全国のドクター9,200人の想いを取材
クリニック・病院 158,621件の情報を掲載(2024年5月02日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市都筑区
  4. センター北駅
  5. 医療法人社団都筑会 つづきレディスクリニック
  6. 受験や部活に取り組む女性に生理痛の緩和をめざす低用量ピル

受験や部活に取り組む女性に
生理痛の緩和をめざす低用量ピル

つづきレディスクリニック

(横浜市都筑区/センター北駅)

最終更新日:2021/10/12

つづきレディスクリニック 受験や部活に取り組む女性に 生理痛の緩和をめざす低用量ピル つづきレディスクリニック 受験や部活に取り組む女性に 生理痛の緩和をめざす低用量ピル
  • 保険診療

女性特有の悩みの1つである生理痛(月経痛)。多くの人がその痛みを経験しているが、「1日か2日我慢すれば治まる」と、様子を見てしまうケースも多いのでは。生理痛の改善に注力する「つづきレディスクリニック」の吉岡範人院長は、「生理痛をきちんと治療すれば生活は大きく変わります。特に受験や部活の試合を控える方は、治療で生理痛を軽減できれば人生にもプラスになるのでは」と話す。同院では少しでも多くの女性をサポートするために、看護師によるカウンセリングを実施し、思春期のデリケートな女性でも来院しやすい環境づくりを心がけている。生理痛改善の手段として近年認知が広まっている、低用量ピルによる治療法も採用。生理痛に対しての低用量ピルの活用法など含め、吉岡院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2020年12月28日)

受験や部活で最大のパフォーマンスを発揮するために、低用量ピルで痛みの抑制と生活の質向上をめざす

Q避妊薬で知られるピルが生理痛にも活用されると聞きました。
A
つづきレディスクリニック 女性の多くが悩む生理痛について話す院長

▲女性の多くが悩む生理痛について話す院長

月経に伴い、日常生活に支障が出るほどの下腹部や腰の痛み、頭痛、吐き気などが起こる状態を「月経困難症」と呼びます。月経困難症は子宮筋腫や子宮内膜症など直接的な病気が原因で起こる器質性と、原因がよくわからない機能性に分けられ、ほとんどの場合は後者です。器質的な疾患があった場合は必要に応じて手術やほかの治療薬を選択することもありますが、それを除けば、器質性でも機能性でも低用量ピルを処方することは多いです。日本では、低用量ピルは避妊薬として広く知られていますが、生理痛の緩和目的で処方されるものもあることを知っていただきたいですね。

Q生理痛はどのくらい痛ければクリニックを受診するべきでしょう。
A
つづきレディスクリニック ピルの処方で幅広い悩みにアプローチ

▲ピルの処方で幅広い悩みにアプローチ

当院にいらっしゃる患者さん全体のうち、3、4割は生理痛に悩んでいる女性です。大半の女性は多かれ少なかれ生理痛を経験しますが、日常生活に支障が出るほど痛みがひどい状態になって我慢できず、婦人科を受診しているというのが現状です。どうしても「生理痛は我慢するのが当たり前」と考えてしまう女性が多いのかもしれませんね。しかし、きちんと治療して楽になれば生活は大きく変わります。特にホルモンバランスが安定しない思春期は、生理が日常生活にマイナスの影響を与える可能性も少なくありません。大切な受験やスポーツの大会などに影響が出てしまうのは悔しいですよね。ぜひ、そうなる前に受診して相談していただきたいです。

Q医師にうまく自分の状態を伝える自信がありません。
A
つづきレディスクリニック 医師の診察前に女性看護師による問診を実施

▲医師の診察前に女性看護師による問診を実施

当院では症状を問わずすべての患者さんに対して医師の診察前に女性看護師が問診を行います。症状をうまく伝える自信がなければ、質問に回答するだけで大丈夫です。女性同士ならば、本音で話しやすいですしね。当院はベテランぞろいなので、治療に必要な情報を的確に引き出します。また、患者さんの症状に合わせて、副作用が出にくい漢方を処方することも可能です。漢方は生理痛だけでなく、月経不順、無月経、月経時の精神不安やイライラなどに適用になるものが多いので、処方できるよう体制を整えました。閉経前後のほてりや発汗などの更年期障害で困っている女性にも、漢方は適しているのではないでしょうか。

Qピルの使用で気をつけるべきことはありますか?
A
つづきレディスクリニック 正しい知識を持ってピルを使用してほしいと語る

▲正しい知識を持ってピルを使用してほしいと語る

どんな薬にも副作用はつきものなので、使用前によく説明を受け、納得の上で使うことが重要です。特にピルについては誤解が多いので、医師など専門家から正しい知識を仕入れてください。例えばピルを飲むと妊娠しにくいというのは誤解で、個人差はありますが、中止から1ヵ月ほどで排卵が始まり、元の体の状態に戻っていきます。よくある副作用は吐き気や頭痛、だるさなど。重大な副作用は、血管の中で血が固まる血栓症です。しかし、発症率は妊娠中などと比較すると低いのではないかといわれています。喫煙者ではリスクが上がるのでできれば禁煙が望ましいですね。副作用は服用開始から3ヵ月以内に出ることが多く、初期は特に注意が必要です。

Q受験生やアスリートにもお勧めだそうですね。
A
つづきレディスクリニック 受験生やスポーツに取り組む人ほど考えてほしい

▲受験生やスポーツに取り組む人ほど考えてほしい

生理痛で勉強に集中できなかったりスポーツのパフォーマンスが落ちたりするのは悔しいですよね。医療の介入で生理痛を改善して、本来の力を発揮するお手伝いがしたいという思いで、受験生やアスリートには特にピルをお勧めしているんです。特に受験はその人の人生に大きな影響を与えますから、受験で最高の力を発揮できるよう当院が力になれればと思います。受験生やその保護者の中には「ピルは避妊薬」というイメージで敬遠する人もいるので、まずはその誤解を解くよう心がけています。薬の作用には時間がかかりますので、受験生は余裕をもって1年くらい前から相談してほしいです。

ドクターからのメッセージ

吉岡 範人院長

生理痛は医療の介入によって改善をめざすことができます。また、生理痛の陰に子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患が隠れていることもあるので、つらい生理痛がある方は一度受診してみてください。当院では、オンライン診療でのピルの処方も行っています。スポーツ医学的なご相談はオンラインでも受けつけていますので、来院が難しい方はぜひご活用ください。毎月の生理のストレスが解消されれば生活が大きく変わりますし、自分の未来も明るくなる可能性があります。特に受験生にはぜひ、治療で生理のストレス軽減がめざせることを知っていただきたいです。

Access