くに団地ができて、その頃から通う方もいらっしゃいます。松阪市民病院では歯科口腔外科、顎機能の外来診療を担当していたこともあり、訴えとしては、インプラント治療や顎関節症の治療を希望される方が多いですね。

どのような診療方針をお持ちですか。

患者さんのお話によく耳を傾けた上で、十分な説明と的確な診断をするよう心がけています。具体的には、まず患者さんが何を求めているのかきちんと理解します。そして、痛みがあるならばなぜ痛いのかを詳しく検査して、結果を丁寧にご説明します。「今は腫れていて何もできないからお薬を投与して様子を見ましょう」ではなく、痛いならその日のうちに痛みを取ることが大事。痛みを取る方法はいくらでもありますので、1つの方法がだめなら違うアプローチを探します。治療においては、治療時の痛みが少なくなるように意識していますね。僕はこれまでの経験から、どこにどの角度でどのぐらいの速さで麻酔を打ったら痛みが少ないのかなど心得ていますので、痛みが怖いという方もご安心いただければと思います。

こちらでは、インプラント治療を希望される患者が多いそうですね。

村田耕一院長 村田歯科クリニック2

インプラント治療は自由診療となり、高額なイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。高額なイメージが先行して、治療を最初から選択肢に入れなかったり、諦める方もいらっしゃると思うんです。そのため、僕は一部の人だけが受けられる治療なのではなく、良い治療方法なのであれば、すべての人が受けられることができて、なおかつ持続可能な料金体系にしなければならないと考えています。ですから、僕の考えた適正価格で提供しています。インプラント治療というと難しい治療だと思われる方が多いのですが、以前に比べて現在では、日常的な歯科治療の1つの手段になっていますから、必要であればぜひ受けていただきたいですね。このスタイルで長年やっていますので、これからも続けていきたいです。

顎関節症、いびき、睡眠時無呼吸症候群の診療にも注力

顎関節症の治療についてはどのようにお考えですか。

村田耕一院長 村田歯科クリニック3

顎関節症はかつては噛み合わせが悪いことが原因と考えられていましたが、近年研究が進み、頬づえや食いしばり、歯と歯の接触といった日常の癖による、いわゆる生活習慣病だと捉えるようになってきています。僕は松阪市民病院で顎関節症の患者さんをたくさん診させていただきましたが、顎関節症と一口に言ってもいくつかタイプがあって、そのうちのどのタイプなのかを適切に見極めてそれぞれの症状に合った治療を行うことが大切なんです。選んだ治療がピタリとはまれば、もちろん患者さんは喜んでくださいます。顎関節症の治療では、特にこれまでの口腔外科での診療経験が役立っているように感じますね。

睡眠時無呼吸症候群の治療もされているそうですね。

睡眠時無呼吸症候群の治療というと、耳鼻科では咽頭を広げる軟口蓋の手術や、装置で空気を送り込むCPAP療法などを行いますが、歯科口腔外科では「スリープスプリント」というマウスピースを作って装着する方法を行います。この方法は睡眠中にスリープスプリントをお口の中に装着して、後退した下顎を前方に誘導することで舌の沈下を防ぎ、空気の通り道を広げて呼吸を促していくものです。内科や耳鼻咽喉科などで睡眠時無呼吸症候群の診断を受けた方であればスリープスプリントに保険が適用されますので、睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方はぜひご相談ください。

こだわりの機器設備や素材などはありますか。

村田耕一院長 村田歯科クリニック4

機器については、3次元の歯科用CT、歯科用レーザー、口腔内ビデオカメラなどをそろえています。中でも歯科用レーザーは歯周病のメンテナンスの際に活躍していますね。また、かぶせ物の素材は、これまでは金属でできた土台をセラミックで覆った物を主に使っていましたが、最近はジルコニアを使うことが増えています。ジルコニアは金属をまったく含まないけれど金属より丈夫で軽く、人工ダイヤモンドとも呼ばれている素材です。

NGO活動を通じて日本とミャンマーの友好の懸け橋に

ミャンマーでNGO活動をされているそうですね。

村田耕一院長 村田歯科クリニック5

ミャンマーは東南アジアにある敬虔な仏教国です。かつてはビルマと呼ばれていましたね。決して豊かではありませんが、人々は温和で優しく、功徳心と誇りを持った素晴らしい国です。しかし、政治、経済、民族などさまざまな問題によって、子どもたちは学校に行くことさえ厳しい状況に置かれています。それでも彼らは家族を深く愛し、いつも太陽のような笑顔で僕たちを迎えてくれるんですよね。そんな姿を目の当たりにして、教育の機会だけは絶対に平等に与えられるべきだと考え、25年ほど前から活動に参加しています。当初は「ミャンマーに学校を建てる会」として主に学校の設置を行っていましたが、現在はミャンマーに移動図書館を作り、子どもたちに日本の絵本や本を紹介する事業を中心に活動しています。もうライフワークになっていますので、これからもずっと続けていくと思いますね。

いろいろな趣味をお持ちだと伺ったのですが。

そうですね。まず音楽が好きで、15年ほど前からテナーサックスを演奏しています。社交ダンスはプロの方と練習させていただいています。それから、中国語は今から6年前の60歳から始めました。2年前にはボランティアで中国の大連に行って、現地の若い歯科医師の皆さんにインプラント治療について中国語で講義をさせていただいたのですが、残念ながら実力不足で10分で通訳の方に入ってもらいました(笑)。語学の習得はとても難しいと感じますが、やりがいがありますね。多趣味だと言われますが、途中でやめたらそこから成長できませんから始めたことは継続するようにしています。そういう意味では、歯科診療も同じかもしれません。続けていくうちに手が自然と動くようになったり、判断が早くなったり、失敗しても次の方法がすぐに頭の中に浮かんだりするようになるんですよね。

最後に読者へのメッセージと今後の展望をお願いします。

村田耕一院長 村田歯科クリニック6

何かを選ぶとき、選択肢が2つ、3つよりも数多くあったほうが、より良いものが選べると思います。歯科医院選びも同じで、たくさんの情報を集めて、その中からご自分に合った歯医者さんを見つけていただければと思います。今後については、これまでと同じように自分なりの思いを貫きながら、患者さんのご希望を最優先に心を込めて診療していきたいですね。歯やお口周りで気になること、心配なことがあれば、いつでもお気軽にご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/15万円~、かぶせ物の治療/ジルコニア:1歯8万円 ※すべて税別

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