高い審美性と機能性をめざす
患者に寄り添ったインプラント治療
吉村歯科医院
(大阪市淀川区/十三駅)
最終更新日:2023/10/13
- 自由診療
失った歯を補うための方法として人気の高いインプラント。高い審美性はもちろん、自分の歯と同じように噛むことが望めるその機能性にも注目が集まっている治療法だ。しかしその一方で、外科手術に対する不安も大きく、痛みや腫れ、費用にネガティブなイメージを持つ人も少なくない。インプラント治療に注力する「吉村歯科医院」の吉村祐亮理事長は「インプラントは精度の高い手術を行うことはもちろん、患者さん自身がどのような治療かを正しく理解しておくことが大切」だと話す。実際に理解不足から術後のメンテナンス不足が続き、せっかく埋入したインプラントを失ってしまう人もいるという。インプラントを長持ちさせ、快適に使うためにはどうすればいいのか? そもそもインプラントとはどのような治療なのか、詳しく解説してもらった。
(取材日2023年10月3日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療のメリット・デメリットは何でしょうか?
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A
インプラントは失った歯を補うための方法の一つで、顎の骨にチタン製のネジを埋め込み、かぶせ物をして人工の歯を作る方法です。従来の入れ歯やブリッジによる治療方法と違い、人工歯を支えるために周囲の健康な歯に負担をかけることなく装着できることが最大のメリットです。外科手術が必要なこと、費用が高額になること、治療期間がかかるなどのデメリットもありますが、定着した後はご自身の歯のようにしっかりと噛むことが望め、違和感や咀嚼時のずれ、痛みも少ないことが期待できます。インプラントと骨がつながっているため顎の骨の骨吸収の予防にもつながります。見た目が自然で、審美性に優れることも大きなメリットです。
- Qこちらならではのインプラント治療の特徴はありますか?
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A
当院はインプラント治療に必要な検査体制および治療設備を十分に備えており、CTやマイクロスコープ、インプラントを正確に埋入するためのガイドシステムを駆使して、安心・安全を重視した治療を実施しています。また、私はインプラント治療について研鑽を積んでおり、難症例も数多く経験しています。神経の位置や顎の骨の状態などが原因で治療を断られた患者さんにも、一度ご相談いただければと思います。そして何よりも、当院ではインプラント治療後のメンテナンスにも力を入れています。そのために、インプラント治療の概要やメリット・デメリットをしっかりご理解いただくことが大切。術前・術後ともに責任感を持ってサポートしています。
- Qインプラント手術後のメンテナンスが大事なのですね。
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A
虫歯や歯周病の治療と同じく、インプラントも治療後の適切なメンテナンスが大切です。なぜなら、人工歯は虫歯になりませんが周囲の歯は虫歯になりますし、インプラントを支える周辺の歯茎は歯周病になるからです。歯周病菌が増殖すれば炎症が起こりやすくなり、インプラント周囲炎という病気になることも。せっかく費用も時間もかけて治療をしたのだから、これまで以上にお口の中のメンテナンスに取り組んで、インプラントを失わないようにしていただければと思います。歯科医師や歯科衛生士の指導に従ってホームケアに取り組み、毎月〜半年に1回程度はインプラントの状態をチェックするための定期検診を受けることを忘れないようにしましょう。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング・口腔内チェック
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まずは歯を失った経緯や治療歴、治療を通してどのような歯にしたいかなど詳しく話をする。インプラントは外科手術となるため、全身状態の確認も大切。服用している薬や持病があれば忘れずに伝えよう。不安や質問があれば、ここで解決しておこう。より良い選択のためにも遠慮は不要とのこと。
- 2検査・治療計画の立案
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歯科用CTを撮影し、神経の位置や顎の骨の状態などを確認。全身の状態などトータルでインプラント治療が適応かどうかを判断する。検査データをもとに治療計画を立てたら、患者の要望に合わせてインプラントの治療計画を立案。費用や治療期間についても説明がある。さらに、治療によるメリット・デメリットについても再度確認。すべてに納得・合意のもと治療がスタートする。
- 3人工歯根埋入手術
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口腔外科手術でチタン製の人工歯根を骨に埋める。チタンは生体への親和性が高く、異物反応やアレルギー反応を起こしにくい素材だそうだ。同院では適切な位置に埋入するためにガイドシステムを採用。歯茎を大きく切開することがないため、体への負担も小さく済む。術後は休憩し、問題がなければ帰宅。術後は麻酔や痛み止めの影響があるため、車の運転は禁止となっている。
- 4人工歯の土台を連結し、人工歯を装着
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術後約3ヵ月~6ヵ月を経て、人工歯根が骨としっかり結合したら、人工の歯の土台となるインプラントの部品を人工歯根に連結。口腔内の型を採り人工歯を作製する。人工歯は色や形など自然に見える仕上がりを意識すると同時に、余分な負担がかからない噛み合わせを作ることも大切にしているそうだ。人工歯が完成したら仮装着し、実際の噛み合わせを確認。問題がなければ治療完了となる。
- 5メンテナンスのための定期的な通院
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インプラントを長持ちさせ快適に使い続けるためには、治療後のメンテナンスが必要不可欠。適切なホームケアと定期検診で、インプラント周辺の歯茎に歯周病菌が繁殖して起こるインプラント周囲炎を予防しよう。同院では歯科衛生士が担当制となっており、歯磨きの癖やライフスタイルに寄り添ったアドバイスが受けられる。最初は月に1回、状態に合わせて2・3ヵ月〜半年に1回程度の定期検診に通う。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円~