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金 曙錧 院長の独自取材記事

あけぼの歯科

(吹田市/千里山駅)

最終更新日:2023/06/12

金曙錧院長 あけぼの歯科 main

千里山駅東口からすぐの場所に位置する、活気あふれるショッピングモールの3階にあるのが「あけぼの歯科」だ。院長の金曙錧(きむ・そかん)先生が、半世紀以上の歴史を有する「日野歯科診療所」を引き継ぐ形で新たに開業した歯科医院だ。勤務医時代に磨いた技術と先進機器を生かした質の高い診療、そして患者に寄り添う丁寧な対応が強みである。そんな同院には近隣住民だけではなく、兵庫や京都など、遠方に引っ越した後も通い続ける患者もいるという。「できるだけ痛みを少なく、できるだけ歯を抜かずに、患者さんに優しい歯科医療を提供したいです」と語る金院長。患者一人ひとりの健康に貢献したいという思いを胸に、日々の診療に臨む。同院の診療内容や今後の展望について、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2021年3月12日/情報更新日2023年5月25日)

患者を第一に考え、優しく寄り添う歯科医院

どのような患者さんが来院されていますか?

金曙錧院長 あけぼの歯科1

年齢層でいえば、大人の患者さんが多いですね。ただ最近この辺りの再開発が進みファミリー層が増えてきた影響からか、お子さんの受診が少しずつ多くなってきている印象です。患者さんのほとんどが近隣に住む方ですが、兵庫や京都、さらに遠くからだと東京から通ってくださる方もいます。以前は近くに住んでいた方が、遠い場所に引っ越した後も「なじみがあるから」と通院してくださることもあり、うれしい限りです。また、この地域には口に対する健康意識が高い方が多いように思います。口のメンテナンスの重要性はいろいろなところで語られているものの、つい面倒になってしまいがちですが、当院には「歯石を取ってほしい」「汚れが気になる」と受診される方が多いんです。歯科医師として、とてもやりがいを感じています。

開業時にこだわったところはありますか?

当院は近くにあった日野歯科診療所を引き継ぐ形で新しくオープンしたので、「日野歯科診療所に通っていた患者さんが不便に感じることがないように」ということにこだわりました。もともと私が引き継ぐことは決まっていたのですが、いきなりではなく、何年か経験を積んで患者さんにも慣れていただいた上で引き継ごうと思ったんです。ですから当院を開業する前、日野歯科診療所に7年ほど副院長として勤務していました。また、院内の装飾にもこだわりましたね。患者さんに「入りやすい」と思ってもらえるような温かみのある雰囲気にしたい一方、あまりにも歯科医院らしくないのも嫌だったので、バランスを取るのにかなり工夫しました。診療で用いる機器もできるだけ先進の良いものを導入したのも、こだわりの一つです。

歯科医師をめざしたのはなぜですか?

金曙錧院長 あけぼの歯科2

最初のきっかけは、両親が医療系の仕事に就くように勧めてくれたことです。初めは医学部への進学も考えていましたが、「医者=外科」のイメージが強くて、自分にやっていけるのだろうかという不安がありました。それから高校2年生の頃、歯学に興味を持ち、歯科医師の道に進むことを決意したのです。その後、大学でいろいろな授業を受けるうちに、口腔外科に強い関心を持ち、専門的に学ぶことに。高校時代は外科が自分に務まるか不安で医学部を断念しておきながら口腔外科を選んでいて、矛盾しているようですが……。卒業してからは、外科の勉強は若いうちしかできないだろうという気持ちもあり、口腔外科を専門に大学病院などに勤めながら研鑽を重ねました。その時の経験が現在のベースになっていると思います。

口腔外科の知識・技術をベースに口の悩みに幅広く対応

行っている治療内容について教えていただけますか。

金曙錧院長 あけぼの歯科3

当院は一般歯科の他に、口腔外科と小児歯科を標榜しています。それ以外にも、インプラント治療やフッ素塗布、審美歯科やスポーツマウスガードの作製などに対応しているので、口に関するお悩みがあれば気軽に受診してください。幅広く診ている中でも、大学時代から専門的に学んできた口腔外科の診療に積極的に取り組んでいます。親知らずの抜歯や外傷による歯の破折・脱臼の治療、口内炎などの粘膜疾患の治療、顎関節症や睡眠時無呼吸症候群の診療など、入院を必要としない程度の外科的治療であれば率先して応じています。口内炎というと内科や耳鼻科を受診される方が多いようですが、歯科医院でも診療できるとぜひこの機会に知ってもらいたいです。より精度の高い検査・治療が必要だと判断した場合は、近隣の大学病院や病院口腔外科を紹介させていただきます。

