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平場 鉄也 副院長の独自取材記事

渡辺小児歯科

(名古屋市千種区/星ヶ丘駅)

最終更新日:2023/11/15

平場鉄也副院長 渡辺小児歯科 main

1988年の開業以来、30年以上にわたり地域の子どもたちの口腔内の健康を守り続けてきた「渡辺小児歯科」。同院は2023年10月に移転リニューアルした。勤務医を経て2015年から同院の副院長を務めるのは、平場鉄也先生だ。平場副院長は、愛知学院大学歯学部在学中に、学童保育の指導員のアルバイトをしていた経験の持ち主。現在は2歳児の父であり、治療に通う子どもたちとその家族の気持ちに寄り添い、楽しい雰囲気を心がけて治療に臨む。診療においては、予防歯科から虫歯の早期診断・治療、噛み合わせ、矯正治療まで幅広く対応。「子どもたちのお口の状態を良くするためのサポートができることにやりがいを感じます」と穏やかな口調で語る平場副院長。これまでの経歴や、治療方針、子どもたちやその家族に対する思いを聞いた。

(取材日2023年4月27日/情報更新日2023年10月18日)

子どもに寄り添ったクリニックとしてリニューアル

2023年10月に移転リニューアルを行ったのですね。

平場鉄也副院長 渡辺小児歯科1

はい。前の歯科医院からほぼ変わらない距離の場所に10月に移転リニューアルオープンをいたしました。一番の理由としては、前のクリニックがビルの3階にあり、来院の際にお子さんやお母さんにかかってしまっている負担を解消したいと思っていたからです。移転後はバリアフリー設計とし、ベビーカーを押して入っていけるようになりました。待合室は待っているお母さんの目の前にベビーカーを置いても、他の人が通れるような広さにこだわっています。また、なるべく待ち時間が発生しないよう、キッズスペースや診察室の場所の配置、キャッシュレス会計などを行います。当院は1988年に開業し、小児歯科専門のクリニックとして多くの患者さんに支えられてきました。リニューアルしたことで、よりお子さんやお母さんに寄り添った歯科医療が提供できるようになりました。

クリニックの特徴を教えてください。

当院の歯科医師は院長と私の2人で、歯科衛生士が6人在籍しています。歯科衛生士さんたちは子育て経験があるスタッフが多いので、来院されるお子さんや親御さんたちに寄り添った対応をしてくれて助かっています。患者さんは、下は0歳児から成人まで幅広い年齢の方が来られます。中でも、年長児から小学校3年生くらいまでのお子さんが一番多いです。乳歯から永久歯への生え替わりの時期ですね。こちらとしては年齢での線引きは特にしていません。虫歯治療やメンテナンスに関しては、成人の方にも対応しています。中には、以前、当院に来ていた方が成長されて、お子さんを連れて来院されることもあります。治療内容は定期健診、クリーニング、フッ素添付を希望される方が割合としては最も多く、次に、歯並びや噛み合わせのご相談が多いですね。

予防歯科に関するご相談が多いのですね。

平場鉄也副院長 渡辺小児歯科2

はい。虫歯の診断は、肉眼で歯の着色を確認することがきっかけとなるケースが多いですが、当院では、それより前の段階で虫歯を発見できるように力を入れています。光学式う蝕検出装置を使い、虫歯を初期の段階で把握し進行状況を細かく診ていきます。虫歯が進行し歯に穴が開いてしまえば、歯を削ったり、詰め物をしたりといった治療が必要となってしまいますが、早い段階で虫歯を発見できれば、フッ素入りのうがい液でうがいをしたり、虫歯の進行を抑えるための薬を塗るなどの処置で様子を見ることができます。また、シーラントについては永久歯が生えそろうのを待つのではなく、生えた歯から順番に行うことで、虫歯になるリスクを極力少なくしていくことをめざします。処置一つ一つも細部に気を配り、丁寧な治療を心がけています。

子ども一人ひとりのライフステージに配慮した治療を

噛み合わせや歯並びに関するご相談については、いかがでしょうか。

平場鉄也副院長 渡辺小児歯科3

噛み合わせや歯並びは、遺伝や生まれ持ったものだけが影響するのではなく、生活習慣など後天的な要因によるところも大きいです。そのため、当院では、食事の仕方や姿勢、習癖など詳しく見させていただいて、分析をしていきます。例えば、お子さんの写真を撮影して姿勢にゆがみがないか確認をしたり、院内で実際にパンを食べてもらい、その様子を動画で撮影し、食事中のお口の使い方などをチェックします。院内で確認できない点については、親御さんに問診票を書いていただき、院内で撮影した写真や動画と合わせて診断します。良い歯並びや噛み合わせのために、中でも大きなウエイトを占めるのが、食事です。そのため、院内で食べ方のレッスンも実施します。

