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芳金 信太郎 院長の独自取材記事

岩崎歯科医院

(四日市市/四日市駅)

最終更新日:2024/04/08

芳金信太郎院長 岩崎歯科医院 main

四日市駅から徒歩3分、近鉄四日市駅からも徒歩10分の「岩崎歯科医院」は、90年の歴史を持つクリニック。2012年からは4代目となる芳金信太郎先生が診療に加わり、マイクロスコープをはじめ歯科用CTや、レーザーなどの先端機器を積極的に導入。診療では「コミュニケーションを通して、患者さん自身に、行われている治療をきちんと理解してもらうことを大切にしています」と、理解を深められるよう説明にじっくり時間をかけるという。「健康な歯を守っていくためには譲れないポイント」だと芳金先生は話す。明るく気さくな雰囲気の中にも芯の強さを感じさせる芳金先生に、診療に対する熱い思いをたっぷりと語ってもらった。

(取材日2019年4月10日)

マイクロスコープを導入し、精度の高い治療をめざす

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えていただけますか?

芳金信太郎院長 岩崎歯科医院1

岩崎歯科医院は曽祖父の代から90年余り続いているのですが、両親には一度も歯科医師になれと言われたことはありませんでした。でも親が働いている背中を身近で見ていましたし、自分も自然と歯科医師をめざしていたという感じです。中学生時代に母との会話の中で、「虫歯って削って詰めるだけだから簡単だよね」というような会話をしたことがあるのですが、実際に大学に入って歯学教育を受けてみたところ、その考えがいかに甘かったかを痛感しました。臨床以前に生理学や医科学的な部分など基礎の座学が難しかったのです。それでも3、4年になる頃には徐々に歯科の分野になってきて、勉強会にも積極的に参加したり、インプラント治療にも興味が出てきたりして楽しく学ぶことができました。このクリニックを継いだのは、やはり歴史があるクリニックですので、長男として自分が継承しなくてはいけないという責任感もあったからだと思います。

実際に先生が診療に加わるようになって、何か変わったことはありますか?

父からは「好きなようにやれば良い」と言われていたので、まずは先端機器の導入に力を入れました。特にこだわったのがマイクロスコープです。以前、歯を残すことにとことんこだわっている先生の話をお聞きする機会がありました。それ以前の自分はニューヨーク大学への短期留学をはじめ、インプラント治療を中心に研鑽を積んでいたのですが、その先生の話を聞いて感銘を受けました。インプラント治療に加えて、原点でもある「歯を残す」ことがもっとできないだろうかという思いが芽生えてきたのです。それを実現するためにはマイクロスコープが必要だと思い、顕微鏡系の勉強会の通年コースに通って勉強をして、2年前に岩崎歯科医院でも特にこだわったより良い機種を導入することができました。

マイクロスコープを導入してどのような点が変わりましたか?

芳金信太郎院長 岩崎歯科医院2

これまで見えなかった部分が見えるようになったので、精度の高い治療につなげられているのではないかと思います。根管治療は歯を残すために大切な治療なのですが、これまでは歯科医師の感覚や技術、レントゲンなどの情報だけが頼りでした。見えないし、光が届かずに暗くてよくわからない、解剖学的になかなかうまくできないといった理由で、根管治療が苦手な先生も少なくありません。マイクロスコープを通して、患部がしっかり見えることで歯髄を保存できることがとても多くなりました。

可視化によって患者に治療の必要性を理解してもらう

先生が診療の際に大切にされていることはなんですか?