親知らずについて詳しく聞かせてください。

親知らずとは、真ん中の歯から数えて8番目にある大臼歯のことです。現代人は顎が小さいのできれいに生えることが少なく、完全に埋まっていたり横を向いたり、まっすぐ生えていても中途半端に歯肉がかぶっている傾向があります。そのままでは歯磨きが行き届かず虫歯ができやすくなる他、周囲の歯肉が腫れたり、親知らずが出てこようとする力で歯並びに影響を与えたりしてしまうことも。このように親知らずが悪影響を及ぼしている場合は、抜歯を提案させていただいています。状態によっては手術を伴うので大規模病院を紹介されるケースが多いですが、当院では基本的に院内で対応可能です。

子どもが口の中の健康を保つためにはどうすれば良いですか?

金曙錧院長 あけぼの歯科4

「しっかり食べて、しっかり噛む」ということが大切です。噛むことで唾液が分泌されて口の中の食べかすや歯垢を流してくれるので、小さいお子さんを持つ親御さんには歯応えのあるものを食べさせるよう心がけてもらいたいですね。そして、毎食後に歯磨きをしましょう。診療する中で思うのは、親御さんは皆さん一生懸命にお子さんを見ていらっしゃるので、お口の健康も問題ないことが多いんです。しかし、親の目がだんだんと離れる中学生や高校生くらいになると、急に虫歯が増える現状があります。残念ながら、一般的に年齢に反比例して受診率は低くなる傾向があるため、年を重ねても幼少期の習慣を続けてほしいというのが私の願いです。

現状に甘んじることなく常にアップデートを心がける

先生の診療方針を教えてください。

金曙錧院長 あけぼの歯科5

可能な限り天然歯を残すための診療を心がけています。そのために予防歯科に注力していて、歯科衛生士によるメンテナンスは基本的に1時間の枠を取って丁寧に行うようにしています。また、患者さんと接する際は、しっかりとコミュニケーションを取り、お一人お一人の要望をくみ取ることを大切にしています。そして、問題を解決するための治療の選択肢についてきめ細かく説明し、患者さん自身が納得できる方法で治療を進めていきます。お子さんの診療ではより時間をかけて、歯科医院嫌いにならないように「慣れてもらうこと」を重視。子どもの頃に歯の治療が嫌いになってしまうと大きくなっても恐怖心を抱き続けてしまい、なかなか通院しようと思えず、お口の健康を維持するのが難しくなってしまいますからね。これらの取り組みは、保険診療でも自由診療でも変わることなく、常にしっかりと意識していますのでご安心ください。

こだわりの機材について詳しく教えていただけますか?

歯や骨などの固い組織を撮影する歯科用CTにこだわりました。通常のエックス線装置は平面でしかお口の状態を確認できませんが、歯科用CTなら立体的に画像構築できます。お口の情報をより多く得られるのに加え、表面を見ただけでは確認が難しい症状が明らかになることもあるので、診療の精度向上につなげやすいのです。歯科用CTは親知らずなど埋まっている歯の位置の特定や、顎の骨の中に広がった炎症の程度の見極め、顎関節症や副鼻腔炎、顎の骨折や折れた歯の診断、さらにインプラント治療の計画立案の際に役立つので、当院ではそのような診療を行うときは積極的に活用しています。

今後の展望について教えてください。

金曙錧院長 あけぼの歯科6

これからの日本はさらに高齢化が進みます。ずっと通ってくださっている患者さんが、通院したくてもできなくなる日が来るでしょう。そんなときに、「歯の調子が悪いから来てほしい」とのご要望があれば訪問診療が行えるように、体制を整えることを視野に入れています。また、先進的な治療が最良とは限りませんが、自分の技術の研鑽は常に怠らず、現状に甘んじることなく常に情報をアップデートし、それを患者さんに還元していきたいです。虫歯・歯周病治療だけでなく、口腔外科の知識や経験をベースに口の中をトータルで診療できる歯科医院として、さらに頼っていただけるように努力してまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/27万5000円~
※治療内容によって金額が異なるためまずはクリニックへご相談ください。
セラミックインレー/4万4000円~
ホワイトニング/上下3万3000円~
マウスガード製作/1万1000円~

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