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羽鳥 友子 副院長の独自取材記事

はとり歯科

(桐生市/桐生球場前駅)

最終更新日:2022/06/09

羽鳥友子副院長 はとり歯科 main

相老駅からバス15分ほどの場所にある「はとり歯科」。羽鳥隆院長が開業し、現在は副院長の羽鳥友子先生が中心になって診療に対応している地域密着型のクリニックだ。クリニック自体も2021年に建て替えを行った。大通り沿いにあり、通りがかりにでも入りやすいような窓の大きな造りで、開放感にあふれたモダンな雰囲気だ。そんな同院のコンセプトは「お子さまからご年配までずっと通えるかかりつけ医」。患者とともに年齢を重ねながら、その時々に応じた治療を提案していく。「歯科治療は、歯科医師、歯科衛生士、そして患者さんのチーム医療なんです」と語る羽鳥副院長は、3歳の娘を持つ母親でもある。明るくやわらかい物腰ながら、明確な治療方針を提示する羽鳥副院長に、診療の際に心がけていること、同院の特徴など幅広い話を聞いた。

(取材日2022年4月19日)

口腔外科での経験を生かし、患者のQOL向上に努める

先生が歯科医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

羽鳥友子副院長 はとり歯科1

父が歯科医師でしたので、自然とそうなった感じですね。クリニックを建て替える前は自宅と以前のクリニックが同じ場所にあって、いろんな患者さんに対応している父の姿を間近で見ていました。大学は東京の日本大学の歯学部に進んだのですが、父が高齢になったこと、そしてやはり歯科医師として地域の力になりたいと考え、生まれ育った桐生に戻ってくることを決めました。

東京歯科大学口腔外科にも在籍され、現在も東京の歯科医院勤務されているとか。

口腔外科では、口腔がんなど難しい症例にも関わることがありました。しかしある時ふと、歯科医師だけでがんを診ていくことは難しいと気づいたんです。医科の先生方との連携を密に行い、がんや大きな病気を克服した方のQOL(生活の質)向上のためのサポートを心がけています。個人のクリニックであればそういう形でさまざまな患者さんの生活を豊かにするお手伝いができるのではないかと、発想の転換ができたんです。

すごく前向きでいらっしゃいますね。

羽鳥友子副院長 はとり歯科2

いいえ、本当はとっても心配性なんです(笑)。口腔外科に進んだのも、例えば抜歯などをした際に予想外の出血が起きることもあるのですが、そういう時にも最低限の応急処置ができるようになりたいと考えたからなんです。当院にはマイクロスコープや歯科用CT、口腔外バキューム、電動麻酔器、笑気麻酔を行うための機器などさまざまな設備を備えていますが、それも患者さんを守るためだと考えています。父の時代は「痛かったら治療をする」というのが歯科治療の考え方だったと思うのですが、今は違います。治療をし、そこで作ったかぶせ物やインプラントを長く使えるようにし、再治療の必要性をできるだけ少なくする治療を心がけていくのが、現代の歯科治療なのだと思います。

患者とともに年齢を重ね、その時々にふさわしい治療を

こちらのコンセプトは「お子さまからご年配までずっと通えるかかりつけ医」だそうですね。

羽鳥友子副院長 はとり歯科3

父の代から通ってくださる方は、年齢的にも入れ歯が多いですね。私は2021年に副院長に就任したのですが、それくらいからは若い世代も増えてきたように思います。顎が痛いというご相談もあれば、歯をきれいにしたいという審美的なご相談もありますよ。もちろん豊富なインプラント治療経験をもとに、場合によってはインプラント治療をお勧めすることもあります。患者さんの話をしっかり聞いて、こちらから提案できる治療計画の中からベストなものを選んでもらえるように、患者さんとともに考えていくのが、当院の特徴だと思います。

診察時に心がけている点は何でしょうか?

丁寧に行うことですね。これも心配性なせいでもあると思うのですが(笑)。かかりつけ医は、地域の患者さんを責任を持って診ていく役割があると思っています。そのうちの一つが虫歯、ひいては歯周病にならないようにする予防歯科です。歯科医療が進んでいる国ほど歯を削ることが少なく、日本でも「歯をできるだけ削らない」という考えが浸透してきていますよね。削らない、つまり歯科医師ができるだけ患者さんの歯に手を加えないようにする。そのために欠かせないのが歯科衛生士の存在です。歯科治療はチームで行うものだと思っていて、その中には患者さんも含まれています。歯科医師、歯科衛生士、患者さんでチームを形成することが大切です。だからホームケアなどを怠られた場合、こちらからしっかりと注意しますよ。

コミュニケーションを取りながら、患者さんに通い続けてもらうことが大事なのですね。

羽鳥友子副院長 はとり歯科4

父がそうであるように、歯科医師と患者さんは一緒に年を重ねていくものです。子ども時代に歯科治療の特性を知り、治療を克服するなどの経験ができれば、きっと大人になってもその考えは変わらないと思うんです。そうして通ってくださる中で、例えば脳梗塞が原因で歯磨きがしづらくなったといった生活面の変化など記録し、それに対応する治療を提供し続けていくのが、かかりつけ医の存在なのだと思います。私が力を入れている治療は歯周外科手術やインプラントですが、実はインプラント治療というのは歯周病治療の延長上にあるものなのです。インプラントは埋めるだけではなく、永続的に噛めることも考えなければなりません。そのため補綴物の形状なども同時に考えるんです。

少しずつでも歯科に足を運び、歯を守ってほしい

治療のゴールを明確にイメージするということでしょうか。

羽鳥友子副院長 はとり歯科5

そうですね。もちろん機械を使ってシミュレーションをし、できる限り安全・確実に埋入することをめざしますが、歯肉や歯茎などの形状、そして隣接した歯との兼ね合いまでを考えた上で埋入に持っていくように努めています。歯肉が整っていれば歯の清掃もしやすいですし、予後にも大きく影響します。そしてそれこそが機能、そして審美につながります。機能が正しければ、自然と美しさが伴うものなのです。そういったこまやかさというのは意識し続けたいですね。そうすれば自然と、患者さんにもインプラントがいいものだと伝わるのだと思います。

勤勉な先生ですが、お休みの日はどのように過ごされていますか?

今、娘が3歳なのですが、もうほとんど彼女が趣味と言っていいかもしれません。院内にある植木鉢や造花などを一緒に作ったりもしています。歯科用の石こうを混ぜて練って……という作業が好きなようで、これは歯科の未来につながっているのかな?と思うことも正直あります(笑)。ついつい私自身が、娘よりも夢中になってしまうときもありますけれど(笑)。物を買える世の中ですが身近な物を使って工夫し作ることで、物の大切さや、発想力を豊かに育ってほしいと思っています。

では最後に読者へのメッセージをお願いします。

羽鳥友子副院長 はとり歯科6

歯科は怖いところではない、とお伝えしたいです。歯科が苦手な方は我慢して我慢して、どうしようもない状態になってやっと歯科に足を運ぶケースも見受けられます。でも当院では、無理矢理に治療をすることはありません。無理をしてたくさんのことをやるのではなく、できることから一歩ずつやっていけばいいのだと思います。だからこそ、歯に悩みを抱えている方、歯の予防をしたい方、お子さんの歯に不安がある方は、初めの一歩を踏み出してみてほしいと思います。ぜひ私たちと一緒にこれからの歯のことを考えていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/38万5000円~、入れ歯(ノンクラスプデンチャー)/13万2000円~19万8000円、ジルコニアクラウン/8万2500円~11万円、ジルコニアインレー/4万4000円~5万5000円、クリーニング/3300円~1万1000円

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