芳金信太郎院長 岩崎歯科医院3

患者さんが自分の歯に興味を持ってくれるよう働きかけるということです。中には「治療をして痛みを取ってくれれば良い」という考えの方もいらっしゃいますが、岩崎歯科医院ではまず、自分の歯のことをきちんと知っていただくために、初診の際に時間をかけて問診、検査、カウンセリングを行うのでなるべく時間をかけさせていただいています。そのようなカウンセリングや説明は不要という声もありますが、大切な自分の歯を将来的に守っていくためにも一番重要なポイントだと思っています。また、診療では顕微鏡についている小型のCCDカメラで口腔内の様子を動画で記録して診療後にモニターに映し出し、患者さん自身に治療の様子を見てもらいます。「透明性のある医療」というものが大切だと考えていて、実際に自分の口腔内がどうなっているのかを見ることで、患者さん自身もその治療の必要性を理解しやすく、納得して治療を受けることにつながります。

先生は予防にも注力されているそうですね。

「神経を取る」ということは歯にとっての寿命スイッチみたいなもので、神経を取ってしまうとその歯は死へと向かってしまいます。そうならないためにも、早期発見・早期治療が大切になります。通常の診療にもマイクロスコープを使うことで、気になる部分の見逃しをできる限り減らせるように努めています。今までの歯科医療はどちらかというと保険重視だったので、病気になったら治療をするというのがスタンダードでした。それが徐々に、「痛みが出てから治療を受ける」のではなく「痛みが出ないようにケアをしていく」というふうに変わってきていると思います。できる限り歯を削ったり神経を抜いたりせずに、天然の歯を残すことを大切にしたいですね。とは言っても、例えばグラグラで膿が残っているのに歯を無理やり残すというのは違うと思うのです。そこはきちんとした基準を持って、その基準の中で最善の治療をすることを心がけています。

こちらのクリニックでは歯科衛生士の方もマイクロスコープを使うそうですね。

芳金信太郎院長 岩崎歯科医院4

当院では歯科衛生士専用のマイクロスコープがあって、口腔内の掃除などにも使っています。マイクロスコープを歯科衛生士が使うクリニックというのは、首都圏では少しずつ増えていますが、この地域ではまだ珍しいのではないかと思います。マイクロスコープの使用は歯科医師でも苦労される方が多くて、岩崎歯科医院でもすんなり慣れて使えるようになった歯科衛生士もいれば、慣れるのに時間がかかる歯科衛生士もいるのですが、それでも、歯科医師と歯科衛生士が同じ目線でいることがより良い医療を提供するためには大切だと思っています。

歯科医師として地域の患者を将来にわたり診ていきたい

チーム医療についてどのようにお考えですか?

芳金信太郎院長 岩崎歯科医院5

質の高い医療を提供していくためには、チーム医療が大切だと思っています。例えば、父の代では矯正治療は行っていなかったのですが、今は小児矯正やワイヤーの矯正を同級生が担当してくれています。異なる専門分野を持った先生が集まることで、より良い治療が可能になると考えています。すべての治療を自分一人でしようと思うと、施設などハード面でも、歯科医師の技術や知識の面でも中途半端になってしまいます。可能な限り専門分野で連携をして、一つのクリニックで完結できれば、より強いチームになるのではと考えています。

今後の展望についてもお聞かせください。

地域の方が代々家族で通えるクリニックをめざしたいと思っています。歯の健康を維持する予防のための啓発にも力を入れて、一度良い治療を受けたらその後は定期検診に通うということが習慣となるのが理想です。それから、将来的には在宅診療も考えていきたいと思っています。今通われている患者さんたちが高齢となって通えなくなってしまった時にも、きちんと診ることができるようなシステムが必要だと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

芳金信太郎院長 岩崎歯科医院6

「百聞は一見に如かず」ということわざがありますが、話だけの説明ではどうしてもわからないことも多いと思います。マイクロスコープを通した治療は精密なだけでなく、どのように治療を行っていたかを動画で見ていただいておりますのでより治療内容を理解していただけるのではないかと思います。また、私はセカンドオピニオンというものを積極的に推奨していて、いろいろな先生の意見を聞いた上で信頼のおける先生のもとで治療を受けるのが良いのではと考えています。患者さんには、納得して治療を受けるためにも、予算のことも含めてどんなことでもまずは気軽にお話をしていただきたいですね。その中で、患者さんにとっての最善の治療を提供していきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/23万円~、ワイヤー矯正/55万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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