矯正治療についても詳しく教えてください。

当院の矯正治療では、永久歯が生えてきた頃からワイヤー装置を使った矯正を始めます。早期から治療を進めていくのには、2つの理由があります。まず1つに、小さい頃から通ってくれるお子さんが多いので、スムーズに治療を始められるということ。もう1つは、お子さんのライフステージに無理のない治療をしたい、という考えからです。一般的な小児矯正の治療では、中高生になってからも通院を続けなければいけないケースが多いと思いますが、年齢が上がるとお子さんたちも忙しくなりますよね。加えて、ある程度成長してからの矯正は、抜歯が必要になるケースも。これらの負担をできる限り少ないしたいと思い、永久歯が生えそろう頃に治療の目処が立つよう、包括的に治療を進めていきます。装置についても、遊びのある装置を使うことで、顎の発達に無理のない治療に努めています。

0~2歳のお子さんも多く来院されるそうですね。

平場鉄也副院長 渡辺小児歯科4

0~2歳のお子さんを歯医者に連れていくイメージがないお母さんも多いかもしれません。しかし、この年代のお子さんで歯磨きをする時、泣いてしまって歯磨きができず悩んでいるお母さんは多いのではないでしょうか。当院にはそんな悩みを抱えたお母さんが「先生、歯ブラシしてください」と月に一回ほどのペースで、口の中の汚れをリセットする感覚で来院されています。連れて行って泣いてしまったら迷惑なのでないかと心配とされる方もいらっしゃるかもしれません。私はいつも「泣くのは当たり前のことですよ。何の問題もありませんから」とお伝えしています。むしろ、自我が芽生えた3歳以降に歯科医院デビューとなると、かえって「ここは怖い場所だ」と自覚しやすく、場合によってはトラウマになってしまうことも考えられます。虫歯のリスクを防ぐだけでなく、トラウマをつくらないという意味でも、早めに慣れておくことが大事だと思います。

これからも親子に寄り添った歯科治療を行いたい

先生の今までのご経験について教えてください。

平場鉄也副院長 渡辺小児歯科5

愛知学院大学歯学部附属病院で勤務をしていた時に、北海道の釧路にある、文苑こども歯科クリニックの高田泰先生のセミナーに参加しました。高田先生は、装置に頼らない子どもの噛み合わせ治療に注力されています。3年間、先生のもとで勤務をして、矯正や噛み合わせ治療の研鑽を積みました。2015年に名古屋に戻り、当院での勤務を始めたと同時に、他院でも非常勤で小児歯科の診療にあたっています。小児の歯科医療は、お子さんの口腔環境を現状より良い状態へと導くことができる分野だといわれています。将来的なQOL向上のお手伝いができることに、私自身、やりがいを感じています。

患者さんと接する際の心がけはありますか。

「先生と患者」というような構えた関係性ではなくお子さんにとって友達のような身近な存在でいたいと思っています。基本的には、チェアに座ってすぐ治療を始めることはせずに、まずは治療とは関係のない会話をします。例えば、キャラクターがプリントされたTシャツを着ている子には、そのキャラクターが好きなのか質問してみたり、サッカー用のソックスを履いている子には、「サッカーやってるの?」と聞いてみたり。服装や持ち物から、お子さん一人ひとりが興味ある話題が何か察知して、お話しします。治療の励みになるようご褒美も用意し、楽しい雰囲気を心がけています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

平場鉄也副院長 渡辺小児歯科6

「仕上げ磨きは大切」とよく耳にしますよね。しかし、私は正論をお母さん方に押しつけるだけでは十分でないと思っています。セルフケアだけで100点をめざす必要はないですし、できる範囲でやっていきましょう、と親御さんにはお伝えしたいですね。小さい頃から定期的にクリニックへ通っているお子さんはクリニックへの抵抗感も抱きにくいですし、お口の状態も良い傾向にあると考えます。乳歯が生えてきたら「歯磨きしてもらいに行こう」くらいの気軽な気持ちで来院していただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/20万円~60万円

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